思い、そして感じた事をそのまま
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9月19日午前2時20分頃にメディア、野党、多くの市民団体などから批判を浴びせられていた安全保障法案が、参議院本会議で与党だけでは無く複数の野党も賛成し、賛成多数で可決された。
だが可決後もマスコミや野党などは戦争法案は廃止すべき、憲法解釈を強引に行っており立憲主義も踏みにじっていると激しい批判を繰り返している。
まず、マスコミや野党、市民団体などが訴える戦争法案とは何か。単純に安保法案を日本が戦争に参加するための法案と決め付けているに過ぎない。
安保法案では集団的自衛権が認められる事となったが、この事から自衛隊は世界の戦争に参加させられる様になる。日本を戦争に参加させる法案であり、違憲法案だと激しく批判された。
可決された安全保障法案は「国の存立を全うし、国民の生命と平和な暮らしを守るための切れ目のない安全保障法制の整備」とし、安倍内閣は新三要件を定義している。
・我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する 武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追 求の権利が根底から覆される明白な危険があること
・これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと
・必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと
この中で問題視されまくったのが、「存立危機事態」を示す「我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する 武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追 求の権利が根底から覆される明白な危険があること」だった筈。密接な関係にある他国への武力攻撃があれば、集団的自衛権により自衛隊が他国へ出動させられる事になるんじゃないかと。
密接な関係の他国はアメリカだろうし、日米同盟から米軍への攻撃は日本への侵略を示している事は間違い無く、米軍を援助する事は当然だろうし、日本を直撃しようとする国の軍事基地などへ直前に攻撃する事は全うな事だろうと思えるが。
何よりも、新三要件の中に日本が戦争に参加するといった事を示す文言はあるのだろうか。あくまでも日本防衛を目的としている事を示しているものであり、他国侵略や戦争参加などの可を示す何も書かれてなどいないだろう。
野党やマスコミなどは国会では安保法制の審議がしっかりと行われていないと強く主張している。最初から廃案を徹して主張していた民主など野党に全うな審議をする意識などある訳など無い。
あいつらがやりたがってたのは、政府提出の安保法案を徹底批判し安倍内閣の支持率も下げ、来夏の選挙を有利な状況へ持っていこうとしていただけ。
だから徹底審議を要求しながら、実際には法案に関する審議は行わず批判ばかりを行い、マスコミも絡み有権者に嫌なイメージを持たせようとした。
これは思い通りになったのかもしれない。マスコミも変更報道を活発に行っていた事は間違い無く、一部の市民団体なども「安倍政権は民主主義、立憲主義を壊そうとしている。憲法9条に反し戦争に参加しようとしている」などと激しい怒号を浴びせまくっていたし、現在も続行しているんじゃないだろうか。
安保法案可決後に、野党が違憲であり戦争法案だと徹底的に批判し廃案を主張しまくっていた本音がじわじわと見え始めてきたのかなと思えるのだが。
共産党が国民連合政府という構想を出したらしいが、しんぶん赤旗に「戦争法をめぐる国会論戦を通じて、多くの人々が立ち上がるなかで、野党の共闘が飛躍的に発展し、「戦争法阻止のために、この枠組みでたたかおう」との一致点をつくり上げてきたと強調。「めげてなんかいない」「あきらめるわけにはいかない」という国民の声にこたえて、「戦争法の廃止、立憲主義を取り戻す」の一点で共同し、国民連合政府を実現しようとよびかけたとのべ、「共同してたたかっている方々の力をお借りしたい」と訴えました。」と書かれてある。
通常国会で果たせなかった安保法案の廃止を来夏の参院選で野党が結合し国民連合政府として安倍内閣退陣、或いは政権交代も目論んでいるのかもしれない。
安保法案に反対していた党首達は単純に議員数で負けたといった事をいっている。来夏の参院で勝ちねじれにしなきゃならないと。
民主の岡田は共産の志位と会談する事が決まっている様だし、民主の支持母体である連合の古賀も野党の結合を支持している。結合により、選挙区での野党の競合が無くなる事が大きいと見ているようだ。
参院本会議での可決後に各政党の幹部達が色々とコメントを行っている様だが、民主の福山が面白い事をいっている。「数が全てなら議論も民意もいらなくなる。そういう今の政治に議会人として残念に思った」(産経新聞2015/09/19)と語ったらしいが、政権交代した時には衆参共に民主が殆ど独占していた筈だ。だからこそ、鳩山政権の時には強行採決が何度も行われていたんだろうな。
それには、審議は殆ど行わずあっという間に採決してしまった法案もある。そんな意識から出たコメントなんだろうな。
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