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大阪維新の会というよりも橋下のブレーンとなってるだろう堺屋太一が、昨日に非常に意外な発言を行っていたみたい。
 
 
 
 たちあがれ日本の平沼赳夫代表は15日の記者会見で、橋下徹大阪市長率いる地域政党「大阪維新の会」がまとめた次期衆院選公約「維新版・船中八策」の骨格について「国家観がない」と一刀両断に切り捨てた。
 
 さらに、政策について「並べてあることは憲法改正事項が非常に多く、果たして本気でこんなことを考えているのかなという感想を持った」と批判した。
 
 東京都の石原慎太郎知事らとともに新党結成を目指す平沼氏は、橋下氏がこの公約への賛同を次期衆院選での連携の条件としていることに関し「彼からじかに聞いていないから、コメントはない」と述べ、否定的な見解を示した。
 
 ただ、平沼氏や石原氏は知名度は高くても「新鮮さ」に欠け、大阪維新の会との連携は支持拡大に欠かせない。橋下氏と友好関係にある石原氏を介しての連携を模索してきたが、困難となりそうだ。
 
 一方、「大阪維新の会」のブレーン、堺屋太一元経済企画庁長官は15日、国会内で講演し、「維新版・船中八策」について「遠い先の話がほとんどで、いずれなったらいいなという程度だ。参院を廃止するなんてとんでもない」と苦言を呈した。自民党の石破茂前政調会長の政策勉強会で講演した。
(産経新聞2012/02/15)
 
衆議院選挙に出馬する大阪維新の会として国政にどの様に挑んでいくのか、大阪だけでは無い、その他の地域の国民にも訴える為に掲げたものではなかったのだろうか。国政に進出した時に、大阪維新の会としてやろうとする事を訴えようとして、公約は作られている筈だと思えてならないが。
 
15日、自民の石破茂が橋下の顧問の一員だろう堺屋太一を講師に呼び、国会内で勉強会を開いていたらしい。そこで、堺屋は大阪維新の会の国政への公約の骨格について語っていた様だ。
そこで堺屋が意外な事を語っているらしいじゃないか。公約で訴えている事は「遠い先の話がほとんど。参院廃止などというのはとんでもない話だ」とし、政策の柱は「大阪都」構想だと。
 
公約に書かれている事の殆どが遠い先の話としているが、実現性は無く、最初からやる気が無いと表現しているのだろうか。本当に実現する事を公約として掲げているのであれば、橋下のやり方をよく知っているだろう顧問でもある堺屋が「遠い話がほとんどで、いずれなったらいいなという程度」などと語る意味は、公約に掲げられている事は口先だけの事であり、真摯にやろうとする事では無く、09年の民主と同じ様に人の目を引き付ける事が出来ればそれだけでいい、という事になるんじゃないか。
 
また公約では参議院を廃止し、第2院を創設しなければならないと訴えている筈だ。だが、堺屋はそれを強く批判するかの様に、「参院を廃止するなんてとんでもない」と発言しているらしいではないか。
橋下をトップとする大阪維新の会のやる事に何も間違いは無い、正当な事を訴え選挙を戦おうとしている、或いは国政への進出を行おうとしていると意識していれば、批判では無く大阪維新の会の公約を応援する様に語っていた筈だ。だが、そうでは無く非常に批判的な発言を行っている。
 
そして公約には交付税廃止という項目も有るが、産経新聞には大阪府知事をやっていた橋下がそれを主張する事は矛盾していると思わせる記事を書いている。
 
-引用-
 
 黒字予算にもかかわらず、大阪府の借金増加に歯止めがかからない。府が16日、発表した平成24年度予算案では、府の借金総額は前年度を2535億円上回って6兆3203億円に上り過去最高になる見込み。国から配分されてきた地方交付税が財源不足で地方に行き渡らなくなり、新たな借金の発行を迫られているためだ。
 
 松井知事は府と大阪市の事業再編などで任期中に交付税を必要としない自治体を目指しており、この日の会見でも「目標は堅持する」と強調。自身が幹事長を務める大阪維新の会も、次期衆院選の公約となる「維新版・船中八策」で、交付税の廃止を盛り込む方針だ。
 
 しかし、府では、来年度も交付税と、交付税の代替え借金である臨時財政対策債計5600億円を計上しなければ、予算自体が成り立たないのが現実だ。
 
-引用-
 
橋下の顧問を務める堺屋なら、こういった実情などは当然知っているだろう。だからこそ、大阪維新の会の公約を批判しているのかもしれないな。
 
橋下が知事となった事により、現在の大阪府は交付税の交付が無ければ財政が成り立たない状態となっている。こんな状態に有りながら、交付税の交付廃止を訴える事に大きな疑問と不信感を持ち、主張する事に批判的となる事は当然ではないのだろうか。
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