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昨日安倍70年談話が発表されたが、単純に朝鮮半島や東南アジアなどに視点を置くのではなく、世界に視点を向け1900年代初頭からの欧米による東南アジア植民地化、第一次大戦、第二次大戦への展開、沖縄戦では多くの市井の人々が犠牲となったと語る。

東南アジアなどでも食糧難などにより多くの無辜の犠牲者を出しているし、日本国本土でも原爆投下などにより大量の無辜の犠牲者を出している。
更に戦場には犠牲となった多くの女性達がいた事も忘れてはならないとしている。韓国が執拗に日本との従軍慰安婦問題を責めようとするが、実際には連合国も慰安所を設置したり女性を強姦していた事は間違いない筈だ。

そして戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。


何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。
 これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。

 二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。」(産経新聞2015/08/14)と語っている。

更に語っているのが、世界に向け二度と戦争を起こしてはならない。その為には「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。」(産経新聞2015/08/15)と世界に訴える。

安倍談話は過去を振り返るばかりでは無く、未来へ目を向けようとしている。よって、「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。
 しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。」(産経新聞2015/08/15)と語り、「私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
 そのことを、私ちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。」(産経新聞2015/08/15)としている。
談話の初頭に第二次大戦の要因として欧米の植民地経済のブロック化による圧力により日本経済は大きな打撃を受ける事になり、非常に苦しい状況へと追い込まれてしまう事になってしまう。
対し日本は外交で解決を図ろうとしていたが、難しく遂には日本を追い込んだ国々に対し軍事行動に出てしまう。
当時の連合諸国は東南アジア諸国を植民地化し自国領土化していた。故に、連合国と戦うには公海での戦いだけでは無く、植民地へ進攻し地上戦も実行しなければならなかった。植民地化されていた東南アジアでは米国よりも英国と戦っていた事が多かったのではないのか。
連合国の東南アジアでの領土は大きく、日本が戦っていたのは決して一国だけでは無い。当時には日中戦争も行っていたのだからな。決して勝てる対戦では無いという事は真珠湾攻撃の時から軍の者達も分っていたのではないだろうか。
島国である日本に資産は無い。だから輸入に頼るしかなかった。それを断たれてしまえば、その打撃は経済、国民生活などに大きな悪影響をもたらす事になる。

外交などを通じても解決の糸口も見つけられなければ、故意に追い詰めようとする国々に大戦を挑もうとするしかなかったんだろう。というよりも、追い込まれてしまったんだろうな。

安倍首相は語る。「経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。

 私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。」(産経新聞2015/08/14)と。

朝日新聞の社説がこの安倍談話を批判する社説を書いている。「村山」以前に後退していると。
村山談話では過去の日本の行為は侵略であり、そのおわびをアジア諸国へ率直に語っていた。
対し安倍談話は、それを語ってはおらず後退したと。だが、大戦当時の日本は東南アジア諸国へ侵略していたのだろうか。既に侵略し植民地化していたのは欧米諸国であり、日本は連合国と戦う為に進攻したのであって侵略などはしていない筈だ。何よりも当時の東南アジア諸国は独立国ではなかったのだから。

何故だろうか、朝鮮日報や中央日報など韓国メディアも朝日と同じ様な記事を書いている。

朝日と韓国メディアに共通しているのがキーワード。植民地支配、侵略、反省、謝罪。これが加わっているかいないか。
談話に言葉は加わっていたかもしれない。だが表現は曖昧だ。ぼかされていると共通した批判を行っている。
単に韓国に対する植民地支配、侵略、反省、謝罪が無かったんだと批判をしている。韓国は戦争の被害者であって、日本は加害者であり戦争中に行ったことを認め謝罪を永久に続行しろと要求しようとしているんだろうか。

ふざけるのもいい加減にしてもらいたいものだ。日韓併合により日本に含まれた朝鮮に連合国からの攻撃はあったのか。空爆はあったのか。その様な事など無かった筈だ。併合により日本に含まれた朝鮮は大戦により大きな被害を受けるのでは無く、避ける事が出来ていたのではないのか。
まして、韓国は戦後に存立されている。大戦には全く関わりのない国だ。なのに戦後には戦勝国の一国に加わる非常に狡賢い国。

故に、戦後には李承晩ラインを張り竹島を侵略し、李承晩ラインを利用し日韓基本条約締結へこじつけ、急速な経済発展へと進んでいく。更には日韓併合から大戦当時の歴史に絡め責任、賠償請求を執拗に行ってくる。どこまでも狡賢い国だ。

朝鮮日報の社説「巧妙に植民地支配への謝罪を避けた安倍談話」「前略- 安倍談話が反省・謝罪する対象は、ほとんどが中国・米国に対して行った満州侵略と第2次大戦に関するものだった。植民地支配をめぐっては、むしろ合理化しようとするかのような説明を付け加えた。談話は、当時の国際情勢を長々と説明した。西欧列強による植民地争奪戦がアジアにまで拡大し、日本の危機意識を呼び起こした-というのだ。さらには、1905年の日露戦争の勝利が、アジア・アフリカの人々に勇気を与えたとまで言った。1910年の日本による韓国併合の後、36年間も植民地の抑圧下にあった韓国の立場からみると、心から反省して謝罪したと受け入れることは到底できない内容だ-後略」(朝鮮日報2015/08/15)

安倍談話は正当に語っていると思うのだが、韓国メディアは認めようとはしない。自分達に全く目を向けられていないから。

また「 安倍談話は、慰安婦の強制動員について「慰安婦」という単語は使わなかったが、「戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいた」と言い、さらに「何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。(中略)断腸の念を禁じ得ません」と言った。それが本心なら、安倍政権は、すぐさま「名誉と尊厳を傷つけられた」元慰安婦に対して心からの謝罪をすべきだ。」(朝鮮日報2015/08/15)とも書いているが、安倍談話では大戦で損害を受けた女性に対し語ったのであり、決して朝鮮半島の女性だけに関して語ったものでは無いし、そのような必要も無い。
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