思い、そして感じた事をそのまま
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株主会社の最高責任者というのは、取締役会では無く、その会社の株を保有している、いわゆる株主。東電の株主総会が、28日に行われた。そこには、これまでに最高数の株主が参加していたらしい。
会社の所有者は株主であり、個人であれ法人であれ、また株式の保有に違いがあろうと所有者のとなる。だから総会では、所有者として会社の経営をどの様にするかを議論する為に参加したんじゃないのかな。
東京電力の株主総会は28日午後、原発事業からの撤退を定款に盛り込むよう株主402人が求めた議案を、反対多数で否決した。取締役17人と監査役2人の選任議案は可決した。
午前10時に始まった総会は、午後4時9分に終了した。所要時間は1999年の3時間42分を上回り、過去最長の6時間9分となった。出席者は過去最多の9309人に上った。
東電の清水正孝社長は原発事故の責任をとり、総会をもって退任した。総会後の取締役会で、西沢俊夫常務が新社長に昇格した。
総会の質疑では、株主と経営陣の意見が対立する場面が続いた。
(共同通信2011/06/28)
今年度の東電の株主総会は、非常に注目される様になってしまったが、当然の事だろうが過去から何度も行なわれている筈だ。
その総会では、会社の経営の有り方等に関しても議論はされていた筈であり、「脱原発」を真から求めていたのであれば、過去の総会から強く要求していなければならなかったんじゃないか。
過去の東電の株主総会では、1989年1月の福島第2原発3号機の事故からから「脱原発」の要求が行なわれていたらしい。この時には、「脱原発」を訴える株主らが運転差し止めを求める訴訟を起しているらしい。
だが、その後の総会では「原発」に対して、どれ程までに強い要求がされていたのだろうか。そういった情報が流されていたのだろうか。
株主には自益権、共益権の2つの権利があるようで、共益権は株主総会への出席、議決権などが含まれ、自益権には剰余金配当請求権、利益配当請求権などがある。
株主にとって、会社の営業による利益が自らの利益として配当されてくる。
今回の原発事故により、東京電力の株価は急落し、株主も大きな損害を被った事となる。今回の株主総会で訴えられた「脱原発」は、自分達が被る事となった損害への怒りを表しているだけの、そんな人々が多かったからではないのか。
単純に「脱原発」だけを要求し、それだけを実行させる事となってしまえば、電力会社としての経営は成り立たなくなって行くだろう。本当に冷静な株主であれば、「脱原発」よりも「原発事故」の収拾を急速に行う事を求め、経営状態を一刻も早く安定した状態へ戻す事を要求すべきではないのか。
他の電力会社でも、ただ「脱原発」を求める株主が多い様だが、株主としての立場と責任を理解していない、或いは忘れてしまっている。マスコミは、この電力会社の株主総会で「脱原発」が訴えられている事を活発に報じているが、その目的は何なのだろう。
政権交代する前の、民主党に対するマスコミの姿が何だか思い出されてしまう。そして、総会に参加している株主には無責任な方々が多いのではないか、と思えてしまう。
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菅は、昨夜に行なわれた会見で、突然に「一定のメド」に関して表明をした。2次補正、特例公債、再生エネルギーの3つの法案が成立した時だと。
だが、菅に辞めようなんて意識があるなどとは、とてもじゃないが思えない。
菅直人首相は27日、首相官邸で記者会見し、自らの辞任条件として「今年度第2次補正予算案の成立、再生可能エネルギー特別措置法案の成立、特例公債法案の成立が一つのめどになる」と明言した。だが、具体的な辞任時期は示さなかった。首相はこれに先立ち、原発事故収束・再発防止担当相に細野豪志首相補佐官、復興担当相に松本龍環境相兼防災担当相を起用する人事を発表し、復旧・復興と原発事故対応に重点を置く考えを強調した。
首相は会見で、延長国会で辞任条件が成立しなかった場合について「三つの成立が『一定のめど』に当たる」との考えを繰り返した。再生エネ法案が成立しなかった場合、衆院の解散・総選挙で信を問うかどうかについては「何としても私の内閣で成立させたい」と述べるにとどめた。
首相に対しては、野党だけでなく政権幹部からも早期辞任の要求が噴出している。首相の発言は、具体的な辞任時期を明示しないまま、2次補正などの成立を与野党に迫ったものだ。
(朝日新聞2011/06/28)
菅は退陣するまでの条件は示したものの、それをいつまでに成し遂げるのか、具体的な時期などに関しては何も語らず、3つの条件を自分の内閣で成立したいと言い切っている。
だが、今回の3つの条件も、延長国会では成立させる意識など無いから「一定のメド」と示したんだろう。
菅の「何としても私の内閣で成立させたい」が、それを示している。菅内閣の期間は、今秋で終わりという訳では無いのだから。
民主党政権は、原発事故が発生するまでは原発を積極的に推進していこうとしていた筈だ。だが、社会の意識の大きな動きへの反応は早い。
