思い、そして感じた事をそのまま
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
岩手と宮城の知事の会談で、これまでの菅内閣が何をやってきていたのか、松本が正直に語ったのかもしれないな。
松本龍復興担当相は3日、東日本大震災の被災地である岩手・宮城両県を訪ね、両県知事と会談した。前日の福島県に続く就任後初めての被災地訪問だが、被災者の感情を逆なでしかねない発言を連発した。週明けの国会で野党が追及する可能性もある。
最初に訪れた岩手県庁の玄関前では、衛藤征士郎・衆院副議長からもらったというサッカーボールを持ち出し、「キックオフだ」と達増拓也知事に蹴り込んだが、達増氏は取り損ねた。
会談では、仮設住宅の要望をしようとする達増知事の言葉を遮り、「本当は仮設はあなた方の仕事だ」と指摘。仮設住宅での孤独死対策などの国の施策を挙げ、「国は進んだことをやっている。(被災自治体は)そこに追いついてこないといけない。知恵を出したところは助けるが、知恵を出さないやつは助けない。そのくらいの気持ちを持って」と述べた。また、「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか分からない」と冗談めかして話した。
午後に訪問した宮城県庁では、応接室に後から入ってきた村井嘉浩知事に「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。しっかりやれよ」と語った。被災した漁港を集約するという県独自の計画に対しては「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」などと厳しい口調で注文をつけた。
松本氏は防災相から引き続き震災対応に当たることもあって村井氏は面会後、記者団に「地元のことをよく分かっている方が大臣に就任して喜んでいます」と述べた。しかし、ある県幹部は「被災地に来て、あの言動はない」と憤っていた。
(朝日新聞2011/07/04)
復興庁なんてのは、何の為に作られたんだ。復興基本法案が6月20日に成立した時に、創立されたような物。担当相の選択は、数日も遅くなっていたが。
3月の時点で、枝野官房長官は、
-引用-
菅政権は東日本大震災をめぐる未曽有の被害からの復興を目指し、複数省庁にまたがる復興政策を統括する「復興庁」(仮称)を創設する検討に入った。被災地のニーズを幅広く効率的に吸い上げ、政府主導で大規模な復興計画を打ち出す狙いがある。
-引用-
と、発言している。また、復興基本法の第4章に「復興庁の設置に関する基本方針」がある。
その3に、「復興庁は、主体的かつ一体的に行うべき東日本大震災からの復興に関する国の施策に関し、次に掲げる事務をつかさどるものとし、当該事務の効率的かつ円滑な遂行が確保されるよう編成するものとする」とされている。
そして、3には3つの項目があり、その一つに「東日本大震災からの復興に関する施策の企画及び立案並びに総合調整に関する事務」が義務付けられている。
復興庁は独自で大震災による被災地の復興を行うのでは無く、地元自治体との協力に基づき行なわなければならないとなっている筈だ。要するに国と地方は一体となり、対策を行なっていかなければならない。
また、松本は、主体は自治体と発言しているが、そうでは無い。
復興の主体は復興庁であり、一刻での早く進める為に創立されたんじゃないのか。そして、主体として被災地全体を一括して、これまでに大きく遅れていた復旧・復興を進ませていかなければならない。
松本は、岩手の県知事との会談で呆れた発言をしている。「知恵を出すところは助け、出さないとこは助けない」と。被災地がどういった事をして欲しいのか、国に伝えろ。そしたら助けてやる。そんな事しなきゃ、助けるなんて事は一切しない、といった事らしいんだが。
大震災が発生してから、もう4ヵ月近くも経っている。いまさら、被災地からどのような要望があるかなど、国からは一切問う必要など無い筈だ。何より、これまでの復旧・復興に関しては国では無い、地元が真剣にそして必死になって行ってきていたんだろう。そして、早く協力する事を強く訴えてきていた。
地元自治体には十分な予算など無い。公務員も多く失っている。自治体だけでは、あの大震災による被害からの復旧に対応しきれる訳が無い。
だから、国に対し一刻も早い対応をして欲しいと、何度も訴えていたんじゃないのか。前環境相・内閣府特命担当大臣防災担当も兼務してただろう。
だから、国に対し一刻も早い対応をして欲しいと、何度も訴えていたんじゃないのか。前環境相・内閣府特命担当大臣防災担当も兼務してただろう。
被災地が国に対し、どういった事を要求しているかなんて事は、当の昔からしっかりと分かってなければ可笑しな話じゃないのか。防災担当相なんて兼務してた奴が、一体何を言っているんだ。
