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首相就任から何もせず、大震災の後も延命に必死だった菅が、遂に今月中にも退陣する事を自ら表明した様だ。
 
 
 
 菅直人首相は10日の衆院財務金融委員会で、公債発行特例法案と再生エネルギー特別措置法案の成立後に退陣する意向を明言した。両法案とも月内成立の見通し。首相は「成立したときは速やかに民主党代表選の準備に入り、新代表が決まれば当然首相として身を処す」と述べた。民主党執行部は今月28日を軸に代表選の日程を調整している。
 
 公債法案は財務金融委で10日午後、民主、自民、公明3党などの賛成多数により可決された。11日の衆院本会議で可決後、参院に送付。再生エネルギー法案も3党の修正協議を経て、週内か来週中に衆院通過の方向で、両法案は遅くとも26日までに成立する見込みだ。
(共同通信2011/08/10)
 
6月27日、首相会見で菅は3法案成立を「一つのメド」となるとして、この法案成立を退陣の条件として発言していた筈。だが、その後の菅は自認に関しては常に否定的で、辞めようという意思を全く示そうとはしなかった。
 
不可能となっていたらしい日米首脳会談もしつこく望んでいた様だし、遂最近には国際会議への出席も発言していた。
 
誰もが、こいつに辞める気などあるのか、勘ぐらされてしまっていた事は間違いないだろ。メディアでも、「続投」という言葉が利用されていたんだから。
 
だが、民主党政権となってから日本はどこまでもボロボロにされてしまったよ。更に、現在は国際経済の影響を受け、政権交代から何も回復していなかったろう日本経済にも大きな悪影響が及ぼそうとしているんじゃないのか。
 
J-castの記事、「菅首相8月中にも正式退陣表明? 辞めない可能性はゼロなのか」の末には「永田町では、米国の国債格下げに端を発した世界同時株安という「経済危機」への対処を理由に、首相交代による「政治空白」をつくらない、という名目での居座りを警戒する声もある。」とも書かれてある。
 
現在の経済危機の対処までも道具にして居座ろうとした時には、野党や菅内閣を批判する国民だけでは無く、民主党からも激しい批判が巻き起こる事になるんじゃないのか。
菅内閣に「世界同時株安」への対処など出来る訳が無い。そんな事、近くで見ていた民主党の者達が最も分かり切っている事だろう。
 
小沢が自ら内閣不信任案を出すとまで仄めかす様になっている。もしも提出されれば、今度は殆どの議員が賛成に票を入れるだろうな。そのまま小沢に解散に持っていかれるかもしれない。
 
そうなった時、民主党が大敗する事は明らかだろうし、菅も落選する可能性もある。
 
いつまでもしつこく居座る事を考えるよりも、そろそろ身を引いた方が、国や国民では無く自分の為だと思い、判断しての発言だったのかもしれない。
 
そして、菅に次ぐ首相は一体誰になるのだろうか。代表選に立候補するんじゃないかと言われているのには、野田や馬渕、更には鹿野なんかも噂が出始めている。
 
代表選は、今月28日に行われるように調整される様だが、さてどの様な者達が立候補し、どの様な訴えを行なうのだろうか。
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