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日本の周囲には、しっかりと警戒してなければならない国々があり、常に危機管理といった事を意識して無ければならないと思うんだが。
菅内閣には、そういった意識は無かったのだろうか。
菅直人首相が23日夕、首相官邸で記者団に語った内容は、以下の通り。
「報道で、北朝鮮が韓国の島に砲撃を加え、それに対して韓国軍も応戦したという報道があり、私にも、3時半ごろに秘書官を通して連絡がありました。公邸におりましたので公邸でいろいろ情報を聞いておりましたが、先ほど官邸に移って関係者を集めて官房長官とも連絡を取り、官房長官にも来てもらいました。
私の方から2点、官房長官はじめ、電話で防衛大臣にもあわせて、2点の指示を出しました。まずは情報収集に全力をあげて欲しいと。第2点は不測の事態に備えて、しっかり対応ができるように準備をして欲しい、この2点を指示をいたしました。私はこの後、宮廷(皇居)の行事がありますが、それが終わればまた戻って、しっかりと事態を把握したいと。もちろん途中でも連絡が取れるようにしたいと思っています。
そういうことで事態の推移をしっかりと情報把握をして、どういうことが起きても対応できるような態勢を、しっかり、それに備えると、それによって国民の皆さんに対して、そうした備えは万全だということをいえる態勢を作りたいと思っています。また、情報については順次、入ってくると思いますが、官房長官を中心として、さらに関係したところの情報は収集すると、そういうことで指示をいたしたところです」
(秘書官:「以上ですありがとうございました」)
――指示は長官と防衛相だけですか。
(朝日新聞2010/11/23)
菅は北朝鮮の動きを、「報道により知った」らしいのだが、となればこの国に対する危機管理といった事が全く行われていなかった、という事になるのではないのか。
北朝鮮は、拉致行為も続行する完全な敵対国。98年に日本にミサイル攻撃があってから、この国の動きの衛星監視などは、しっかりと行われている筈。
日本に直接で有ろうと無かろうと、軍事的行動を起こせば、その情報は自衛隊のトップの存在する首相官邸へと伝えられなければならないのではないのか。
何故か、北朝鮮に関してはその様な意識が無かった。あるいは、内閣に北朝鮮だけでは無く、その他の危機管理への意識も存在していないのか。
この内閣では、社会・経済だけでは無く、日本の安全も非常に危ないのかもしれないな。