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鳩山総理は、2009年6月の時点で、04年から07年の4年間に収支報告書に多くの偽装及び、不思議な事に既に亡くなっている方の名前が多く記載されていた事が明らかとなっていた。

この事は、我々国民からは、非常の大きな問題ではないかと、注目されていた。

首相、個人献金55人削除…08年政治資金

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091001-OYT1T00003.htm
 総務省は30日、2008年の政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を発表した。同年中に政党や政治団体が集めた政治資金の総額は1252億7600万円で、前年より25億4900万円(2%)減少した。

 企業・団体献金は前年比12%減の33億9000万円で過去最少だった。また、鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」による偽装献金問題で、鳩山氏側が08年の個人寄付者69人のうち55人(計406万円)を実際に寄付はなかったとして削除していたことが明らかになった。

 08年は、個人献金も前年比13%減の41億8700万円で、大型選挙がなく、世界的な不況も影響したとみられる。支出総額も1120億5900万円で前年比22%減だった。

 一方、鳩山氏は08年までの4年間に延べ193人分(計2177万円)の偽装記載があったことを明らかにしていたが、今回の発表により08年の偽装が最も多かったことがわかった。

 同懇話会の収支報告書によると、08年の収支報告書で削除された虚偽の個人寄付者は全体の約8割に上り、残りは首相や母親など親族ら14人になった。寄付者の記載が義務付けられていない年間5万円以下の個人献金額(2668万円)は訂正がなく、割合も約65%となった。削除した個人寄付分は、首相からの貸付金として訂正されたことから、貸付金残高は訂正前の8000万円から大幅に増えて1億177万円となった。

 同懇話会と、首相が支部長を務める「民主党北海道第9区総支部」を合計した収入は1億810万円で、過去5年間で最も少なく、07年に比べ半減した。

 首相と鳩山内閣の17閣僚の政治資金収入(資金管理団体と政党支部の合計)の平均は7069万円で、政権交代直前の麻生内閣の平均(8974万円)より2割少なかった。トップは国民新党の亀井金融相で2億6469万円を集めた。以下、岡田外相(1億4826万円)、赤松農相(1億2722万円)、平野官房長官(1億1755万円)の順で、首相は5位だった。
(読売新聞2009/10/01)

鳩山総理は、民主党代表の時から「故人献金」の問題があり、当然の事だが「説明責任」というものが要求されていた。

民主党という政党は、野党の時でも日本全国に支部を置き、色々な組織とも組合、日本の社会に大きな影響力を持っていたのではないだろうか。
2009年6月30日の鳩山総理は、その民主党の代表だった筈。

民主党支持者だけでは無く、その他の国民に対してもしっかりと、かつ明快に答え、全てを明らかにしなければならなかったのではないのだろうか。

だが、当時の鳩山総理は、非常に曖昧にそして簡単に答弁するのみで、「責任を終えた」としていたのではなかったろうか。

しかし、その様な事は無い、という自覚はしっかりと持ちえていたのでしょうね。16日の就任会見では「国民の皆様方にできるだけ正確に正直にお伝えを申し上げて、御理解を深めていただきたいと、そのように努力をいたしたい」と、語っていらした。

要するに、鳩山総理は、まだ「説明責任」を果たしてはいなかったと認めておられる事になるのでは。

そして、「偽装献金」に関する新たな事実が明らかとなってきたようだ。下記のような事も、

6年で5140人超 首相の匿名献金突出

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091001/crm0910010130006-n1.htm
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」が、平成15~20年の6年間に5万円以下などの条件を満たす匿名の個人献金を計約2億5000万円以上集め、献金者は少なくとも5140人に上ることが30日、政治資金収支報告書で分かった。2668万8500円だった20年分の匿名献金は、他の大臣の平均約61万円を大きく上回っており、鳩山首相は“故人献金”に加え、不明朗な匿名献金についても国民が納得する説明を求められそうだ。

 政治資金規正法は、献金者の氏名と金額を収支報告書に記載することを義務づけている。ただし年間5万円以下の小口の個人献金で税の控除を受けない場合などは、氏名などを記す必要はなく、「その他の寄附」として合計金額のみを記載することになっている。

 友愛政経懇話会の収支報告書によると、「その他の寄附」は、15年が7971万4000円、16年4617万3000円、17年3969万3000円、18年3682万5000円、19年は2779万1000円となっている。6年間の年平均は約4200万円で、1人5万円を献金した場合で算出しても延べ5140人が献金した形となる。

 20年分の大臣の資金管理団体の「その他の寄附」をみると、鳩山首相に次いで多いのは、長妻昭厚生労働相の541万5918円で、鳩山首相の約5分の1。また18人中13人が50万円以下だった。「その他の寄附」は収支報告書に記載義務はないものの、規正法では、会計帳簿などを収支報告書の公表日から3年間保管することが義務づけており、違反すると3年以下の禁固または50万円以下の罰金が科せられる。

 民主党はマニフェスト(政権公約)で政治資金の透明性確保のため個人献金を奨励しており、自民党からは「帳簿を開示すべきだ」として、鳩山首相の説明責任を問う声も上がっている。

 神戸学院大大学院の上脇博之教授は「故人献金の問題も抱えているだけに、匿名献金がそんなに集まるのかという疑念を持たれても仕方がない。政治資金の透明性を高めるには、個人献金の公表基準を引き下げることも必要だ」と指摘している。
(産経新聞2009/10/02)

麻生政権では、民主党やマスコミが一体となって常時激しく批判を浴びせていたのではないかと思えるが、今となっては何を理由に行なっていたのかも思い出せないけれど、活発に「説明責任」も要求していたのではなかったか。
民主党の議員さん達や、マスコミなどは総理大臣には何らかの問題があれば、絶対にそれに関する事を我々国民に対して、克明な説明を行わなければならないと要求してくれていたのだろう。
その中には、当然鳩山総理も存在していた筈だ。

現在、総理大臣という座に着いている鳩山由紀夫議員さん。収支報告書に関する、「故人献金」、「偽装記載」そして「匿名献金」などという事が明らかとなったからには、野党やマスコミなどから要求されなくとも、自ら我々国民に対して克明に、そして明瞭な説明を行い、全てを明らかにしなければならない、といった義務は認識している筈。

鳩山総理の「説明責任」の会見は、果たしていつ行われるのだろうか。

何故だか、民主党支持者には、代表に何度も説明する責任など無い、などと擁護している者もいるようだが、そういった事など認められない。
もしも、どうしても曖昧な説明を認証し、それ以上の責任を要求する事を認めたくないなどと貫かすのであるならば、政党その物が崩壊しなければならない。
 

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