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相手は悪。その悪の事を、全て洗いざらいにするのだったら、法の事など一切関係ない。
どの様な事をしても全て許される。悪を攻める事は「正義」だから、法など一切関係ない、という事なのだろうか。
実名本発売、店対応分かれる…光市母子殺害
http://www.sanspo.com/shakai/news/091008/sha0910080501000-n1.htm
山口県光市母子殺害事件の被告の元少年(28)=死刑判決を受け上告中=を実名で記し、出版差し止めを求める仮処分を申し立てられた単行本が7日、東京都内の一部書店で発売された。発売を見合わせる予定の書店もあり、対応が分かれた。本のタイトルは「××君(実名)を殺して何になる」。紀伊国屋書店新宿本店では7日昼前に店頭に並んだ。ジュンク堂書店新宿店や八重洲ブックセンター本店も入荷次第発売するという。ジュンク堂書店は「既に仕入れる方向で進んでいたので販売する」としている。
(サンケイスポーツ2009/10/08)
例え、どれだけ残虐な行為を行った悪人であろうと、法による「人の権利」は認められている筈。
そして、この悪人は著者の行為に対し、将来大きな損害を被ることになると感じたのか、差止請求の仮処分を行なったとしている。
これを、著者は「目的は検閲」と表現しているらしいが、その様に一方的に決め付けるのも可笑しくないか。
差止めが必要か否かを判断するのは、あくまでも裁判所であり著者では無い。
著書を出版する事を決定するか否かは、裁判所の判断が下ってからでもいいのではないかと思うが、どうして急いで出版しようとする。
まして、差止請求を「目的は検閲」として、「報道の自由への障害」とも表現しているらしいが、報道には、「報道の倫理」という物があって、「プライバシー」という事が非常に重視されているらしい。
犯罪被害者(容疑者)にも当然「プライバシー」はあるが、「報道」により大きく侵害されている事が問題視されているらしいですよ。
また、テレビ東京の報道倫理ガイドラインの第2章 行動指針の「人権の尊重」の中に、<個人の名誉、プライバシー、肖像権の尊重>があり、そこに報道が人権にどの様に接していかなければならないかが、書かれているのではないのだろうか。