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7月29日、麻生副総理が国家基本問題研究所月例研究会の講演で憲法改正に関して語っていたと思われるが、ここでナチスに関わる発言も出された。このナチスに関わる発言に最初に飛び付いたのはメディア。
それも全文をそのまま紹介するのでは無く、発言を編集をしナチスと同じ手口を使えばいいと単純なイメージを持たせる記事を書いていたのではなかったか。次に飛び付いたのは韓国メディア。日本批判の道具にして馬鹿みたいに騒いでいるだけだが。
 
麻生副総理の憲法改正に関する発言は「僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。
 (中略)
 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。
 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。
 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。
 (中略)
 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。」(朝日新聞)となっている。この詳細は麻生副総理の語った全文の様だが、朝日が先に行っていた様に産経も編集した記事で「ドイツのヒトラーは、ワイマール憲法という当時ヨーロッパで最も進んだ憲法(の下)で出てきた。憲法が良くても、そういったことはありうる。
 憲法の話を狂騒の中でやってほしくない。靖国神社の話にしても静かに参拝すべきだ。
 「静かにやろうや」ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。僕は民主主義を否定するつもりもまったくない。しかし、けん騒の中で決めないでほしい。」(産経新聞・前半省略)として、ワイマール憲法下で誕生したナチス政権が国民の知らぬ間にナチス憲法を成立している。
 
一部だけを読めば、ヒトラーの手口をそのまま利用すればいいとしている。ナチス憲法は狂騒の中で行われているとされている。憲法の草案を作成するのは国会なのかもしれない。
だが、その草案が憲法として正しいか否かを判断するのは主権者である国民であり、国民は冷静に草案を見、しっかりとした判断をしなければならない。
でなければ、ヒトラーと同じ様に独裁主義政権を誕生させかねない。故に、国民は狂騒の中で行うのでは無く、落ち着いた心境で冷静に対応していかなければならない。
ヒトラー政権が誕生した時のドイツ国民の心境はいかがなものだったのか、ハッキリとは分らないがヒトラーに踊らされていた人々が多かったのかもしれない。
その為にワイマール憲法からナチス憲法への改正を知らぬ間に同意させられていたのかもしれない。
 
安倍内閣では、憲法改正も一つの政策としている。最終的に判断を求められるのは、主権者である国民だ。ワイマール憲法からナチス憲法へ改正させたヒトラーの手口を主権者である国民が冷静に、しっかりとした判断を行わなければならない。「ヒトラーの手口を学んだらどうか」は安倍内閣が学ぶ手口では無く、国民への助言ではないのだろうか。
 
だが、マスコミなどが単純に「ヒトラーの手口を学べ」と発言したとして批判した。安倍内閣を責める事ができない野党にとっては、最高の必需品と思ったんだろうな。だから、執拗に麻生副総理の発言審議を要求している。
 
しかし、麻生副総理は講演で発言した「ヒトラーの手口を学べ」は撤回している筈だし、講演で発言した意図も自ら説明している筈。というよりも、説明されなくとも理解できる者が多いのではないかと思うのだが。
故に、安倍総理は麻生副総理の発言審議会を開く必要など無いと言い切っているはず。だが、野党にはその程度の事を理解する能力を持った議員達は存在していないのだろうか。野党議員が行おうとしている事は、国民など無視した単に安倍内閣を責めようとしているに過ぎない。
政策に関する全うな審議を要求するなら理解できない事は無いが、それらとは関わり無い事に関し審議を求める事は、税の無駄使いを要求しているに過ぎない。
 
現在の野党は、自分達をどの様に意識しているのか知らないが、野党の役目は国民生活にも大きく関わっている政策に関する審議で如何に追求し、欠陥など誤った部分があるならその改善を強く要求する事ではないのか。
現在の野党の議員達にはその様な意識も無いのだろうか。
 
税の無駄使いとなる審議を執拗に要求する事は、野党の議員達に国会議員としての資格が本当に存在しているのだろうか。疑問に思えてしまう。
 
また、産経新聞から見つけたが、維新の会共同代表の石原が拉致問題に関し、参議院選挙中である7月12日に被害者である横田めぐみさんを非常に侮辱する発言を行っている。横田さんは「非常に日本的な美人だから、誰か偉い人のおめかけさんになっているに違いない」と。
更に、「横田さんは(北朝鮮で)強引に結婚させられ、子供を産まされた」「状況証拠からいって、北朝鮮は300人以上を拉致している。誘拐し、殺して返さない」などとして北朝鮮は拉致被害者を返す事はないだろうとも。石原に拉致問題を解決し、被害者を帰国させなければならない意識は存在しているのか。
拉致された被害者の家族にとっては非常に大きな問題。拉致問題に関する外交や被害者の家族の心理など全く無視した発言を行っていた石原には、ただ唖然とさせられた。
 
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