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20日(日本時間では21日かもしれないが)にアメリカ次期大統領トランプの就任式が行われる。この時には、記録的な多くの観衆が訪れてくれるだろうとトランプは言い切っている。トランプが言っている観衆は、自分の大統領就任を歓迎する者達だと思い込んでいるんだろうが、果たしてどうなんだろうか。


だがアメリカメディアの調査によれば、トランプの支持率は40%~44%で不支持率が52%~56%だったろうか。
大統領就任前から、全く信頼されているとは思えない。トランプの就任式に大統領として歓迎する記録的な観衆は集まるのだろうか。ありえないと思えてならないが。


時事通信の記事「祝賀ムード広がるか=大規模デモ警戒も-トランプ米大統領就任式」によれば、
「トランプ氏はツイッターで「就任式は予想以上に盛大になる。楽しんでくれ」と述べたが、民主党議員50人が欠席を表明。エルトン・ジョンさんら大物歌手も出演を拒否したとされる。見込まれる人出は70万~90万人で、2009年のオバマ大統領1期目就任式の180万人と比べると寂しい数字だ。」(2017/01/19)と書かれてある。


何よりも、就任式には歓迎どころかデモへの参加を訴えている団体も多く存在している。就任式に集まる者は、歓迎する者では無く、大統領となる事を拒否する者達が多いんじゃないのかと思えてくるんだが。


オバマ政権では自由貿易を主張し、実行していた。だがトランプはそれを完全に否定し、保護貿易を主張する様になっている。
世界の企業は自由貿易が活発化された事から、生産工場を労働賃金の低い地域に設置し市場へ輸出する様になっているが、この自由貿易の軸はアメリカじゃなかったんじゃないだろうか。


自由貿易を無視し、保護貿易を主張する要因の一つが激しく訴える雇用増加だろうが、アメリカの労働力人口が非常に高い事は明らかだ。「世界経済のネタ帳」によればここ数年アメリカの就業率は向上しており、失業率も2010年から昨年までの間に大きく減少しており、アメリカ経済も向上してきている事も明らかだ。
こんな状況にありながら、雇用増加を目的としながら保護貿易を主張というよりも強制しようとするのか。


輸入関税を高め輸入量を減少させれば、国内生産量が向上する事は間違いないだろうし、輸入物よりも国内生産の物が多く売れる様になるだろう。
だが、国内生産ばかりを行っていれば労働賃金が増加し、インフレが発生するんじゃないか。となれば、消費量が減少する様になるんじゃないか。となれば、企業だけでは無い財政にもゆっくりだがダメージを与える事になる。


トランプは大きな利益を得た商人でありながら、自国の経済や世界貿易をどこまで理解しているのだろうか。疑問に思えてしまう。


トランプが主張するアメリカの自由貿易から保護貿易へ転向が実行されれば、アメリカだけでは無い世界経済に大きな影響を与えかねない。
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