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突然に「たちあがれ日本」を離党した与謝野元財務相は何を思っているのだろうか。「打倒民主党」を強く掲げていた筈なのに、菅内閣を助けたいと入閣するのだから。
【内閣改造】与謝野氏、経財相「引き受けた」言明 少子化対策、税制・社会保障担当も兼務
与謝野馨元財務相は14日午前、同日行う内閣改造に関し菅直人首相から電話で経済財政担当相就任を打診されたことを認め、「経済財政と社会保障、税の仕事をするように指示があり、引き受けた」と述べた。
また、「たぶん少子化と男女共同参画もやるんじゃないか」と話し、税制・社会保障改革担当のほか、少子化対策、男女共同参画も兼務することが固まった。
都内で記者団に語った。
(産経新聞2011/01/14)
与謝野元財務相は経済財務相として入閣させられたが、菅はその理由を元財務相と自分と民主党の社会保障の在り方やその問題に対して、大きな共通性がある政治家だとして、社会保障問題や年金の担当を任せたらしい。
だが与謝野馨議員と言えば、麻生政権では財務大臣も勤めており、民主党は激しく責めまくっていた人物ではなかったのだろうか。
そして、09年の解散総選挙では東京1区で海江田経済産業相と争っていたそうではないか。当時の海江田議員と与謝野財務相は異なる主張を行い、それぞれの政党の代表として戦っていたのだろうと思うのだが。
驚いた事に、この2人の人物が同じ内閣に入閣するというになったのだ。菅はどの様に認識しているのか知らないが、与謝野経済財務相と海江田経済産業相の間に共通性があるとはとても思えない。自民党と民主党による社会保障に関する考え方は異なり、民主党は常に強く批判する事を繰り返していたのだろうから。
09年の総選挙でのマニフェストで年金制度などに関して、自民・民主は全く異なる事を掲げていた筈だ。
与謝野元財務相は、解散総選挙で敗れ比例で復活するが、離党し反民主・打倒民主党として結党した「たちあがれ日本」へと進んだ。
昨年の暮れに菅などからどの様な誘いがあったか知らないが、現内閣の中で社会保障改革などの為に活動しなければならないと意識したのだろうか。不思議でならない。
菅内閣の中でまともな法案が組まれているとイメージが沸いてこないし、来るだろうとも思えてこない。何も出来ない連中だと思えてならないから。
菅内閣になってからなんだろうか、与党側は積極的に政策を進めるには党派を超えた議論が必要だと叫びまくっている。激しい批判を浴びている事に、常に強い苛立ちを覚えているんだろうな。
だが菅達が野党の頃にはどうだったんだろう。与党が議論を求めようとも決してそれには応じようとはしない。執拗に解散要求までも行う。要するに、政策に関しては全く協力する意思を示さなかった事となる。
自分達がやっていた時、閣僚達がどの様な気持ちとなっていたのか、現在の彼等は身を持って知らされているのではないのだろうか。
本当に日本の為に、そして国民の為に政府から提出された法案を超党派により議論するのであれば、何も反対する事は無いよ。そうであれば、よく作られている物であればスムースに議論されているのかもしれないし、そうで無ければ激しい声が鳴り響き、しっかりと吟味されていっているんだろうな。
そうでなければ、まともな法案が可決される事など無いだろうから。
ただ、本当に日本や国民の為の超党派による議論を求めているのであれば賛成も出来るが、自分の内閣を求める為だけにその事を求めているのだとしたら、「ふざけるな」としか言いようがない。
そして13日の党大会で、菅はとても素晴らしい発言をしてくれている。
-引用-
今政治に携わっている私たちの責任という認識で党派を超えた議論が必要だということも言うまでもありません。もし、野党の皆さんが積極的に参加しないならば、私はそのこと自体が歴史に対する反逆行為であります。
(産経新聞2011/01/14)
-引用-
菅は野党の頃に自分達がやってきた事を、見事に自ら語ってくれている。本当に素晴らしい人物だと思うよ。