コロッと変わって、国内では再生エネルギーに関する法案を成立しなければならないと突然に示し、「脱原発」を指示するかの様になっている。
だが、矛盾した内閣だ。IAEAの閣僚級会合での演説で、海江田は「事故の徹底的な検証を踏まえ、原子力発電の最高水準の安全性を確保するために抜本的な対策を講じ、安全確保を大前提として、今後の原子力政策の進め方を検討していく」と、日本はこれからも原発を推進して行くといった事を発言していなかったろうか。
国内では「脱原発」なのに、国外では「原発推進」を示しているんだから。呆れた内閣だ。
また、最近では「原発解散」という言葉が流行となり始めているんじゃないか。「脱原発」を求める流れを利用して、菅がその様な解散をするんじゃないかと。
現在、原発に対して高まっている国民の心理を利用して、政権延命の為の解散総選挙までも企んでいるんじゃないか、そう思えてならないが。
現在、原発に対して高まっている国民の心理を利用して、政権延命の為の解散総選挙までも企んでいるんじゃないか、そう思えてならないが。
そして、自ら退陣の条件として掲げた3法案を成立させない為の詰まらない策略なのか、自民の1年生議員を一本釣りして政務官とした。この事に、自・公は菅内閣との政策協議には応じられない姿勢を示してしまった。
対して、みんなの党の江田議員は法案の成立が無ければ、「永遠に居座るのか」。と、いつまで経っても辞めないのか、といった発言を行なっている。
菅内閣に対し、野党に大きな乖離が出てくるのかもしれない。その様な時に、突然に解散が行なわれ、「脱原発」だけが主題となり総選挙が行なわれた時、どの様な結果が出るのだろうか。
原発事故が起こってから、「脱原発」という言葉が、流行語となっている。すぐにでも原発は止め、廃止へと持っていかなければならない。
原発に変わるエネルギーとして、自然再生エネルギーが大きく注目される様になっている。
自民党の谷垣禎一総裁は26日、党福島県連が今後原発は推進しないとの活動方針を決定したことに対し「今、直ちに全部原発を止めたら日本を再生させ、東北を再興するエネルギーもなくなる。国が安全性に責任を持ちながら当面は動かさなければならない」と述べ、経済再生に向け原発による電力供給は必要との認識を強調した。
その上で「自然エネルギーや再生可能エネルギーをもっと活用できないか模索してく必要は当然ある」と指摘した。福島県郡山市内で記者団に語った。
(産経新聞2011/06/26)
国内には、「原発推進派」とか「脱原発」などといった表現が使われ、ただ原子力発電に関してぶつかり合う状態となっているが、こんな子供喧嘩みたいな事をする事に何の意味があるんだろうか。
原子力発電は、現在の日本の基幹エネルギーの1つであり、点検中の物は、ほぼ再稼動が行なわれないだろう。更に、来年中にでも、全ての原発が停止される事となってしまえば、日本の経済産業に大きな悪影響をもたらす事は間違いない。
エネルギーの供給量が大幅に減少し、日本の中では生産量は減少されていく。中小企業などにどの様な打撃をもたらす事となってしまうのだろうか。民主党政権となってから、デフレ状況は悪化していた。この事にも、大きく影響を与える事になるだろうな。
推進したいと思っているのであれば、原発の安全基準を高めて行きそれに沿った整備を行なう様にしなければならないだろうし、脱原発を強く求めるのであれば、それに変わる安定的な基幹エネルギーを求め、それを築いていかなければならない。
また、「脱原発」を訴える人々は、自然再生エネルギーであれば安全だと主張しているが、その保障は絶対にあるのか。今回の福島第1原発と同じ様に、巨大な自然災害を被る事となった時に、全く損害を受ける事は無い。その様な、絶対的な保障はあるのだろうか。
何よりも、安全基準を高めた整備をするにしろ、自然再生エネルギーの需要供給率を高めるにしろ、かなりの年数が掛かってしまう。
どちらの言い分も、現在の状況には全く適した事では無い。それぞれの言葉は、未来の事ばかりを訴え、反する事に使われている。どちらも、現況など一切見ようとはしていない。ただ、「原発」だけを捉えての言い争いに過ぎない。
現在は、原発事故により大きく不足する事となったエネルギー供給を、如何にして安定状態に戻すかが大事な事なんじゃないのか。
推進か脱かは、エネルギー供給が安定となってから行なえばいい。現況から目を逸らし、理論ばかりを訴え合うなんて事は、非常に馬鹿馬鹿しい事としか思えない。
一人の女性医師が、「ドラマのように」かは分からないけど、本当に見事な救急医療をやってのけたんだな、と強い関心を持たされてしまった。
千葉県野田市内の病院に勤務する女性医師が23日、当直明けに乗用車で走行中、別の車の中で心肺停止状態となった高齢女性に心臓マッサージを施すなどして蘇生させた。
助けたのは、東京電力福島第一原子力発電所事故で福島市から野田市に避難していた女性だった。
この女医は野田市中戸の東葛飾病院に勤務する内科医半谷
はんがい
