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 菅内閣では、6月に原発再稼動の為にも安全性を調査し、「安全宣言」を行なっていた。その「安全宣言」を元として、海江田が定期検査中の原発の立地場所へ、再稼動を求める為に活動してたんじゃなかったろうか。
 
 
 
 海江田万里経済産業相は6日の衆院予算委員会で、運転停止中の原発について、6月に再稼働可能との見解を示した際、菅首相に事前報告していなかったことを明らかにした。自民党の塩崎恭久氏は海江田経産相の「安全宣言」を巡り、菅首相が事前に知っていたのか追及。海江田経産相は「(報告は)事前に、ということではない」と答弁し、再稼働に向けた認識が共有されていなかったことを明らかにした。

 一方、菅首相は衆院予算委で「しっかりしたストレステスト(耐性試験)を含め、国民が納得できる検討の場が必要ではないか」と述べた。
(毎日新聞2011/07/06)
 
原発の安全性の調査は政府によって行われ、「安全宣言」がされた。このことが明らかとされる前には、内閣のトップである総理もその内容を確認しておくべきだろう。そして、政府により宣言がされなければならない。
 
だが、菅はこの事を知らなかった。中継されていた、今日の予算委員会。自民の塩崎議員が質問したんだったろうか、海江田から「安全宣言」を事前報告されていたか、と。報告を受けていたんだったら、何も戸惑う事は無い。受けていた、と答弁すれば良かった。
 
その質問を受けた菅は、何故だか戸惑ってしまっていた。そして手持ちの資料を検索しながら、何やら1枚を選択し、「この事だろうか」などと答弁していたろうか。
 
そのシーンを見ていた時には、思わず笑わされてしまった。報告を受け入れていれば、記憶はある筈じゃないか。海江田が「安全宣言」を行なったのは、6月18日。僅か半月ほど前の事。
 
どうして、思い出せないんだろう。戸惑っているんだろう。何も聞いていなかったのか。などと思っていたら、海江田が「事前報告」はしていないと発言をするではないか。
 
本当に安全調査なんてやっていたんだろうか。何よりも、遂最近に海江田が「安全宣言」による原発の安全性を訴える事により、閣僚として佐賀の古川知事と会談を行い、玄海原発の再稼動の可能性を非常に高めた。
そして、古川知事は再稼動を決定するには菅との会談を求めているんじゃなかったろうか。

閣僚として行なうには、総理の承諾も当然得ていなければならなかったんじゃないのか。海江田はそれを行なっている。政府の代表として、知事と会談を行っていたんだろう。
 
海江田の「安全宣言」を軸とした、積極的な原発の再稼動への活動を認めていたのであれば、これも何も悩む事無く会談に応じ様とすべきだと思うんだが。何故だか、それを拒否しているらしいじゃないか。
 
もしも古川知事と菅との会談により、玄海原発の再稼動が決定されるなら、「菅と脱原発」の繋がりのイメージが切れてしまう事になる。これを嫌っているのかもしれないが。
 
みんなの党の渡辺党首の時だったと思うが、エネルギー政策の質問を行なった。それに対し、菅の答弁は、将来は再生稼動エネルギーなどを基幹に加え、火力や原子エネルギーを減少させて行きたいと語っていたが、決して原発の廃止などとは一言も語ってはいなかった。
 
社会に「脱原発」の意識を拡大させている感じだが、菅の意識には「脱原発」なんて有るわけないよな。
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