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 昨日の参議院予算委員会で、菅は過去に発言していた「8月中頃までに、避難者全員を仮設住宅へ入居される」と言い切っていた事に関し質問されたが、ただ謝罪するしかなかった。
 
 
 
 菅首相は22日の参院予算委員会で、東日本大震災の被災者向けの仮設住宅について、「今月中旬になって、いくつかの県から追加分の要請が出てきた。それに関しては、(入居完了の目標とした8月の)お盆までに完成しないかもしれない」と述べた。

 そのうえで、「見通しが甘かったと言われれば、私の責任だ。おわびする」と陳謝した。公明党の石川博崇氏への答弁。首相は同日の同委で、民主党の衆院選政権公約(マニフェスト)の財源の見通しについても「甘かった。国民におわびしたい」と発言しており、この日は、謝罪の言葉を連発した形だ。

 これに関連し、大畠国土交通相は同日の同委で、福島県から2000戸、岩手県から150戸、宮城県から81戸の計2231戸の仮設住宅の追加要請があったと説明した。また全体の必要戸数5万2814戸の大半は8月前半までに完成するが、追加分の完成は9月になるとの見通しを示した。
(読売新聞2011/07/23)
 
延長前の通常国会の委員会の質疑で、菅は8月中頃までに、避難者を全員仮設住宅へ入居させると発言していた。その様な発言をするからには、ちゃんとした見通しを持っていなければ為らなかった筈であり、その上であの様な発言を行なっていなければならなかった筈だ。
 
だが、実際には全員を入居させるだけでは無い。入居させる為の仮設住宅の建設も、8月中頃までには間に合わない状態となってしまっている。
 
まして、例え避難者を入居させる為の仮設住宅を用意できたとして、避難者達は入居する事を好むのだろうか。単に仮設を建てればいいという事では無いだろう。
その周囲に、どういった物が用意されるかによって、避難者の意識は変わっていくのでは無いか。
 
そして、今回の大震災で財を一気に失っている人々が多い。それを取り戻せないままの人々が多いんじゃないだろうか。
となれば、ただ仮設住宅へ入居させられても、生活する為の資金が何も無ければ、ちゃんとした暮らしを行っていく事が出来ない人々も多く存在するのかもしれない。
 
入居させるというのであれば、それらの人々の生活保障もしっかりと行わなければならないんじゃないのか。
 
菅は、先の事など何も考えず、その場で質疑に対する反論をする為だけに思い付きの発言を行なっていたのだろうし、繰り返し行なっているのだろう。故に、8月中頃までに全員を入居させると発言しながら、実際はその様な事など、全く真剣には考えてなどいなかった。
 
復旧の進行状況など一切考えず、ただ適当に仮設住宅を用意していけばいい。それも、大畠に適当に任せておけばいい。どこまでも、いい加減な意識しか持っていなかったんだろう。
 
昨日の、一つの事への謝罪から、これまでどの様な意識を持って発言していたのか、首相として活動を行っていたのか、全てが表明されているんじゃないだろうか。
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