京子さん(43)。救助されたのは、会社役員佐藤裕子さん(58)(野田市関宿)の母親で、4月末から佐藤さん方に身を寄せている福島市の斎藤ユキさん(83)。
半谷さんは22日夜からの当直勤務が明けた23日午前8時半頃、朝食を取るため、茨城県境に近い路上で車を走らせていた。交差点に差し掛かったところ、右折車線でハザードランプを点滅させた車を発見。車内をのぞくと、佐藤さんが、後部座席の斎藤さんの心臓マッサージをしていた。
半谷さんは「私は医者です」と声を掛け、佐藤さんに代わって5分間、人工呼吸と心臓マッサージを続けると、斎藤さんは目をゆっくりと開け、息を吹き返した。半谷さんは10分後に到着した救急車に同乗し、搬送先の病院まで付き添った。
佐藤さんによると、斎藤さんが22日に「胸が苦しい」と訴えたため、23日に斎藤さんを車に乗せ、病院に向かう途中、発作が起き、呼吸が止まり、けいれんを始めた。車を止め、心臓マッサージをしても意識は戻らない。「もうだめか」と思った時に、「まるでテレビドラマのように」半谷さんが現れたという。
斎藤さんは入院中だが、順調に回復しているといい、佐藤さんは「何とお礼をしていいか」と感謝している。半谷さんは「医者としてではなく、一人の人間の本能として、自然に体が動いていた。命が助かって良かった」と、ほっとしていた。
(読売新聞2011/06/26)
例え、一人の医師であっても、半谷さんの様にハザードランプを点滅している車を発見しても、誰もが車内の人の状態を確認したいとは思わないだろうし、何やら関心は持ってもそのまま通り過ぎてしまう医師が多いんじゃないだろうか。
車の中で、必死になり心臓マッサージなどを行い、意識を失うまでに危険な状態となっていた人達にとっては、突然に現れた医師には驚かされたかもしれないけれど、この医師の対処にはとても喜ばれていたんでしょうね。
そして、女性医師の半谷さんは医師としてでは無く、「一人の人間の本能として、自然に体が動いていた。命が助かって良かった」と語っている。
自分も街中で体にトラブルが起こった時、通り掛った人達に助けてもらった事が何度もあるけど、あの人々も同じ様な本能というか、強い気持ちを持ってて助けてくれていたのかな、なんて思ったりするが。
内閣の中に、こういった本能というか気持ちをしっかりと持った者がいれば、大震災への対応のあり方が大きく変わっていたのかもしれないが。そんな事も思わされてしまった。
正直言って、小笠原諸島ってどんな島々なのかなんて、全く知らなかったんだけども、世界からは注目される事が多くある、とても独立的な島々だったんだな。
パリで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第35回世界遺産委員会は24日、小笠原諸島(東京都小笠原村)の世界自然遺産登録を決定した。他地域にみられない固有種の多さなどが評価された。日本の自然遺産は白神山地(青森、秋田県)、屋久島(鹿児島県)、知床(北海道)に続き4カ所目。
小笠原諸島は都心から約1000キロ南の太平洋上にあり、南北約400キロに及ぶ大小30の島々で構成される。登録地は、硫黄島などを除く陸海合わせて約7940ヘクタール。大陸と地続きになったことのない「海洋島」で、動植物が独自の進化を遂げ、「進化の実験場」「東洋のガラパゴス」と呼ばれる。
カタツムリなどの陸産貝類106種の100種(94%)、植物441種の161種(36%)、昆虫1380種の379種(27%)が他では見られない固有種だ。特に、陸産貝類はガラパゴス諸島(エクアドル)など他の海洋島と比べて面積あたりの固有種率が高く、絶滅率は22%と低い。国際的に貴重で絶滅が心配される野生生物は、オガサワラオオコウモリやクロアシアホウドリなど57種に上る。
東京都の石原慎太郎知事は「世界遺産登録は通過点で、ゴールではない。小笠原の自然を永遠に保全していくことが重要」との談話を出した。
(毎日新聞2011/06/25)
ユネスコによる世界遺産条約によれば、「世界中の顕著で普遍的な価値のある文化遺産・自然遺産を人類共通のたからものとして守り、次世代に伝えていくことの大切さを唱えている国際条約です」とされている。
小笠原諸島が「東洋のガラパゴス」とか「進化の実験場」なんて呼ばれていたなんて、全く知らなかったし、多くの固有種が多く存在していたなんて事にも驚かされてしまっている。
これまでは、小笠原諸島というとこには全く関心が無くかったし、東京にある一つの島としか思えていなかった。だから、これまでは何も無い島とイメージしてきていた。だけど、今回の世界遺産への登録からもの凄く勘違いをしていたんだな、と思わされている。
また、世界遺産とされた事は、世界中で顕著で不変的な価値のある人類共通の宝とされた事になる。小笠原諸島に暮らす人々にとっては勿論、日本全体にとっても大きな事だ。
また、25日には岩手の平泉が「文化遺産」として登録される予定らしい。これも、岩手や東北全体の人々は勿論、日本全体にとっても大きな事であり、素晴らしい事。
日本の中にある自然が、そして残されていた文化が「世界の宝」として残されていくのだろうし、世界の人々からも「世界の宝」として認められていくのだろうから。