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今月に行われる自民、民主の総裁選挙が毎日テレビや新聞などで活発に報じられているが、どの様な意識を持って報じているのだろうか。
 
民主の代表選は臨時国会での解散を阻止する事を意識してか、立候補を野田に絞ろうとしていた。だが、組織のトップとなる器があるとは思われない原口、いい加減な農水相を務めていた赤松、鹿野前農水相3人も立候補する事が明らかとなった。
野田に再選させれば次期衆院選では全く勝てないと意識している事は間違い無いだろうし、ほんの一時でも総理の座に付けると欲を持っているのかもしれない。
 
だが野田やその他の者達が代表戦に当選したとしても、民主への信頼性が回復するなんて事は有り得ないだろうし、もしも原口や赤松なんてのが新たな代表となったりすると信頼性はより失われていくのではないだろうか。
これらに首相としての資質があるなどとはとても思えない。
ただ、複数の候補者が出ようと結局は野田の再選で決着がつくのではないかと思われるが。
 
そして、自民党では谷垣、安部、石破、町村、石原、林が立候補するとされていた。だが、10日になり突然に谷垣が立候補を断念すると発言する。
執行部から2人も同時に立候補する事はよくない事だと判断したらしい。谷垣の党執行を支える立場にあった石原こそ退くべきではなかったのかと思えるのだが。
 
2009年の下野となった時の党総裁選に立候補していたのは、谷垣、河野、西村の3議員。08年に立候補していた石原は立候補の意思を示さず、不出馬を表明し同じ08年に立候補していた石破も意思は見せていた様だが、結局は不出馬となっている。
結局、野党となった自民の総裁選に立候補したのは谷垣、河野、西村の3議員となっていた。
 
政権の座から下野となった自民の総裁となりたがる者は殆ど居なかったのではないのだろうか。そんな中、3名が立候補をする。そして谷垣が当選し、野党自民の総裁となる。
 
それまでの野党といえば、ただ単に政権与党の行う政策に批判を繰り返し、協力する事を徹底的に拒否し、解散総選挙を行う事ばかりを要求していた。だが、野党となった自民は同じ事を行っていたのだろうか。
09年に訴えていたマニフェストに反する政策を民主が行っていた事に強烈な批判を繰り返していた事は間違いないだろう。だが、単に批判するばかりでは無い。民主政権では行えないだろう重要な政策には積極的に協力を行っていたのではないのだろうか。
 
特に昨年の東日本大震災に関しては、民主では無く自民が中心となって復興の為の政策が行われていったとされている。以前にも、民主政権が行おうとしている意味の無い政策を徹底的に批判をし、実行させない様にしていた。
 
野党民主が行っていた事とは異なり、意味の無い無駄な税を使う事になるだろう政策には徹底的な批判を行い、鳩山や管内閣、いい加減な閣僚達の削除を強く要求し実行してきている。そして、大震災などに関する政策には積極的に協力を行っていた。
自民が政権与党となっていた時の野党政党とは、全く異なる行動を行っていたのではないのだろうか。過去の野党とは異なる政党の指揮を行っていた事により、そんな事で谷垣はマスコミから執拗に批判され、低評価されていたのではないかと思うのだが。
 
それまでの単純な野党の活動を指揮していたのでは無く、与野党という意識を省き政治全体を視野に入れ政党をまとめていたのではないかと思われる谷垣を自分は評価していた。
だが、自民党内で長老では無く老害と思えてしまうベテランも超える政治をまともに考えている事もなかっただろうと思われる者達により、デフレ経済からの脱却を真剣に取り組んでいただろう麻生内閣の足を引っ張ると同じ様に、出馬断念とさせてしまったのではないだろうか。
 
長老とも称される存在価値の無い者達は、政党の行動のあり方や政治では無く、もうたいした政治活動もしていないだろうに、自分の存在感をただ示そうとして適当な発言を行っているのではないのだろうか。
長老と言うよりも老害な者に圧された議員がいたとしたら、麻生政権の頃から変化がない事の証ともなるだろうし、残念でならない。
 
「野党は与党を目指す政党だ」と単純で馬鹿げた事を言う評論家もいるみたいだが、そんな事は政治ではなく単なる政局だろう。
単に与野党が対立しあうばかりでは、まともに政治を進行させる事は不可能では無いか。
与野党など関係なく、社会・経済・外交などそれぞれの分野に適した政策を行おうとするなら積極的に協力し合わなければならないだろうし、与党政権が意味なき政策を実行しようとするならば、野党は的確に指摘と批判を行い、実行を食い止めなければならない。
 
