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さいたま市のアパートの一室で餓死したと見られる3者の遺体が見つかったらしい。現在の日本の経済・財政状況を示しているのかもしれない。
 
 
 
 20日午後1時20分ごろ、さいたま市北区吉野町のアパートの一室で、男性2人と女性1人の遺体があるのを管理会社の職員が発見、警察に通報した。
 
 埼玉県警大宮署の調べによると、部屋には60代くらいの夫婦と30代くらいの息子が住んでいたが、数カ月前から家賃を滞納していたため、管理会社の職員がこの日、アパートを訪問。応答がなかったことから玄関の鍵を開けて室内に入ったところ、6畳間の布団の上に男女2人、4畳半の布団の上に男性1人の遺体があった。遺体はやせており、目立った外傷はなく、室内に争った形跡もなかったという。
 
 大宮署は、居住者の3人と連絡が取れないことから、遺体はこの3人とみて身元確認を急ぐとともに、餓死した可能性もあるとみて詳しい死因を調べる。
(産経新聞2012/02/20)
 
同じアパートの一室に暮らしていたのだろうから、3者は親子と見ても間違いは無いだろう。勝手に想像してしまうと息子と思われる30代の男性が職を失い、この3者には食事を取る為の収入も無くなっていた事から、餓死へと追い込まれていたのかもしれない。
 
60代の夫婦がそれぞれの年金収入は早くて2003年からとなるが、もしも年金収入が小さくて公共料金や家賃などに使われていたのであれば、生活費は30代の男性の給与だけが頼りとなってしまう。
 
しかし息子と思われる男性もリストラなどで職を失っていたのであれば、生活費を得る事が出来ていなかったのかもしれない。そして年金収入などがあれば、生活保護なども絶対に受ける事が出来るとは限られてはいないのではないか。
 
あくまでも勝手な想像だが、生活費を得る事が出来なくなってしまった3者は全く食事をとる事が出来なくなってしまっていた。その為に、餓死へと追い込まれてしまった。
 
同じ様な苦しい生活を強いられている家族が全国に存在しているのかもしれない。経済・財政が活発な状況であれば、職の心配をしたり探すのに必死となっている人々は少ないのではないか、公共サービスもあらゆる面でしっかりと行われているのかもしれない。
 
経済はデフレから抜け出す事が出来ず、多くの庶民の生活に悪影響を及ぼしている。財政も中央・地方共に苦しい状況にあり、住民への公共サービスなどはどの程度まで行われているのだろうか。
 
現在の状況から抜け出す事が出来なければ、多くの家族が苦しい生活へと追い込まれ、堪えきれなくなってしまうかもしれない。中央、或いは地方からも単純に税を動かす事ばかりが訴えられているんじゃないかと思わされるが、中央も地方も如何に早くに、どの様にしてそれぞれの経済状況を回復し、活発化するかを重視しなければならないと思うのだが。
 
政策体制や税を動かす事ばかりに目を向けている政治家達は、自分達の側ばかりを見ているだけで、決して住民の生活状況の回復に目を向けているとは思えない。
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