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前原は、自分が野党の頃に何をやっていたのかすっかり忘れてしまっているのだろうか。
 
 
 
 民主党の前原誠司政調会長は21日午前、読売テレビの番組で「自民党は国会でマニフェスト(政権公約)を取り下げろといい、取り下げた段階で『ほらできなかったじゃないか』という。やり方が非常にせこい」と批判した。同じ番組で自民党の茂木敏充政調会長が民主党のマニフェストを「総崩れだ」と非難したことに反論した。
 
 一方、前原氏は消費税増税を含む社会保障と税の一体改革については「法案を固める前に与野党協議をし、なんとか成案を得たい」と野党側に協議に応じるよう重ねて要請した。
 
 これに対し茂木氏は「消費税を最初に導入したときは衆参両院で180時間30分議論した。そういう形を取っていくことが必要だ」と法案提出後の国会での議論を要求。公明党の石井啓一政調会長は「民主党が主張していた年金一元化、最低保障年金の将来像が示されていない。与野党協議ができる前提条件を整えてほしい」と述べた。
(産経新聞2012/01/21)
 
前原はどのテレビ番組に出演していたのかは知らないが、そこで語った事は、過去の野党民主が行なっていた姿を、そのまま説明したんじゃないだろうか。政権与党が、どの様な政策法案を国会へ提出しようとも、ただ単純に批判しまくり、時には法案に対する独自の政策を示し、その事を訴える事は活発にやっても、政策法案に関する議論には消極的というよりも、拒否しまくってたんじゃなかったか。
 
どの様な政策も成立させない様に活動していた。前原も、その政党の一員だったろう。
 
何よりも法案を固める前のに与野党協議を行い成案を得たいと発言したみたいだが、成案を得る為に与野党協議をなぜ行わなければならないんだ。逆じゃないのか。与野党協議を求めるなら、得たいとする成案を先に作成し、それを元に行う事を求めなければならないんじゃないのか。
 
そうすれば、徹底拒否している野党も応じる様になるかもしれない。
 
だが、成案を得る為に事前協議を行ってほしい、それも法案を固める為に。これは、自分達で成案を作る事が出来ない、法案を固める事が出来ないから知恵を貸してくれと訴えているんじゃないのか、と思えてしまう。
 
しかし、政策法案をしっかりと作り、それを国会提出する責任を負っているのは政権を任されている政党の筈。自分達がやらなければならない事を、何故野党に協力を求めようとするのだろう。
 
法案を固める事が出来ないという事だけでは無く、国会への法案提出の前に可決の約束を取り付けて置きたいと思ってるんじゃないのか。
来週から始まる通常国会で、野田政権が「税と社会保障一体改革」に関する消費増税など可決に持っていけなければ、解散総選挙となってしまう可能性が非常に大きい。
 
実際解散総選挙となれば、09年とは異なり民主は大敗となる可能性が高い。だから、事前協議を強く求め、可決を取り付けようとしていると思えてならない。本当に「せこい」のは、前原達の民主政権なのではないか。
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