思い、そして感じた事をそのまま
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2008年に神戸市の坂道で当時小学5年だったらしい少年の乗る自転車(マウンテンバイク)が、その坂道を散歩中の67歳の女性に衝突し、女性の頭に強烈な打撲を与える事となっていたんだろう。
現在でも衝突された女性は意識不明の状態だという。その為に11年10月に被害者側が(被害者夫と保険会社)、加害者側に損害賠償を求める提訴を神戸地裁に起こした。その判決は今月4日に下され、加害者側である被告に対し被害者夫へ35.000万、保険会社へ6.000万の損害賠償を命じている。
損害賠償を命じられた加害者の母親は納得できないとして、大阪高裁へ控訴したらしいが。
神戸地裁は母親の指導と注意が足りなかったとして、損害賠償を命じる判決を下したらしいんだが、母親はちゃんと行っていたんだと主張し大阪高裁へ控訴している。
だが、自転車に乗る事の指導と注意を自分の子供にしっかりと行っている親は、実際にどれだけ存在しているのだろうか。まず多くの人が意識しているのでは無いかと思えるが、車やバイクとは異なる乗り物であって、車道は走ってはならない、歩道を走らなければならないと。
自転車を愛用している人々の中にはしっかりと意識している人々は多いんじゃないかと思えるんだが、自転車はバイクと称される物であり、本来は車やバイクと同じ者として扱われている物。よって、自転車も車道の路側帯を走らなければならないとされているし、車などと同じく左側を走らなければならないとされている。
また歩道を走る事を完全に禁じられてはいないのだが、その時には常に歩行者の安全を意識しなければならない。歩行者にとっては自転車も車やバイクと同じく危険な物であって、乗っている側の一寸した不注意から衝突する事により、小さな打撲もあるだろうが、大きな傷害をもたらす可能性もある。
自転車を適当に意識している者といっていいのだろうか、携帯やスマホなどを見ながら歩道を走っている者も多く存在する様になってきているし、歩道を占め尽くす様に横に並び走ってる連中もいる。
同じ歩道を歩いている歩行者や、走っている自転車の安全を完全に無視した非常に危険な走りを平然と行っているとしか思われない。と同時に、この者達は自転車への認識が非常に甘いんだろうなと思えてしまうのだが。
警察庁交通局交通企画課が昨年10月5日に自転車事故などに関する情報を公開しているが、まず全交通事故に占める自転車交通事故の割合は増加傾向にあって、平成23には約2割とされている。
更に自動車と歩行者の交通事故件数は平成13年には71.737件が23年には55.284件へと減少している。対し、自転車と歩行者の事故件数は13年には1.807件が23年には2.801件へと増加している。
この事故による、死傷者数は143.738人でこの中での死者数は628人。重傷者数は10.799人とされている。そして年齢層では、どちらも高齢者層が多く未成年者は少ない。
自転車事故には大きな事は無いだろうと思っている者が多いのかもしれないが、実際には大きな被害を被っている人々は多く存在している。それも高齢者に。
自転車に乗る者達が自分の責任をしっかりと認識した運転をしていれば、事故数は増加で無く減少していたのかもしれない。
だが周囲をしっかり注意して走らなければならない、特に歩行者の動きや同じ歩道を走る自転車の動きなど注意しなければならない筈だが、意識が薄いからこそ周囲を意識しない適当な走りをする者が増えているのかもしれない。
更に、事故を起こしても刑法に触れる事も無い、逮捕される事も無いと思い込んでいる者もいる事は間違い無いだろう。
だが、衝突により歩行者などに死障害を与えた場合には、刑法28章 過失傷害の罪(209条~2011条)が問われる事となる。これにより、事故の大きさにより逮捕される者もいるだろうし、民事訴訟により損害賠償命令を命じられる事もある。
警察庁によると10年の間に自転車と歩行者の事故が大きく増加しているとしているが、その大きな原因を自転車に乗ってる者が、安全ルールを守らずに歩行者などに注意する事も無く適当に走っているとしているのではないか。
