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最初に麻生首相の発言の記事を見た時には、またマスコミに「言葉狩り」される様なちょっと軽はずみな発言をしたのかなと思わされてしまった。
麻生首相、高齢者は「働くことしか才能がない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090725-OYT1T00493.htm
麻生首相は25日午前、横浜市内で開かれた日本青年会議所の会合であいさつし、「日本は65歳以上の人たちが元気だ。介護を必要としない人たちは8割を超えている」としたうえで、「元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは働くことしか才能がない。働くということに絶対の能力がある。80(歳)過ぎで遊びを覚えるのは遅い」と語った。
高齢者に働いてもらい、活力ある高齢化社会を目指す考えを示したものだが、高齢者をやゆしたともとれる表現に批判が出る可能性もある。
(読売新聞2009/07/25)
毎日新聞なども似た様な記事を書いていたが、高齢者を「どの様に利用するか」、「一つしか才能は無いし、労働能力は高い」、「納税を求める事が出来る」と、ただ発言していたとイメージさせるかの様に書いているのかな、とも思えてしまう。
だけど、別の記事を読んでみると、何だかイメージが異なってくるのかな。
首相発言・要旨
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2009072500172
麻生太郎首相が25日に語った高齢者に関する発言の要旨は次の通り。
どう考えても日本は高齢者、いわゆる65歳以上の人たちが元気だ。全人口の約20%が65歳以上、その65歳以上の人たちは元気に働ける。いわゆる介護を必要としない人たちは実に8割を超えている。8割は元気なんだ。
その元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは皆さんと違って、働くことしか才能がないと思ってください。働くということに絶対の能力はある。80(歳)過ぎて遊びを覚えても遅い。遊びを覚えるなら「青年会議所の間」くらいだ。そのころから訓練しておかないと、60過ぎて80過ぎて手習いなんて遅い。
だから、働ける才能をもっと使って、その人たちが働けるようになれば納税者になる。税金を受け取る方ではない、納税者になる。日本の社会保障はまったく変わったものになる。どうしてそういう発想にならないのか。暗く貧しい高齢化社会は違う。明るい高齢化社会、活力ある高齢化社会、これが日本の目指す方向だ。もし、高齢化社会の創造に日本が成功したら、世界中、日本を見習う。
(時事通信2007/07/25)
1980年代からだろうか、日本でも老年人口(65歳以上)の比率が上昇しており、国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計によれば、2020年には26.9%、2030年には28%と予想されている。
少子化ばかりに目を向けられているが、と同時に高齢化社会へも急激に進んでいるのではないのだろうか。
これにより、大きな問題化となってきているのではないのだろうかと思われるのが、労働力人口の減少するが、人口の高齢化する事により生産年齢人口の現役世代への社会保障の負担が大きく増加していく事となる。
故に、麻生首相は定年を迎えれば、職を止めればならないでは無く、そのまま続けてもいいんじゃないかと言ったのではないのだろうか。
これまでの社会システムだと、定年まで働くと職場から離されて、国から給付される年金を受け取り生活する事が当たり前となっている。
だけれど、これから更に高齢化社会が激しく進んで行くと、社会保障制度は変更されていく事は間違い無いだろうから、どの様になっていくのか分からない。
それに、現役だけでなく高齢者の方も引退などせずに頑張って活動できる環境が出来れば、積極的に残っていだろうし、すぐに年金を受け取る側に周ろうとは思わないだろうね。
もしかしたら、少しは逆の人もいるかもしれないけれど。
だが、本当に日本の未来の事を考えているんだったら、高齢者の方の働く環境を整備する事を重視していかなければならない。その様に思えたのだが。