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何だか疑問に思えてきたんだが、大阪維新の会というのは何の為に発足された政治団体だったんだろう。大阪維新の会のサイトを見てみると、「基本的立場と理念」、「活動方針」、「政策マニフェスト」が説明されている。
「基本的立場と理念」には、「広域自治体が大都市圏域の成長を支え、基礎自治体がその果実を住民のために配分する」「また、政策マニフェストに賛同する者により構成され、『大阪再生マスタープラン』に掲げる新たな大都市自治制度を実現するための活動母体となる。」との説明があり、「活動方針」には「『大阪維新の会』は、大阪再生の枠組みを構築し、それを機能させるために以下の項目に取り組んでいく。」とある。
 
そして「政策マニフェスト」の頭には「住民の生活基盤(安心)に関わる事務は基礎自治体が、また、産業基盤(競争・成長)に関わる事務は広域自治体がサービスの提供主体になるという 役割分担により、『強い広域自治体』と『優しい基礎自治体』で大阪府域を再編する。」と書かれてある。
 
大阪維新の会というのは大阪市、或いは大阪府という自治体の再編・回復を目標として発足された政治団体ではなかったのだろうか。
 
だが、何時の間にやらそういった事など逸脱し、大阪の再編・回復への意識よりも国政への意識が高まり集中される様になっているのではないだろうか。大阪を再編する事などを目的として発足された政治団体であったろうに、果たして大阪の為にどれだけの事を行ってきているのだろう。
 
住民サービスなどの削除などは活発に行っているだろうし、市や府の財源の支出を削減する事により財政赤字を解消する事ばかりに目を向け活動しているのでは無いのだろうか。
また、公務員を一般社会人とは異なる存在とし、特別な対応を行っている。
 
09年に政権交代される前にも、マスコミや民主などにより官僚が徹底的に悪役とされ批判されまくっていた時期があり、それに釣られてか誰もが賛同する様になっていた。官僚は「悪」だと意識を植え付けられていた。だが、行政を実質的に実行しているのは公務員ではないのだろうか。
首長や議員達は基本的な事を決定し、それを公務員達に預け実行する様に支持しているのではないのか。実際に行政を任せられているのは公務員ではないか。

大阪維新の会などは政権交代前と同じ様に公務員を悪役とし、且つ一般社会人とは別の存在だとして徹底的に責めまくり多くの人々からより良い評価を受けている。
公務員などへのイメージはマスコミなどによりしっかりと植え付けられているのだろうし、それらを道具扱いするかの様に色々な対応を行ってきている。その行動が非常に人々に受け、橋下の評価はより高まっているのかもしれない。
 
だが、肝心の大阪の再編と回復にはどこまでしっかりと行おうとしているのだろうか。ただ行政の支出を削り、住民生活の為に良い方向へ変え様としているのでは無く、住民生活を軽視し市の財政赤字解消を重視した活動を行っているだけではないのだろうか。
 
目的とする一つの自治体の再編をどこまで実行できているのかも分らない、この政治団体が何故か国政に進出しようとしている。理解が出来ない。
大阪の為に発足された政治団体であるなら、国政進出を図ろうとするよりも大阪維新の会のサイトに書かれている理念、活動、政策をしっかりと実行し実現していかなければならない筈だ。
 
だが、維新の会が訴えていた事をどこまで実行されているのだろうか、地元の人々はどの様に意識しているのだろう。
批判の声も大きいのでは無いかと思われるのだが。
 
維新の会は国政進出の為に「維新八策」というマニフェストを作成している。まだ完成された物は発表されていない様だが、2月には原案となる物が発表されていたんじゃないか。
当時から現在までに強く訴えているのが、内政は地方で以外を中央が賄う。道州制への変更、首相公選制。消費税を地方税へ変える、地方交付税は廃止。政党交付金の廃止。安定を望むなら民間へ、厳しくとも公の仕事を望むなら公務員へ。格差を世代間で固定化させないために、最高の教育を限りなく無償で提供。一生涯使い切り型人生モデル、経済活動コストを抑え、国際競争力を強化。同時に日本全体で沖縄負担の軽減を図る更なるロードマップの作成着手、憲法改正要件(96条)を3分の2から2分の1に緩和する、など。
 
2月に最初の原案が発表されてから現在までに何度か改定された様だが、遂先日には衆議院議員を280へ削減すると大胆な発言を行った。
国民に負担を課すなら、自らも身を切れという事ではなかったろうかと思うが、議員を280人にしただけで財政負担削除となるんだろうか。たいした効果は無いんじゃないかと思うんだが。因みに日本の国会議員数は多いとされているが、人口比率から見れば世界では多いでは無く、少ない議員数となるのだが。
何よりも維新八策に含まれている項目を実際に実現できる事だと確信しているのだろうか。民主のマニフェストと同じで単なる見せ掛けではないかと思えるのだが。
 
政権交代前の民主と同じく、これまでの政権とは異なる姿勢を見せようとしているだけなのか。そうする事により、詰まらない期待が持たれる様になってしまうかもしれない。
 
まして大幅削除する事だけに一体どの様な意味があるのだろうか。削除する事により、資質ある政治家がより多く削除される事となってしまうかもしれない。
また、資質あるか否かなどに年齢など一切関係ない。何故か政治家の資質に年齢を被せる人々が多い様だが、何故若ければ資質ある良い政治家と言えるのか、逆に若くなければ資質ない悪しき政治家と言えるのか。
その要因は何なのだろう。自分などにはハッキリとは分らない。
 
また、橋下は26日に松山市で行われた政治フォーラムで何やら気に掛かる発言を行っていると思えてしまう。「国のかたちを変えるには選挙という戦で、財源と権限を奪うしかない。話し合いでは無理。過半数が必要だ」更に「一緒にやろうと言う人は多いが、衆院定数を240にすると言えば、ほとんど消える。過半数を取れる勢力を皆さん(有権者)が作ってくれるかどうかだ」だと発言しているらしい。
 
「財源と権限を奪うしかない」、「話し合いでは無理。過半数が必要だ」更に「過半数を取れる勢力を皆さん(有権者)が作ってくれるかどうかだ」とはどういう意味なのだろう。国政も大阪と同じ独裁体制を実行しなければならないと意識しているのだろうか。だから議論の必要など無い。過半数があれば、独断の可決を行う事が出来る。
 
鳩山政権が始まった頃には、この様な事が活発に行われていたんじゃなかったろうか。マスコミは報道していなかったんじゃないかと思うが、野党の主張など一切無視し強制的に法案を可決していった。
橋下は国政はその様な体制でなくてはならないと意識しているのだろうか。だとしたら、国会の存在の意味が無くなってしまうのではないかと思うのだが。
因みに、政権交代前には民主を強く支持していた事は間違いないだろうし、現在では逆に強く批判している。時の流れによって、政治への意識はどうにでも変わるんだな。
 
そして来月には新党結成という事らしいが、当然党首は橋下となるんじゃないだろうか。現政治団体の代表は橋下なのだから。当然立候補しなければならないだろうと思えるのだが、それは無理だろう。
大阪維新の会に書かれている理念や活動方針を完全に無視した行為を行う事となってしまう。

それ以前に大阪に専念するのでは無く、国政進出しようとする事が大阪維新の会の理念、活動方針などと異なっているのではないかと思えるが。
橋下は果たしてどのような行動を取るのだろう。大阪にも国政にも曖昧な意識しか持ち得ない者としか思われない。
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