確かに自転車は車やバイクとは異なる乗り物で、大きな事故を起こす事の無い安全な物と思っている者が多くいるのかもしれない。
だが、自転車が安全に走れる様な道路整備は一体どこまで行われているのだろうか。新しく整備された道路などでは、路側帯を広く取るようにしている様だが。昔からの道路だと、歩道は無く路側帯は非常に狭い場所も多い。
ロードやクロスなどに乗っている者だと、歩道よりも車道が走りやすい意識が強いと思うが、ママチャリやタイヤが大きいマウンテンなどだと、車道よりも歩道が走りやすいと意識する者が多いのではないだろうか。
自転車に乗る者達の意識も大きな問題となっているのかもしれないが、自転車通路も意識した道路整備がされていない事も大きな問題となっているのではないか。
平成20年から「自転車通行環境整備のモデル地区整備事業」がされ、98のモデル地区を全国に指定し、「自転車通行環境整備の模範となる事業を実施」しているらしい。
高知でも2ヵ所に桟橋地区と菜園場~知寄町地区に整備されているらしいが、桟橋地区では何年も前から道路整備が行われていた事は間違い無いが、まだ完了しているとは思われない。更に、菜園場~知寄町地区とは、北本町から知寄町へ抜ける地球33番地が整備されているし、同じく北本町から菜園場へ抜ける事が出来る道路整備が殆ど完了していると思えるが、この2つを合わせて菜園場~知寄町地区と指定しているのかもしれないなと思ったのだが。
先に書いたが、自転車事故でも逮捕される事はあるし、民事訴訟により被告となる加害者には損害賠償を命じる判決を下す裁判が多く出ている。100万単位のものもあるかもしれないが、1.000万単位の損害賠償を命じる判決が多いのではないだろうか。
曖昧なハンドル操作や無集中的な走りをしている時に、歩道を歩いている人に衝突する可能性は高いだろう。
それにより、歩行者に激しい被害を被らせ、後遺症により残りの生涯を苦しい状態で過ごしていかなければならない状態へと追い込まれている被害者が多いのかもしれない。
それだけの被害を被ったのなら、本人だけでは無い、家族も自転車を操っていた加害者に対し幾らか感情的にもなり、損害賠償を民事裁判に提訴しているのではないだろうか。そして、多くの裁判では原告側が勝利しているのではないかと思われるが。
自転車対歩行者事故では、間違いなく歩行者が弱者となる。2008年9月に発生しているマウンテンに乗る小学生と、坂道を散歩していた高齢の間で大きな事故が発生している。マウンテンバイクは下りで、高齢者は上りだった様だ。真直ぐの坂だったのか、複数のカーブを加えた坂道だったのか、分らない。
だが、真直ぐの坂だったらずっと先から向かってくる歩行者は見えていた筈で、それに対する対応はしっかりと出来ていた筈だ。
そして、カーブの多い下りだとしてもコーナー毎にブレーキングを掛けながらコーナーの状況を見ながら、且つ下りに沿ってしっかりと走っていかなければならない。でなければ、自分がコーナーアウトへ膨らむ事となり、危険な状態へと追い込まれてしまうのだから。
更にコーナーを攻める時には、必ず歩行者の確認を行っていかなければならない。でなければ、歩行者に大きな損害をもたらす事となってしまう。
自転車はバイクの一部であり、このバイクにより歩行者などに障害を与えれば、当然の事ながらバイクを操るライダーの責任となる。ライダーが避ける事無く歩行者などに被害が被るのだから。
自転車を常に愛用し、活発に活用している者などはライダーとしての意識をしっかりと持ち、ロードやクロスに乗る者達は出来るだけ車道を選択し走るべきだろう。
自転車を常に愛用し、活発に活用している者などはライダーとしての意識をしっかりと持ち、ロードやクロスに乗る者達は出来るだけ車道を選択し走るべきだろう。
また歩道を走る者達も、常に歩行者の安全を意識しながら走るようにしなければならない。
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