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国会議員では、まるで絶対にあってはならないかのように言われるようになってしまった「世襲」という流行り言葉は、現幹事長である民主党の岡田副代表から始まっているのだろうか。
遂には、民主党内での「世襲禁止」の規定の正式決定までも行ってしまった。
民主が「世襲禁止」の内規を正式決定
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090609-OYT1T00814.htm
民主党は9日の常任幹事会で、国政選挙で国会議員の子や配偶者ら3親等以内の親族が同一選挙区から連続して立候補しようとする場合、党は公認しないとする内規を正式に決定した。
次期衆院選から適用するが、すでに決定した公認内定者の中には該当者はいないという。
内規は今後の国政選挙候補者擁立の際の選定基準となり、衆院選の小選挙区、参院選の選挙区のほか、衆参両院の比例選でも、3親等以内の親族が連続して立候補することを認めない。
民主党はすでに、国会議員の「世襲」制限の一環として、3親等以内の親族への政治資金の譲渡などを規制する政治資金規正法改正案を国会に提出している。
(読売新聞2009/06/09)
だけど、これまでの衆参両選挙で有権者は「世襲」なんて事を意識して投票した人なんて、果たして何人いたんだろう。
この人は、「あの議員の子だから」、或いは「あの議員の孫だから」なんて思いながら投票してた人なんて本当にいたのかね。
我々有権者は、ちゃんと立候補した議員その者を見て投票してきているんじゃないかと思うんだが、そういった事が一切無視されているような気がしてならない。
これまで真面目に投票してきた者達は、民主党に馬鹿にされているのかな。
8日、民主党の議員渡辺恒三最高顧問は、CS放送の番組で「世襲制限」に関して「憲法違反だ」という発言を行ったらしい。
憲法44条では、「両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によつて差別してはならない」とされている。
「世襲」というのは、ちょっと国語辞典を見てみれば、「その家の地位・財産・職業などを子孫が代々受け継ぐこと」とあるので、色々な家業などで稀に行われてきていた事。
政界でも地位や、無形の財産などが受け継がれる議員がいる。俗に「世襲議員」と称される人達。
民主党は、この人達を親と同じ選挙区内からの立候補は公認しないと規定した。だが、これは44条に反した行為ではないかと思われるのだが。
何よりも、次期衆議院選挙から適用するのであれば、「すでに決定した公認内定者の中には該当者なない」などというのも、理解できないな。
適用するのであれば、全議員に対して実行するのが当然ではないのか。