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朝日新聞が、ローマでの中川前財務大臣の記者会見に関しての検証を行い、記事にしてくれている。
読ませてもらったよ。
検証ローマの2日間 もうろう会見までに何があったのか
http://www.asahi.com/politics/update/0219/TKY200902190297.html
中川昭一・前財務・金融相の「もうろう記者会見」問題は、自身の引責辞任に発展した。疑われた飲酒についての説明は途中で変わり、失態の理由は判然としないままだ。主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)という国際舞台で何があったのか。関係者の証言や国会答弁などから、ローマでの2日間を検証した。
中川氏は13日午後5時(現地時間)、チャーター機でローマに到着。夕方からガイトナー米財務長官との会談、G7夕食会、IMF(国際通貨基金)への融資調印式などの公式日程をこなした。
財務省幹部と打ち合わせ後の午後10時40分ごろから、中川氏が記者4人を呼び、宿泊先のホテル内で翌日午前0時半ごろまで懇談。中川氏はジントニック3、4杯を飲んだ。中川氏と麻布中・高校の同級生でもある財務省の玉木林太郎国際局長も加わった。
19日の衆院予算委員会で、玉木局長は「私が部屋に入った時、4名の記者が大臣と懇談していた。男性2名、女性2名。記者に所属の公表について確認をお願いしているが、2名は公表を控えてほしい、と。1名からはまだ回答が届いてない。1名は読売新聞の記者」と明らかにした。この席には朝日新聞記者はいなかった。
翌14日午前8時15分から、イタリア経済・財務省で始まったG7本会合に白川方明・日本銀行総裁、篠原尚之財務官と出席。白川総裁は「本会合では(中川氏は)しっかり発言していた」(19日の記者会見)としている。昼食会があり、ワインも出た。「ワインで乾杯したが、ごっくんはしていない」(16日の衆院財務金融委員会での中川氏の答弁)。当初は、酒に口をつけたのはこの場だけだったと説明していた。
中川氏は昼食会の途中で退席し、宿泊先のホテルに戻った。午後2時50分からのロシアのクドリン財務相との会談までの約40分間、レストランで昼食にサラダとパスタを食べた。
昼食には、玉木局長ら職員3人と政務秘書官、通訳、旧知の知人に加え、前夜に懇談していた読売新聞の女性記者が同席。この場でも酒が出された。「大臣がワインを注文した。レストラン側からこのボトルでいいかと聞かれ、大臣がそれでいいと言った。大臣は口をつけた程度の飲み方しかしていない」「読売新聞の記者は取材で近寄ってきて、時間がないので入ってもらった」(19日の衆院予算委員会の玉木局長答弁)
レストラン関係者によると、食事の際は体の調子が悪いような様子はなく、ゆっくり食事する人が多いなかで、短かったという。
読売新聞東京本社広報部は「記者は携帯電話で原稿の問い合わせに応じるなど数回にわたり席をはずし、中川氏が飲んだところは見ていない」と説明している。記者はワインを飲んでいないという。
中川氏はこうした日程の合間に「風邪薬は朝昼晩飲んでいた。普段の倍くらい多めに飲んだ」(16日の財務金融委答弁)としている。
中川氏はクドリン財務相との会談中、「麻生総理」を「麻生大臣」と言い間違え、足元もふらついていた。「大変お疲れの様子だったので、会見の部屋でそのまま30分ほどお休みいただいた」(19日の玉木局長答弁)
その後、中川氏が「もう(会見を)やろう」と話し、予定より15分遅れて午後3時45分から記者会見が始まった。会見の延期や中止は、「自分の足ですたすたと会見場まで階段を下りていった。ああいった事態になるとは予測していなかった」(19日の玉木局長答弁)ため、検討しなかったという。財務省の杉本和行事務次官は19日の会見で「前大臣が自ら判断し、随行した事務方も従った」と説明した。
(朝日新聞2009/02/20)
ローマ到着から会見まで頑張って書いてるね。だが、頑張って書いてくださっている中で、何だか気になる部分があるのだが。
まず、宿泊先のホテルでの昼食での中川前財務大臣の体調を、「レストラン関係者によると、食事の際は体の調子が悪いような様子は無く」とある。
要するに、中川前大臣は体調不良という事は無く、健康状態であったという事が窺えるのだろうか。
更に、「ゆっくり食事する人が多いなかで、短かったという」事らしい。ワインを飲んでいたとしても、その量はそれ程多くはなかったという事は間違いないだろう。
読売の記者は、「中川前大臣が飲んでいない所は見ていない」という事を強調したがっている様だが、どうだろうか。大臣と同席していた記者であれば、当然大臣の動きなどはしっかりと意識していた筈。全く見ていない、或いは気づいていないなどとは考えられないのだが。
まして、35分から40分の間に中川前大臣がマスコミが強調するように「泥酔」或いは「酩酊」する程にワインを一気に飲みまくっていたのであれば、絶対に一度も見る事もなく、気づかなかったなんて事は、やはり無いでしょう。
記者が飲んでいるか否かなどは、知った事ではない。
また、読売新聞の女性記者は、ロイターの記者などに「会見は面白い事になるわよ」などと発言していたことが明らかとなっているらしい。
この発言には、一体どういう意味があったのだろうか。
そして、2時50分からのロシアのクドリフ財務相との会談の時に、産経新聞などによると中川前財務大臣はかなり体調が悪化していたらしく、クドリフ財務相の応答に対して、すぐに反応する事が出来ず、しばらく目をつぶって考え込み、長い間反応がないといった事もあったらしい。
そして、朦朧状態となっていたとも表現されている。
要するに、食後からほんの僅かの時間に、大きく体調が変化してしまっている。食事を取っている時には、健康状態だったのに、食後に突然に意識が朦朧となる状態にまで体調が変化してしまった事になるのではないのか。
中川前大臣の側にいた官僚の者達なら、この突然の変化には気づいていた筈だ。
官僚が、「会見の場所で休んで頂いた」と語っているらしいが、果たして、この突然の変化が単なる疲労によるものだと判断できるものなのだろうか。
突然に大きく悪化しているのである。単なる疲労よりも、中川前大臣の身体に何らかの異常があったのではないかと判断するのが当たり前だろう。
となれば、予定していたらしい記者会見など即座に中止を決断し、中川前大臣の体調管理を重視し、すぐに何らかの処置を行う事が、当然ではなかったのか。
だが、何故かクドリフ財務相の会談から会見までの判断は、中川前大臣のみが行っている様に記されている。
では、官僚達には、中川前大臣の大きな体調の変化に全く危機感が無かったという事になるのではないのか。これには、全く合点がいかないね。
ちなみに、これまでマスコミは執拗にローマでの記者会見を「泥酔」或いは「酩酊」などによるものと決め付け批判してきていたが、この検証には、それを実証する部分があるようには思えない。
そして、テレビニュースではほんの一部しか流していなかったローマでの記者会見の模様だが、YouTubu或いはニコニコ動画の両方共にノーカット版を提供してくれるようになっている。
その、ノーカット版を今日始めてみたのだが、ハッキリ言って、「泥酔」している感じなどでは無い。途中から、かなり言葉が聞き取りにくくなるという状態になっていたと思われるが、それでも意識だけはしっかりとしていたのではないのだろうか。
何よりも、質問している記者達は、中川前大臣に異常が表れてからも全く問おうとしていない。記者達の方に、強い疑念を感じる。記者達は、中川前大臣の姿を見て、何も感じる事がなかったのか。全く理解が出来ない。
現在、色々な噂が出ているようだが、中川前大臣が何物かに嵌められ、薬物を飲まされていた事は、間違いは無い。