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元通産省の閣僚である古賀茂明が日本外国特派員協会で記者会見を行ったらしいが、その映像をユーチューブで一部だが覗いてみた。メディアに関し矛盾を感じさせることを言っている。

メディアは政府に対して弱い立場にあると。

その理由の一つが、テレビメディアの免許は内閣である総務省が出しているのであって、その免許をどの様に扱うかの権限は安倍総理にある。

新聞や雑誌もテレビとは性格は異なるが弱い立場にある。その理由が、公正取引委員会が取り仕切る再販制度による価格を維持しなければならない立場に置かれている。

そして日本の様な民主主義国家で独裁が発生するとすればその経過はどうなるのか。第一段階は政府がメディアに圧力を掛ける。それにより、政府とは戦おうとはせずにメディアは政府への批判報道を小さくするだろう。更に最近はメディアのトップが擦り寄っている。それにより、自分がというよりもメディアが政治を動かしている、政権の中枢に入っているという感覚に入っているトップが増えているんじゃないかと思える。

となれば現場は戦いにくくなる。現場はマスコミの役割として、真実を伝える、問題を掘り下げ、権力に問題があれば権力に提起しなければならない。だが、それをやってもトップが自分達を守ってくれる保障は無い。

第二段階はマスコミの自粛。日本民間放送連合会労働組合が自民党の報道会議に抗議する声明を出すと言うが4月13日「自民党の度重なる報道介入に抗議する」という声明を出し、最後に「報道機関のトップや編集幹部が積極的に安倍首相とのゴルフや会食に積極的に応じる一方で、政権サイドのメディアへの高圧的な態度がめだつ。報道各社がこの問題を本来ならこぞってとりあげ、こうした不当な干渉は毅然とした態度ではねのけ、文書送付の事実を自ら報道することも含めて、批判すべきは徹底的に批判するというジャーナリズム精神を貫くべきだ。」と書かれているが、この事を語っている。

第三段階は非常に重要なニュースが小さくしか報じられない。これについて、4つの例が挙げられている。この4レイン重要性をテレビ局の者に問うてみれば、気づいていなかった。民主政権時代ならありえない。

日本の民主主義を独裁化する経過は、政府の圧力からメディアが自粛し、現場の記者達が問題に気づく、掘り出す事が出来なくなってしまう能力も失い掛けているんじゃないか。

国民にも同じ事が言えるんじゃないか。圧力を直接感じる事は無いが、圧力の掛かったメディアの状況が続けば、本当の事は知れず、政府に洗脳され間違った認識による選挙が実行されるようになる。

古賀は日本の民主主義が独立化するには3つの段階があるとした。その段階は政府によるメディアへの圧力とメディアの自粛としている。これにより、メディアは本来の能力を失い権力に対する事実が書けなくなり、国民も情報を得ることが出来なくなる。

よって、日本も独裁化される事になるだろうと。正直言って、馬鹿馬鹿しいとしか言い様がない。

古賀の日本外国特派員協会で記者会見での発言は現場の記者や国民を愚弄したとしたとしか思えない。

放送法第一条 「この法律は、次に掲げる原則に従つて、放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目的とする。」として1「放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。」、2「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。」、3「放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。」を定めている。

放送法は公共の福祉に規律するとされており、古賀はテレビ局の免許をどの様に扱うかの権限は総理にあると言い切るが、安倍首相がテレビ局の免許をどの様にでも扱う権限が果たして許されているのか。その様には思えないが。

また圧力が掛けられているから、現場は取材がしにくい、思うように書けないかの様に喋り捲っているが、本当にそんな事はあるんだろうか。テレビニュースや新聞でもテレ朝やNHKが自民党に聴取を受ける事をメディアへの圧力と報じている。

この様は報道は、主権者である国民に大きな悪影響をもたらしているのではないか。本当に圧力を掛けているのであれば、政権のイメージを悪化する報道を古賀のいう様に自粛しているんじゃないか。だが、自粛しているようには思えない。ちゃんと報じる事は報じているだろう。

そして、メディアからの情報を元と、SNSでも話題は広がり政権への批判は高まりつつある。メディアの情報を元として、政権への批判が高まりつつある事は過去と同じだ。

本当にメディアに圧力が掛けられ、自粛する様になり、国民は誤った情報を受ける様になってしまう。何て事になるのかな。不可思議でならない。

古賀が会見で取り上げた、日本民間放送労働組合の声明でも「前略ー報道各社がこの問題を本来ならこぞってとりあげ、こうした不当な干渉は毅然とした態度ではねのけ、文書送付の事実を自ら報道することも含めて、批判すべきは徹底的に批判するというジャーナリズム精神を貫くべきだ。」と書ききっている。どの様な圧力が掛けられようと、決して屈する事無くやり抜こうとするんじゃないのかな。
報道ステーションに出演している時には菅官房長官が自分に圧力を掛けていたとも発言しているらしいが、官邸などにとって古賀茂明はどれだけ存在価値ある者なんだろうか。逆にどうでもいい、全く意識していなかったんじゃないのかな。

報道ステーションなんて番組でどんな政権批判してたか知らんが、一人のコメンテーターがどんなこと喋くってい様が政権にとっては、痛くも痒くも無いどうでもいい存在だった事に間違いはないだろう。

何よりも古賀はメディアをテレビ、新聞、雑誌と定めるように発言したがそれはもう過去の事だろう。現在のメディアは、テレビ、新聞、雑誌だけでは無い。ネット、国民が情報を提供しあうSNSなども加わっている筈。

先にも書いたが、SNSやネットなどでは「メディアへの圧力」として話題は高まり、色々と書かれる様になっているんじゃないのかな。

メディアの情報は政権を大きく揺るがす圧力がある。それにより、解散へと追い込まれた政権はどれだけあっただろうか。

政権がメディアへ圧力をかけるは大きな勘違いだ。そうすれば、必ず大きな反発が返ってくる。それによりどの様な状況へと追い込まれるか分ったものでは無い。

古賀はどうか知らないが、安倍首相はしっかりと認識していると思うのだが。既にメディアの圧力をしっかりと体験させられているだろうから。
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