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10月20日、日本郵政の西川社長が本社で記者会見を行い、辞任表明を行なった。
予定していたのだろうか、その翌日である21日に、後任に斎藤次郎・元大蔵事務次官が内定した事を発表した。
斎藤氏起用に自民反発…「官僚はダメ」と矛盾
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091021-OYT1T00425.htm
平野官房長官は21日午前の記者会見で、日本郵政の西川善文社長の後任に斎藤次郎・元大蔵事務次官の起用を内定したことについて、「閣議決定した(郵政改革の)基本方針に基づいて改めて郵政事業を見直しでき得る人物として選ばれた。一番適切な方を亀井郵政改革相が選任した」と評価した。
民主党がこれまで批判してきた「天下り人事」だとの指摘については「批判には当たらない」と否定。さらに、政権が掲げる脱官僚方針とも矛盾しないとの考えを示した。斎藤氏と民主党の小沢幹事長との親交が深い点が考慮されたのではないかとの質問に対しては、「親交ある、ないということは選定の判断になっていない」と否定した。
原口総務相も21日、佐賀市内で記者団に「郵政事業での国民の権利を保証する上で、まさに最適、最高の方」と語った。
これに対し、自民党からは批判の声が相次いだ。大島幹事長は21日午前、党本部で記者団に「昨年の日銀総裁(人事)の時に、『財務省出身だからいかん』と、(民主党から)強烈な抵抗にあったことを考えるとどういう一貫性があるのか。民間人が経営のノウハウを生かした方がいい」と述べた。
石破政調会長も、「細川内閣の国民福祉税(構想)で旧大蔵省の論理を体現した斎藤氏が就けば、民営化の趣旨がどうなるのか。(民主党は)今まで『官僚はダメだ』と主張してきたが整合性はどうか、と言わざるを得ない」と記者団に語った。
(読売新聞2009/10/21)
民主党のマニフェストには、「天下りの根絶」なんて言葉がある筈だ。
天下りってのは、官僚達が、退職後に特殊・独立行政法人、公益団体などへ再就職するだけじゃなく、民間会社も含まれている。
斎藤次郎という人物は、元大蔵省事務次官となっていた者であり、郵政事業に非常に関わりを持つ、日本郵政の新しい社長となる事は、完全な「天下り」、ではないかと思うのだが。
亀井は、「斎藤次郎氏が大蔵省に居たのは10年以上前の事」として、「天下り」と見なくてもいいだろう、と発言している感じだが、民主党は「天下りの根絶」を公約、としているのだ。
官庁に居たのが何年前だろうと、関係など一切無い。
鳩山は、「脱・官僚」、「天下り廃止」などと強く主張してきていたが、最初からその様な考えなども、全く無かったのかもしれないな。