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 最高裁が「名張毒ぶどう酒事件」の差し戻しを決定した事により、再審では無く冤罪だった事が明らかとなる可能性が出てきた。
 
名張毒ぶどう酒事件、差し戻し 奥西元被告の死刑再審請求

 三重県名張市で1961年、女性5人が死亡、12人が中毒症状になった名張毒ぶどう酒事件で、最高裁第3小法廷は6日までに、殺人罪などに問われ死刑が確定した奥西勝・元被告(84)=名古屋拘置所在監=の再審開始決定を取り消した名古屋高裁決定を取り消し、審理を同高裁に差し戻す決定をした。高裁決定の証拠評価の一部に疑問を示した。

 確定判決で犯行に使われたと認定され、捜査段階の自白とも一致した農薬をめぐり、堀籠幸男裁判長は「事実解明されておらず、審理を尽くすべきだ」と判断した。差し戻し審では、農薬の鑑定を中心に自白の信用性をあらためて検証。審理次第では再び再審開始の決定が出る可能性がある。決定は5日付。

 日弁連などによると、死刑確定事件の再審請求について、最高裁が地、高裁の決定を取り消すのは、再審無罪が確定した「財田川事件」での76年決定以来、34年ぶり。

 弁護側は第7次再審請求で、確定判決が凶器と認定した農薬について、特有の成分が検出されなかった鑑定結果に基づき、「自白とは異なり、別の農薬が使用された」と主張した。

 鑑定結果に証拠価値がないとした高裁決定に対し、最高裁は「科学的知見に基づき検討したとはいえず、推論過程に誤りがある疑いがある。事実解明されていない」と判断。再鑑定の必要性を指摘した。
(共同通信2010/04/06)
 
事件が発生した時に、当時の警察はぶどう酒を運搬した者に絞り、捜査を進めていった。更に、その中に三角関係にあると思われる者がおり、あっという間に捜査の的を一点に向けてしまっていたのだろうか。
 
そして、何やら疑われた者の自宅で厳しい取調べだけで無く、自宅にも警官が泊まりこんで就寝からトイレまで監視されるという生活をされてしまうようになっていたらしい。
そして、当日に混入されていたとされる農薬「ニッカリンT」を「自宅から公民館へ持ち込み、ぶどう酒の王冠を口で開いて混入した」と自供させられたらしい。
 
これに関して、津地方裁判所は64年12月23日に無罪判決を出していたが、名古屋高等裁判所は69年9月10日に死刑判決を出してしまった。
 
奥西勝は逮捕される前からだけで無く、死刑判決を受けてからも「自分は無罪」だと強く主張し、司法から何度棄却されようとも再審請求を繰り返してきている。
 
再審が行われる事が実現となり、冤罪が明らかとなった時には、収監されているらしい名古屋拘置所から開放される事となると思われる。
 
だが奥西勝が逮捕されてからこれまで無駄とされてしまった時間を取り戻す事は出来ない。冤罪が明らかとなった時、警察及び検察の責任は非常に重たいよ。
 
一人の人生を、勝手な判断で台無しとしてしまったんだから。
 
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