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今年度2回目の臨時国会が始まったのは、10月20日。それから8日も経ってから、野田はやっと所信表明を行った。
 
野田は、「福島の復活なくして日本の復活ありえない」と発言し、第三次補正の早期成立を訴えていた筈。これも、やはり口だけだったのか。
 
 
 
 「『希望の種』をまこう。被災地に生まれる小さな『希望の芽』を大きく育てよう。『希望の花』となり、全ての国民を勇気づけてくれるはずだ」。野田佳彦首相は28日の所信表明演説に「希望」のメッセージを込めた。
 演説の分量は約6200字。前回演説(約9500字)から約1カ月半しかたっていないこともあり、3分の2に縮めた。
 首相は、世界遺産に今年6月登録された岩手県・平泉を「平安末期に、争乱で荒れ果てた東北の地を復興する営みの中で生まれた」と紹介。「先人たちは、あすに向かって『希望の種』をまき、大きく育ててきた」とし、復興への決意を表明した。
 復興増税による負担を求める一方、首相は「政治家自身も自ら身を切らなければならない」と強調。江戸時代の儒学者、佐藤一斎の「春風を以(もっ)て人に接し、秋霜を以て自ら粛(つつし)む」との言葉を引き、自ら給与3割を返納する考えも示した。
 締めくくりでは、仙台市の詩人、大越桂さん(22)が大震災後に書いた詩を読み上げる。「嬉(うれ)しいなという度に 私の言葉は花になる だから あったらいいなの種をまこう」。首相は、重度脳性まひで寝たきりの生活を送る大越さんが、13歳の時に筆談によって文字を知ったことを紹介し、「誰でも、どんな境遇の下にいても、希望を持ち、希望を与えることができると私は信じる」と語った。
(時事通信2011/10/28)
 
今回の所信表明でも、「被災地の復興、原発事故の収束、そして日本経済の立て直しを大きく加速するために、一日も早く2011年度第3次補正予算とその関連法の成案を得て、実行に移すことです」と語っている。
 
本当にそんな意思を強く持ってたなら、2回目の臨時国会開始と同時に、その意思を示す行動を取っていた筈。だが、所信表明を8日も経った本日に行い、国会の本格的は審議は、来週から行われるらしい。
 
これでは、言っている事とやっている事が全く異なっているじゃないか。先月の2日に「福島の復活なくして日本の復活はありえない」と発言している。あれから、一月半余りも経ってから、やっと発言に適った動きを見せようとしている。
 
菅と同じで、野田も真剣に被災地の復旧・復興を意識しているとは思えない。
 
「原発事故の一日も早い収束のために」の中で、福島の事のみを対象として語っている様だが、被災地となっているのは福島だけでは無い。岩手、宮城にも大きな被災地がある筈で、それら全体の復旧・復興にどの様な対応を行っていくのかを示さなければならなかったろうに、福島意外は無視している状態だ。
 
まして被災地全体をどの様に早急な復旧・復興させていくのか、何も語っていない。適当に喋っているだけで、真剣にやる気が無いんだろうな。
 
そして、結びの部分で今回の所信表明にも一つの詩を加え読み上げている。生まれた時からの脳性マヒで、13歳の頃より声も出なくなった重度の障害者である大越桂さんの書いた詩を利用した。
 
「嬉しいなという度に 私の言葉は花になる だからあったらいいなの種をまこう 小さな小さな種だって 君と一緒に育てれば 大きな花になる」と読み上げ、「希望の種」をまきましょう。そして被災地に生まれる小さな「希望の芽」をみんなで育てましょう。やがてそれらは「希望の花」となり、全ての国民を勇気づけてくれる筈です。
 
野田の言う「希望の種」とは何だ。被災地に生まれる「小さな希望の芽」とは何なんだ。みんなで育てれば「希望の花」となると言っているが、どんな「希望の種」を蒔こうとしているのか、それにより「希望の芽」を誕生させようとしているのか、自ら具体的に語らなければならない。
 
た大越桂さんが書いた詩を、適当に利用しているだけ。自分達政府がやらなければならない事を、復旧・復興の政策をとるかなど一切語らず、被災地の人々に自ら行ってくれと語っている様に思えてしまう。
自分達がやるでは無く、「やりましょう」と語りかけているだけなのだから。
 
政府が軸となり積極的に進めなければならない復旧・復興を地元自治体、というよりも被災者自身で何とかしろと言っているんじゃないか。
その様な気持ちで無く、真剣に取り組まなければらないと意識していれば、被災者でもある大塚桂さんの詩を活用しようと思ったなら、自分達がどの様な芽が育つ種を蒔き、自分達が中心となりどの様に育てていくのかを、詩を読み上げた後にはしっかりと表明しなければならない。
 
そういった事は一切無視している。被災地の復旧・復興に関して大地震の被害を直接受けた一人の詩人を利用し、適当に言い流しているだけだ。
 
この所信表明では、「福島の再生なくして、日本の再生なし。この切なる願いと断固たる決意を、私は何度でも繰り返します。」とも語っているが、大震災では無くそれによって発生した原発事故のみに目を向けているだけの語り。
 
まして「福島の再生なくして」と語りながら、TPPへの参加を積極的に示している。福島の産業は、第一次が億単位で第二次と第三次が兆単位らしい。この福島の産業の復興など行わずに、TPPに参加する事となれば、強烈な悪影響を受けるのは福島を含む被災地3県。
 
今回の所信表明は、被災地の復旧・復興に全く目を向けていない事の最大の証だ。
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