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 9日東京地裁は「密約」の存在と同時に、公開を認めてしまった。岡田外相は拒否をする必要は無いかと思うのだが。
 
だが、それを嫌がっているらしい。どうしてなんだろう。
 
外相、沖縄密約訴訟の控訴検討 「文書ないのは明白」

 岡田克也外相は9日午後の記者会見で、沖縄返還時の原状回復費肩代わりをめぐる文書開示請求訴訟で東京地裁が密約関連文書の開示を命じたことについて「徹底調査をやり、外務省に文書がないことは明白だ。それ以外の答えはない」と述べ、控訴を検討する考えを示した。

 岡田外相は「釈然としない。これをそのまま受け入れることはない」とも強調。鳩山由紀夫首相は官邸で記者団に「密約に関してはオープンにしていくのが政権の基本的なスタンスだ」としながらも「外相とよく協議して方向性を定めていきたい」と述べた。

 岡田氏は、判決が歴代外務事務次官ら密約に関与した可能性がある幹部への聴取を求めた点については「随分昔のことなので、現実的かどうか、検討しなければならない」と述べた。
(共同通信2010/04/09)
 
岡田外相は、野党の頃から「密約」には非常に熱心で、常に存在すると主張し、政府に公開する事を強く求めていた筈だ。
 
そして政権の座に着き外相となると、外務省に「密約」の調査命令を出し見事に明らかとしてしまった。
 
岡田は、1月9日に「密約」の存在を認める会見を行っているのだが、密約関連文書にはしっかりと目を通していた事には、間違いは無いでしょうね。
 
その文書が、全てあるか一部が欠けているかなど全く分からないよ。だけど、密約文書が存在している事は間違いないはずだよね。
 
岡田は情報公開という事を、非常に重視している筈だ。そして、国民に密約文書は公開しなきゃならないんだと、野党の時から主張していなかったか。
 
なのに「密約」の情報を掴み、自ら公開できる座に着いていながらこれまで求めていた情報公開を、避けようとしている様にも感じされられてしまう。
 
都合の悪い事でもあるのかな。
 
また、東京地裁の裁判官さんは下記の様な事も言っていたらしい、
 
-引用-

 さらに「密約文書は存在や内容を秘匿する必要があり、保管先と思われる部署への機械的・事務的な調査では見つからない」と指摘。「廃棄するには組織的意思決定の必要がある」としたうえで「歴代の事務次官や局長らへの聴取をしなければ十分な調査をしたとは言えない」と国の対応を批判した。また、文書の存在の立証責任は請求者にあるとしながらも「過去のある時点で文書があったことを証明できた場合、行政機関が不存在を立証しない限り、文書は保有されていると推認される」と指摘。「既に廃棄されている疑念があるが、国がそれを証明できない以上、文書がないという主張は認められない」と国側の主張を退け、「漫然と不存在という判断をした」として不開示決定を違法と結論付けた。

-引用-
 
3月19日からだったかな、活発に重要な部分が廃棄された可能性があると言われるようになっている。
 
果たして、密約文書は一体どうなっているんだろうか。本当に「廃棄」されているんだろうか、それとも「知られない」場所に置かれてしまったのだろうか。
 
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