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 5月23日から衆議院での震災復興特別委員会が始まった。自民、民主、公明、共産、社民、みんなの党、たそがれ日本の順番で質疑は行われていったが、その一番手となったのが自民総裁でもある谷垣。
 
谷垣は、12日の福島第1原発原子炉への海水注入の中断と官邸の関連、そして菅が原発当地へ向かった事などに集中して質疑を行っている。
 
谷垣は参考人として原発委員会の斑目委員長を呼び、何度か質問を行った。斑目委員長は、「再臨海の可能性はゼロでは無い」と発言していたと答えていたし、「原子炉への海水注入は午後6時前より行わなければならない」と発言したとも答えている。
 
更に原発当地へ向かう時の質問をすれば、菅は「11日で原発の状況を把握していた」といった発言を行った。そして、当地へ向かう事を決断したのも、12日の午前1時過ぎらしい。
 
菅が原発当地へ着いた時には、現地ではベントの準備作業をやっていたと海江田は発言している。谷垣も強く語っているが、どの様な作業をしていようと、本部長である菅が現場にやってくれば、作業よりも本部長への対応を優先してしまうのではないだろうか。
 
あいつが行った事により、ベントの開放が遅れてしまった事は間違いないだろうな。と同時に、ベントの開放によりどれだけの放射性物質が放出されるか、事前に情報公開されていたろうか。そして、菅が立ち寄り、作業を遅らせた為に、水素爆発が発生した可能性は非常に高いのではないか。
 
再臨海とは、臨界状態である原子炉が、一旦停止状態となり、再び臨海となる事だが、福島第1原発など沸騰軽水原子炉では、何らかで炉心が破損し、メルトダウンとなり原子炉圧力容器に蓄積し、大規模な集中となり、「臨界量」となった時に、臨海と同じ核分裂連鎖反応が制御されない状態で起き、「再臨海」となる。
 
それにより、原子炉には大きな圧力が掛かる様になり、その圧力を一刻も早く下げ、水素爆発を防ぐ為にベントが急がれていたんじゃなかったのか。
 
12日の午前1時の時点でベントを強く要求していたという事は、官邸の者達は原子炉ではすでにメルトダウンは発生し、再臨海も発生しているだろうと読んでいたんじゃないだろうか。
 
そしてベントが行われれば、間違い無く大量の放射性物質が放出されていた筈で、ベントが行われる以前に、地域の人々にどの様に流れていくのか、しっかりとした予測を伝えていなければならなかったんじゃないだろう。だが、そういった情報など一切公開されていなかったんじゃないだろうか。
 
更にだ、メルトダウンが発生した状態で原子炉を冷却する作業を常時行っていかなければ、また水素爆発が発生する可能性はあった筈だ。なのに、現場が海水注入を始めたというのに、官邸はそれを止めた。果たして何故なんだろ。
 
マスコミのこの間の原発事故への野党の追及に対する反応にも、疑問が感じられてならない。
 
菅達の原発事故へのいい加減な初動対応により、拡大してゆき、長期化されてしまっているんじゃないのか。特に菅、あいつがどういったつもりだったか知らないが、現場に行って邪魔をするような事をしていなければ、1号機の水素爆発は防げていたのかもしれない。原発事故に関する的確な情報が、即座に地域の自治体などに伝えられていれば、地域住民の被曝量にも大きな影響が出ていたのかもしれない。
 
そういったやらねばならない事もせず、何も情報公開を行ってはいない。自分達の対応の拙さを隠してきていた。完璧な隠蔽工作を行ってきていたんじゃないのか。こんな事をやっていた連中が、これまでにまともな対応を行っていたとは思えない。
 
ただ、自分達のミスを隠す事に必死となっていたんじゃないのか。その為に、原発事故への対応をどこまで真剣に行っていたのだろう。
 
テレビメディアでは、或いはそれらに登場するコメンテーターと称する者達は、菅達の隠蔽工作で現在は言い争いをしている時では無いだろうと主張する。そんな事はどうでもいいと。
これからの復興の為にやらなければならないだろうとして、初日の震災復興特別委員会で何故か谷垣だけが、「海水注入」に関わる大きな問題をメインとして質問した事を批判し、
何故か震災復興特別委員会は「海水注入」の審議だけが行われているとも報じられている。
 
しかし、「海水注入」と言うよりも原発事故への対応と情報公開の行いなどをメインとした質問だけでは無く、政府の行っている復旧対応への批判と要求や、国会延長の要求なども行われていた筈だ。どうしてこういった事は報じず、一部だけを取り上げ、その一部だけの委員会だったと可笑しなイメージ付けをしようとするのだろうか。
 
原発事故に対する隠蔽工作。こんな事が許されていいのか。マスコミでは、誰もが即座に追及して行こうとは思わないのか。間違った事を明らかとしていく、常に正しい情報を伝えていく。それがマスコミの責任じゃないのか。
 
国会に対して、過去の事を言い争うんじゃなく、これから先の事を語り合えと要求するのであれば、マスコミは菅内閣が3月11日から12日に一体どの様な行動を行っていたのか、積極的にその情報を追求し、提供しなければならないと強い意識を持たなければならないだろう。
 
だが、ただ一部の野党の行動を批判するだけで、内閣に関してはとても消極的な姿勢を見せているとしか思えない。まるで、菅内閣を庇おうとしている、守ろうとしているんじゃないか、そう思えてならなくなってしまう。
 
何だか、民主党が野党だった頃のマスコミを思い出すよ。常に民主の肩を持ち、政権与党を一緒に批判しまくっていたからね。あの頃からの関係、政権交代してからもやはり消えてはいなかったんだろうな。
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