更に仮設住宅の建設は自治体の責任だと言い切る。そして、仮設住宅での孤独死に関し、国は進んだ事をやっている。自治体はそれに追い付いてこなければならない、などと言い放つ。だが松本は防災担当相も兼務してた。災害対策基本法の事も、自分達なんかよりも詳しく理解している筈だ。
これにより、当たり前の事だろうが、国も災害復旧・復興にはしっかりと対応しなければならない事が決められているだろう。だから、これまで国交省などが被災地へ仮設住宅の建設を責務として行ってきていたんじゃないのか。
何故、今になって「被災地の仕事」なんだと言い放つんだ。被災地には、そういった事を行なう予算などないからこそ、国が政府が主体となり災害復旧・復興への責務を持って対応しなければならない。
そういった意識も持ってなかったのか、この復興担当相は。
それだけでは無い、国がちゃんとした対応をしないからこそ、仮設住宅での「孤独死」なんてのが多く発生しているんだろう。仮設住宅は建てたとしても、生活の為の支援など一切無い。自ら買い物に出かけようとしても、近くにコンビニも有りはしない。
老体や障害者などには、買い物だけでも過激な重労働。更に、仮設に入る事により人とのコミュニケーションが取れなくなってしまい、精神面でも厳しい生活が強いられてしまっている。これに関して、地方自治体は対策を行なっているらしい。
松本は、国は行っているが自治体の対応は遅いと批判する。では、どの様に進んだ施策を行なって、「孤独死」へ対応してきているというんだ。菅内閣よりも、被災地である地方自治体の方が、懸命な活動をしていると思えてならないが。
自分は九州の者では無いが、松本の発言を聞いた九州の人々はどの様に感じたのだろうか。自分は九州の出身だから、東北の市がどの県にあるのか分からん。
ふざけるな、としか言い様がない。九州出身だろうが無かろうが関係無い。これまで、環境相・防災担当相を兼務し、東北大震災に対する震災対応を一応任されていた筈だ。そんな奴が知らない訳が無いだろう。
ましてや、国会で職務を行う国会議員だろ。それだけで、東日本大震災なんて事が発生すれば、東北で大きな被災を被った県はどこか、それぞれの県に幾つの市町村は何があるか、即刻に意識し把握する事じゃないのかよ。
被災地の復興には自分は興味が無い、やる気が無いんだと言い切ったもんだよな。
今日になると、やはり昨日の発言に関し、各紙から問われていた様だが、
松本復興相は4日昼、自らの発言について、「私は(問題)なかったと思う」と述べた。また、菅首相から求められれば、発言の真意を首相に説明する考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
この中で、松本氏は3日に会談した村井嘉浩宮城県知事が遅れて部屋に入ってきたことに対し、「お客さんが来るときは自分が入ってから呼べ」と発言したことについて、「呼ばれて入ったら、3、4分出てこなかったから怒った。九州の人間はお客さんが来るときは本人が(先に部屋の中に)いる。(知事は)長幼の序をわきまえた方が(いい)」と説明した。
(読売新聞2011/07/04)
更に、枝野が松本の発言に関し、午前の会見で下記の様にも語っている、
枝野幸男官房長官は4日午前の記者会見で、松本龍震災復興担当相が宮城県の村井嘉浩知事らに対し「県で意見集約をしなかったら、こっちも何もしない」などと突き放す発言をしたことについて「松本氏は被災者の思いを最も強く受け止めている。復旧復興の加速に対する強い責任感と使命感を持っている」と述べた。
その上で、「松本氏の責任と使命感で発言した。私からあえて確認をするような性格のものではないだろう」と語り、松本氏に事情を聴かない考えを示した。
(産経新聞2011/07/04)
松本に関する質問が始まったのは、7分中頃からだったが、最初は擁護する様な発言も行っていたが、コメントは控えると逃げ口上も行なっていた。11分過ぎとなった時に、「松本氏は被災者の思いを最も強く受け止めている。復旧復興の加速に対する強い責任感と使命感を持っている」といった発言を行なっている。
あんな奴の何処に、強い責任感と使命感が有るというんだ。逆だろう。菅と同じだ。復興担当相として、何もやる気が無い。被災地の復旧・復興に関し何も望んじゃいない。完全な無視じゃないか。
でも無ければ、復興担当相を任された者があの様な、ふざけすぎた発言をやる訳が無い。あいつは、民主・自民・公明が嫌だとか言ってたよな。国会議員やってる事も嫌なんだろ。自ら復興担当相など辞任し、と同時に国会からもさっさと消えてもらいたい。
また、政権交代前だと政権が一寸した事をやっただけでも激しく批判しまくっていたワイドショー番組の一つ「とくダネ」とやらも、一寸捉えていたみたいで、小倉達が激しく批判するんじゃなく、軽く発言している。大きな違いを感じさせられる。
PR