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先月1月20日、ISIL(イスラム国)が突然にネットの動画で2人の日本人を拘束している風景を公開し、日本政府に2億ドルを要求した。
ISILは完全なテロ組織であり、日本にこんな組織に外交のパイプなどある訳などない。拘束された2人の邦人を救出するには、ISILの活動範囲となっているシリア、更にイラクの周辺国などを通じて、交渉を行っていくしかなかった。
24日に拘束されていた一人、湯川氏が殺害されるが、もう一人の拘束されていた後藤氏が、湯川氏の画像を持ち、身代金では無くヨルダンに拘束されているサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を要求するようになる。
となれば、日本が後藤氏を救出するにはヨルダンに嘆願するしかない。日本政府が、ヨルダン王国が拘束している者を釈放できる訳など無いのだから。
結局、後藤氏も殺害される事になったのだが。
また湯川氏や後藤氏の拘束は決してISILが行ったとは限らないだろう。他の組織が捕え、ISILに人質として売り渡すと言った情報が流れている筈であり、湯川氏、後藤氏も別の組織に捕えられISILに売り渡されていたのかもしれない。
ISILの日本人拘束と殺害に関しては、通常国会予算委員会でも質疑がされている。今日には、民主党の細野豪志が質議を行っているが、一番にISILによる日本人拘束に対する日本政府の対応に関し行っている。
細野が強調し、しつこく質疑を繰り返していたのが、安倍首相の中東訪問でエジプトのカイロでのスピーチだろうか。
まず、後藤氏が拘束されていたのは昨年であり、後藤氏の家族に身代金の要求などのメールが送られていた事などは昨年の11月には知っていた筈だと。政府は12月の段階で把握していたらしいが。
このメールの内容は外務相より官邸へ伝えられていたんだと答弁が行われた。そして、質疑は1月27日にカイロで行われた安倍首相のスピーチが拘束されていた2人に危機が行われないようにシミュレーションを行っていたか。
細野は、安倍首相のカイロでのスピーチが、ISILのテロ活動に影響を与えてしまったのではないかと主張しているのだ。
だが、実際はどうなんだろうか。本当に、安倍首相のスピーチと2人の拘束に関連はあったのだろうか。
安倍首相のカイロでのスピーチは外務省のサイトに載っている。
細野は、執拗にカイロのスピーチは2人の命の危機をしっかりと認識して行ったのかと質疑を繰り返していたかと思うのだが、安倍首相のカイロのスピーチを読んでみたが、2人の命に危機を及ぼす部分は1ヵ所もないと思えるのだが。
湯川氏は通常国会が始まる前に殺害されてしまっているが、後藤氏は極めて小さかったと思うが救出の可能性はあった。故に、予算委員会が始まった当初でも質疑では民主も含め野党議員達は救出とテロに対する政府の姿勢を支持する姿勢を取っていたんじゃなかっただろうか。
だが、政府は救出する事はできなかった。他の野党は知らないが、今日の細野の質疑を見てみると、民主は正に一転した感じだ。救出とテロ活動に対する政府の姿勢を支持するのではなく、批判する様になってきている。
2月3日の読売新聞「「イスラム国」事件、野党追及が及び腰の背景」には、「 イスラム過激派組織「イスラム国」による人質事件をめぐり、野党は国会の場を通じ、事件対応の是非を政府にただしていく構えだ。
 しかし、イスラム国による残虐行為への衝撃が広がるなか、テロとの戦いや人道支援の重要性を強調する政府の姿勢には同調せざるをえず、攻めあぐねているのが現状だ。
 「今後、二度と起きないよう、(政府の)事件対応を冷静に検証することが不可欠だ。経緯について最大限情報を公開するよう要請する」
 2日の参院予算委員会で、質問に立った民主党の那谷屋正義氏はこう述べ、首相がエジプト・カイロでイスラム国対策として表明した2億ドルの人道支援についての説明を求めた。
 これに対し、岸田外相は「1000万人以上の避難民や子供たちに食料や医療物資などを届ける、命をつなぐための支援だ」と説明。那谷屋氏は「今後も検証を続けたい」と述べたが、支援内容に関する資料提供を求めただけで、あっさり関連質問を終えた。
 一方、民主党の大塚耕平氏は、日本人2人の拘束時期や当時の政府対応をただした上で、首相が声明で触れた「(イスラム国への)罪を償わせる」との発言の意図について質問した。しかし、首相が「どれだけ時間がかかろうとも、犯人を追いつめて法の裁きにかけるとの強い決意を表明したものだ」と語ると、大塚氏は「よく理解できた」と、すんなり矛を収めた。」と書かれてある。
後藤氏が殺害されたのは1月31日。現在の衆議院予算委員会が始まったのは2日。後藤氏が殺害された事から、民主は政府を責める様になったのだろうな。だが責めきれない。
今日の細野も、関係ない事を無理矢理こじつけて責めようとしていた。完全な税の無駄使いだ。
細野の後には、辻本が質議を行っているが非常に幼稚な事を言っている。欧州では人質が公開される前に、ISILと水面交渉する事により、イタリア、デンマーク、フランス、スペイン、トルコは救出に成功している。イギリス、アメリカは行えていないが。
何よりも、後藤氏の奥さんがISILよりメールで身代金を要求されたらしい事を把握してからISILが関わっていた事に気づくに何ヶ月も掛かっているとしている。

メールの把握から動画公開まで、一月余りだと思うんだけどね。どうして何ヶ月も掛かってたと言えるんだろうか。
細野などが質疑で主張しようとしていた事は、ネットで公開される以前からどうして交渉しようとはしなかったんだ。公開された後は、ISILを刺激すること無く交渉する事はできなかったんだ。
なんだろうか。だが、もしも水面下で欧州各国と同じ様に身代金を渡すような事があれば、それを切っ掛けとしてISILは邦人を活発に人質とするんじゃないかと責め立てていたんじゃないのかな。
世界で活躍する現在の邦人を、より危険な状況に追いやってしまったんじゃないかと。拘束され殺害された2人に関しては、国会などではまずは世間体など意識するように発言をするが、結局は政府を責める単なる道具と意識していない事に間違いなどない。
ネットで細野の質疑を見たときなどには非常に怒りを感じさせられた。やはり、民主は外道の集団による最低の政党だ。こんな集団が何時まで存在する必要があるんだ。
何度も書いてしまうが、こんな政党には早く消えてもらいたい。
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