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菅の唐突な「浜岡原発停止」を、コメンテーターとしてテレビなどに出演している者達が活発に「大英断」などと賞賛している。
野党の時の民主党を思い出すよ。あの頃も、マスコミ、そしてテレビに出ていたコメンテーターと称する者達は、政権をやたらと批判しまくり、民主党の主張する事が全て正しいと、印象を持たせるかの様に喋り捲っていたんじゃなかったろうか。
民主党の希望通り、政権交代は見事に達成された。だが、野党の時に政権に反論して主張していた事をどれだけやっているんだろう。名前付けで何かやってるかの様に見せ掛けはあるかもしれないが、中身など何も無いだろう。
2011年3月11日、突然に東北地方を中心に大地震が発生し、日本経済も含め、日本全体に大きな悪影響を齎してしまった。この大きな自然災害に対し、現在の内閣はしっかりとした初動対応を行っていたのだろうか。特に福島第1原発に関しては、誰もが自然災害緊急対策本部長である菅が、初動の足を引っ張った事は間違いないだろう。
これにより、自然災害による福島第1原発への損害は、大きな原発事故へと拡大していった。しかも、原子力災害緊急対策本部を設置した国が事故対応を指揮するのでは無く、運営を任されていた東電任せとなっている。
これらいい加減な行動は、あらゆる分野の者から強く批判される様になっていたんじゃないだろうか。
その時に、正に唐突に「浜岡原発を停止」を中部電力へ要請すると発言した。その理由が、30年以内に東海地震が発生する確率が87%だ。浜岡を停止し、地震対策として防潮提などの整備をすれば、2~3年後に運営再開する。
そうする事により、国民の安心と安全を守る事が出来るとも発言していた。
-引用-
ひとつ気になるのは、首相の要請が防潮堤づくりなどの中長期対策が施されるまで、となっていることだ。地震の揺れそのものに対しては大丈夫なのか、という心配が残る。
中長期対策は、福島第一の事故を受けて、原子力安全・保安院が、津波に対する備えや、それによって起こる電源喪失などへの対策を確実にするために求めた。
中部電の計画では、防潮堤のほか防水扉、非常用の炉心冷却系や電源を充実させる、と説明している。そこには、揺れそのものに対する安全度の確認や補強策は含まれていない。
浜岡原発がこれまで不安視されてきたのは、なによりもプレート境界型の巨大地震である東海地震の揺れに耐えられるか、ということだった。
そのこともあって、中部電は早めに手を打ち、2005年に補強を表明した。ほかの電力会社も追随した。
それでも、06年に改定された新耐震指針による浜岡原発に対する保安院の審議は、まだ終わっていない。
長引く背景には、07年の新潟県中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発が想定を大きく超える揺れに見舞われるなど、新しい事態に直面したことがある。
東日本大震災からも、教訓を得る必要がある。
福島第一原発の事故では、津波の高さばかりに目が向いている。だが、原子炉の配管系が津波襲来より前の強い揺れで大きく損傷した可能性がある。そして、揺れの最大加速度だけではなく、その継続時間の長さにも特徴があった。
安全対策で忘れてならないのは、一つのことに目を奪われてはならぬということだ。
これは朝日の社説からの引用だが、浜岡が不安視されていたのは、決して津波だけでは無いとされている。そして、福島第1も津波だけでは無く、揺れによる損傷もあったのではないかとされている。
菅は、浜岡に関しただ津波対策だけを取り上げ、設置する事により国民の安心と安全は守られると言い切った。実際は、首都圏の安心と安全と言った方が正しいのかもしれない。東海地震により原発事故が発生すれば、大気の流れにより放射能は首都圏に流れ、大きな影響を与える事となってしまうと言い切る者もいる筈。
そして、首都圏が影響を受ければ、政治も破壊されてしまうのではないかとも言われる。
だがだ、浜岡を停止しようがそうでなかろうが、東海地震が発生すれば、首都圏に大きな影響与える事は確実だ。
もしも、東海地震が発生し、政治も破壊されるような事が発生すると考えるなら、それに備えるもう一つの首都圏を設置する事を考えなければならないんじゃないのか。
浜岡を停止し、もしも原発事故を防ぐ事が出来たとしても、東海地震による自然災害を防ぐなんて事は絶対に不可能だ。
まして、浜岡は防潮堤を設置すれば改めて運営するとされている。だが、その防潮提を遥かに超える津波が発生すれば、何の意味も無い。
何よりも、菅は「浜岡原発の停止」と発言はした。だが、それ以外の原発に関して停止の意思は無いとも言っている。この発言がどうして「大英断」となるんだ。一つの原発を停止する、たったそれだけの発言だろ。
日本には多くの活断層、或いは海溝があり、その付近に幾つもの原発が設置されている。浜岡よりも、他の原発が大地震の発生により大きな影響を受け、今回と同じ様な原発事故が起こる事となるかもしれない。
浜岡は停止するが、ほんの数年後には運営再開をするし、その他の原発も停止する事は無いと言い切っているじゃないか。こんな言い分が、どうして「大英断」となるんだ。
野党時代の民主党を褒め称えヨイショしていた時と同じ様に、菅を単純にヨイショしようとしているとしか思えないんだが。
昔から民主をヨイショしていた連中、どいつもこいつも批判する様になってたんじゃないかと思うんだが、結局は腹の内では、何とか庇いたいと思ってたんだろうかね。あんな下らん唐突な言い分を、見事な決断、「大英断」などと賞賛しまくってるんだろうか。
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