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小原は世界選手権では51キロ級で何度も優勝を遂げている実力者。だが、オリンピックではその階級が無い為に出る事が出来なかった。一時は引退した事もあったらしいが、48キロ級で活躍していた妹が引退した時に、現役復帰し改めてこの階級でオリンピックを目指そうと思ったらしい。

そして、その夢をロンドンで実現した。と同時に、最後まで戦い抜けた事に強く感涙していたんじゃないだろうか。

鮮やか逆転、集大成の金=小原、不安と劣勢吹き払う-レスリング〔五輪・ハイライト〕

 全ての感情があふれ出た。力強いガッツポーズ。大粒の涙…。思い焦がれた金メダルを手にし、「本当に勝てたんだ。勝った。責任を果たした」。小原の脳裏に、これまでの栄光や苦悩が走馬燈のように浮かんだ。
 女子48キロ級の決勝。厳しい戦いになると予想していた。昨年の世界選手権決勝でも顔を合わせたスタドニクとの再戦。前回と同様、先に第1ピリオドを取られた。「パワーアップしている。負けるかもしれない」。一瞬、後ろ向きになった。
 48キロ級は、妹の真喜子さんから五輪出場を託され、引き継いだ階級。念願の夢舞台に立ったこの日、初戦から「どんな試合であっても優勝。何があっても優勝」と必死に自分に言い聞かせた。
 後がなくなった第2ピリオドの直前。「この2年、51キロ級でやったことのない(苦しい)戦いをしてきた。そう思って、切り替えられた」。観客席からの「小原」「ニッポン」コールにも後押しされた。「みんないるって思ったら、安心してできた」。このピリオドを奪い返すと、勢いそのままに逆転に成功した。
 決勝を待つ間、不安と闘っていた。夫の康司さんからもらった手紙に記された「五輪に魔物はいない」を、心の中で繰り返したという。「どんな結果であってもこれが最後だから、思い切りやろう」。覚悟は決まった。
 試合後、引退を表明した。「今は寂しいという気持ちもあるけど、やり切ったという、すがすがしさがある」。壮絶なレスリング人生で、妹との最大の約束を守った。やり残したことはない。
(時事通信2012/08/09)

小原選手は今回が最初で最後のオリンピックと語っていたみたいだけど、その最後の大会で見事に金メダルを獲得した。

決勝までは余り心配させる様な事も無い、安定していた勝ち方をしていたんじゃないだろうか。ただ、準々決勝の相手は(名前忘れちゃったけど)、北京で千原を破って金を獲得した選手じゃないかと思ってたんだが、違っててゼネガルの選手。
応援する者達を何も心配させる事など無く、順調に勝ってた筈だ。

そして準決勝で北京で千春を破り金を獲得したらしいカナだの選手。この試合は流石に意識させられた。だが、この試合も小原のペースで進み不利な状態になる事無く順当に勝ってたんじゃなかったかな。
そして決勝の相手は、北京で準決勝で千春に負け銅メダルに終わってたらしい選手。若い選手だったんだが、心配させる事無く勝つだろうと思い一旦テレビから離れたんだが。

だが、朝の中継を見てみるとかなり苦戦してたみたいだね。第一は相手に圧倒されてた感じだし、第2はしっかりと勝ち、第3まで縺れ込んだが、ここでも獲得にカウントを獲得し見事な勝利。
金メダルが確定した時、思わず顔を両手で覆う様になってたけど、最高の喜びを感じてたんじゃないのかな。
このオリンピックに出場するまでに、多くの苦労を重ねてきてたみたいだからね。

小原が表彰台に立ち、メダルを掛けられ、日の丸が上り君が代が流れるシーンが始まった時、勝ち自分が金メダリストとなった事をより強く感じてたんじゃないのかなと思ってたんじゃないのだろうか。
そんなシーンを見てる自分も何とも言えない気持ちにさせられてしまってた。
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