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昨年11月に「真相報道バンキシャ!」が「岐阜県が裏金作りを続けている」といった事を放送していたが、岐阜県の調査により虚偽である事が明らかとなり、3月1日の放送で福澤朗より説明と謝罪がされていた。

そして、BPOが13日に虚偽放送の審理を行うと同時に、初めて特別調査チームを設置する事を明らかとした。

日テレ「裏金」報道を本格調査  BPOが特別チーム設置

http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031301000908.html
 NHKと民放でつくる放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は13日、日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」が虚偽証言を基に岐阜県に裏金があると報じた問題について、外部の有識者からなる特別調査チームを設置し、事実関係などを本格的に調べることを決めた。

 同委員会によると、特別調査チームの設置は一昨年の委員会設置以来初めて。川端和治委員長は「報道番組で事実に反する報道がされたのは重大な問題。取材の基本がきちんと踏まえられていたのか、検証が必要だ」と話した。

 調査チームは一部の委員のほか弁護士や学識経験者らで構成し、日テレから聞き取りなどを行う。調査結果を基に委員会で審理し、見解や勧告などをまとめる。

 番組は昨年11月に放送。岐阜県の元建設会社役員が出演し「裏金づくりに協力した」などと証言。報道を受け岐阜県は職員らを調査し、裏金づくりはなかったと発表した。元会社役員が虚偽証言と認めたため、日テレ側も番組内で経緯を説明し、県にも謝罪した。
(共同通信2009/03/13)

昨年11月23日に、「バンキシャ!」は2006年7月に岐阜県庁裏金問題が発覚していたが、モザイクをかけた匿名の元建設会社役員と名乗る一人の男にインタビューを行い証言をさせていたが、その内容が、県土木事務所が工事代金を水増しして自分の会社に発注し、水増しされた200万を職員へ送金していたと証言し、同月5日に県職員の口座に200万が振り込まれていたとも証言している。

「バンキシャ!」は岐阜県庁では、2006年に裏金問題が発覚してからも、裏金が続いていたと報じていた事となる。

岐阜県では翌日から調査を開始し、11の土木事務所の職員の事情聴取を始め、水増ししていた土木事務所も放送されていた映像から推定し、その事務所の発注した工事のチェック、更には工事現場の確認をするなどあらゆる調査を行うが、裏金は確認できなかった為、証言を虚偽と判断。
「バンキシャ!」で証言を行った男を19日に偽計業務妨害容疑で告訴している。

BPO川端和治委員長は「取材の基本がきちんと踏まえられていたのか、検証が必要だ」と発言している。

「バンキシャ!」の記者達も、岐阜県の職員達と同じ様な調査を放送する前にちゃんと行っていたのではないのか。
岐阜県の職員達でも、裏金があるか否かを明らかにする事が出来た。取材のプロである、「バンキシャ!」の記者達が誤るとは思えない。
まして、元建設会社役員と名乗っている男から証言させているが、その前にもしっかりと下調べは行っていたのではないだろうか。

だが、報じるからには、確認する為の「裏付け取材」も行っていなければならなかった筈。しかし、それを避けた。
その理由がオフレコの原則である「取材源の秘匿」の為、として岐阜県側に真偽を確認する作業を行わなかったとしているらしい。

報じる時に「バンキシャ!」は、すでにこの男が何者であり、実際には岐阜県庁とは関わりが無かった事もしっかりと認識していたのかもしれない。

BPO川端和治委員長は「報道番組で事実に反する報道がされたのは重大な問題」とも発言しているが、正に「バンキシャ!」はこの事を行ったのではないのか。
そして、川端委員長は「事実に反する報道を重大な問題」と表現しているかと思えるが、これは現在のマスコミ全体に扱える表現ではないだろうか。

2月14日、G7終了後の会見後に中川前財務大臣はバチカン博物館へ行くが、警報を鳴らし醜態を晒す等とマスコミは激しくバッシングを繰り返していた。
だが、3月14日、中川昭前大臣はそれらの報道を、完全に否定する発言を行っている。それだけではない。マスコミが酩酊、或いは泥酔と決め付けていた会見に関しても、

ー引用ー

「途中まではきちんとした対応をしたと記憶するが、記者とのやりとりが同席した白川方明日銀総裁に移る中で緊張感の糸が切れ、文字通りもうろうとしてしまった」と釈明。さらに「政府・与党に迷惑をかけた。誤報や意図的報道があっても責任は感じている」
(産経新聞2009/03/14)

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090314/stt0903141119001-n1.htm
ー引用ー

として、否定している。

多くの人々が、実際に泥酔といった事を1度位は経験した事があるのではと思われるが、完全に酒に溺れた状態となっているのではないだろうか。故に、人との会話なども常時まともに出来なくなっている状態であり、同じく意識も朦朧となっているかと思われる。

マスコミが酩酊、或いは泥酔などと決め付けていた会見の模様が、テレビニュースなどではほんの一部の映像しか報じられていなかったが、ニコニコ動画やYou Tubeによって全ての模様が見る事が出来るようになっている。
テレビニュースを見せられただけでは、確かに酩酊会見と思い込まされていたかもしれない。だが、全ての模様を見れば、朦朧と思わせる時もあったかもしれないが、全体的にしっかりとしていて、記者の問いにちゃんと応じていたのであり、酩酊などで無かった事は明らかだ。

まして会見の場にいた記者達は、記者会見だけを取材していたという事は無いだろう。中川前大臣がローマに到着してから、記者会見までの行動をしっかりと取材していた記者達が幾人もいた筈であり、G7が終了してから会食に向かうまでの体調などもしっかりと認識していたのではなかったのか。
会食で出される僅かなアルコール飲料などで酩酊状態などになる訳は無い。この程度の事は、世界の誰もが理解できる筈だ。

そして、ニコニコ動画やYou Tubeの映像を見てみれば中川前大臣に対して、酔っているのではないかと質問をする記者は一人もいない筈だ。

もしも酩酊状態で会見の場に出たのであれば、会見の場にいる記者達は、間違いなくどうしてその様な状態で、この場に出てきたのかと、その場ですぐに問いかけていた筈。だがその様な事など一切行ってはいなかった。
要するに、会見の場にいた記者達は、中川前大臣が酩酊状態だという意識など全くなかったという事となる。

「バンキシャ!」の記者達と同じく、会見の場にいた記者達も、記者会見で取材をするだけでは無く中川前大臣の事をローマに到着してからしっかりと取材していた筈だ。

故に、国内のテレビや新聞の編集部のメンバー達も、あの会見の場での中川前大臣がどの様な状態であったかをちゃんと把握していた筈。にも拘らず、「酩酊会見」などと決め付け、激しくバッシング繰り返していた。
マスコミは事実に反した報道を行っていたのであり、我々国民を故意に騙していたのではないか。

BPO川端和治委員長が「バンキシャ!」に対して発言している「報道番組で事実に反する報道がされたのは重大な問題」のこの言葉、マスコミ全体に向けてもらいたい。そう思えてならない。

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