そうする事が与野党に関わり無く、各政党に与えられた役割ではないのだろうか。単なる言い争いを繰り返すだけでは全く意味を持たない。単なる税の無駄遣いに過ぎない。
 
政権交代以前の状態ならば、東日本大震災への内閣の対応に対し、野党は徹底的に批判ばかりを単純に繰り返していただろう。マスコミをそれを後押しする様に報じていたのかもしれない。
政権与党は何もしない責任感の無い行動を行っているなどと。国民生活など全く重視する事など無く、自分達の事ばかりを考え政治ではなく政局争いばかりを行っていたのかもしれない。
復興計画など真意に行おうとしていなかった管内閣。そんな内閣を野党とマスコミが徹底的に批判を行い報じていれば、被災者や国民の怒りが与党政権へ向けられ解散総選挙が行われていたのかもしれない。
 
だが、その時に無責任な管内閣の復興政策へ最も協力していたのは自民党なのではなかったのか。単に解散ばかりを追求するのでは無く、国民を重視した行動を行っていたのではないだろうか。
だが、そんな事をする自民をマスコミは評価ではなく、批判していたのではなかったかと思われるが。
 
政権交代から与野党による政治全体の体制を変化させていったのは谷垣の自民党なのではなかったのかと思えてならない。マスコミからの悪評は高く、国民からの評価もかなり低いと報じられていたかと思えるけど。
 
そして谷垣への最も大きな批判は、3党合意を衆参で合意し成立させる事となるが、参議院で問責を提示し可決させた事だ。
3党合意をしておきながらそれに反する行動を行ったのではないかと。だが、麻生元首相がその事に関しブログに書いている。
民主は3党合意を成立させながら、それに反する多くの議員が出現した。そして離党をしている。3党合意に反したのは民主であり、民主をまとめる事が出来なかった野田内閣に対して問責を提示していると。
 
3党合意が成立されれば民主から多くの反論者が出る事は予想されていた。だが、代表でもある野田にはそれをまとめる責務があった筈であり、実行する事が出来なかった。故に野田内閣の責務を問う行動を行ったのだと。
 
マスコミは単に谷垣は3党合意に反する行動を行っていたと報じていると思うが、真実は一体何なんだろう。
自分は選挙では単に消費増税だけを訴えるのでは無く、それ以前にはしっかりとした経済政策によるデフレ脱却を行わなければならないともされていたといった事を書いている。
この政策による経済状況により時の首相が増税を行うか否かの決断をするともされていなかったろうか。
「税と社会保障体制の一体改革」の3党合意では、改革をするには経済政策によるデフレ脱却が絶対条件とされている筈だ。
 
国民の意思を意識してか消費増税反対を主張する政党が多く存在するが、これらの政党に現在の社会・経済状況を改善する為の策を的確に示す事はできるのだろうか。
その為の案はしっかりと構成されていたのだろうか。その様な事などせずに、ただ消費増税反対ばかりを訴えていたのであれば、交代前の野党と同じく単なる国民受けの行動を行っていたとしか思えない。
社会・経済の改善を真摯に考えるのでは無く、単に国民人気を得るためだけの行動を行っていたと思えてならない。
 
09年の選挙では下野する事となったが、次に行われる衆院選では改めて政権交代が行われることは間違いないだろう。そして第一党になるのは自民党となる事も間違いないんじゃないか。そして新たな政権交代により自民党総裁が首相に就任する事となる。
そういった事を意識してか、09年とは異なり今回の総裁選には立候補に積極的になっている議員が多い。どの議員も総裁では無く、首相就任を意識しての事だと思われるが。
 
現在立候補を正式に表明しているのは石破、町村、石原の3名ではないか。安部も数日中には立候補すると報じられているが、林は果たしてどうなるのかな。
立候補への意欲は強く持っている様だが、推薦人が中々集まり切らないみたいで、結局はどうなるのだろうとも思えてしまう。
 
これらの中で最も優位とされているのが石破、続いて石原。この2名には差が開けられているらしい、町村と安部、最下位に林と報じられている。
この中では石原、町村、安部には当選してもらいたいなどとは思っていない。石原は長老ともされる老害からの圧しで立候補する事になり、立候補後に表明した時には都合のいいように発言している様だが、この様な都合のいい奴が安定したまともな事をやるなどとは到底思えない。
 
町村なんかは最初から出なくていいと思っていただけ。安部は橋下に媚びる感じがあり、彼が自民総裁となれば橋下の維新の会との連携をすぐにでも実行しかねない。
橋下に大きな権力を与える事となれば、日本は現在よりも大きな危機に落とし込まれるかもしれない。
 
残りは石破か林となるが、石破の可能性が高くなるではないか。石破はブログで「政策ビラ」という物をすでに表明しているが、自民だけでは無く政治全体をどの様に変えて行きたいと思っているのか、注目はしたい。
 

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