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橋下は昨日、維新の会の市議の公表した職員リスト捏造に関し、市民に対しては騒動を起こしたとして謝罪したらしいが、汚名を被せられようとした相手側に対してはその様な姿勢は一切見せない。
 
市民に対する謝罪の姿勢も、本当の意識を持っての事だったのだろうか。
 
 
 
 大阪市交通局の元嘱託職員(解雇)が、昨秋の市長選を巡り、前市長の支援を求める労組名義の職員リストを捏造ねつぞうしていた問題で、 大阪維新の会代表の橋下徹市長は30日、市役所で報道陣に、「市民をお騒がせしたことをおわびしたい」と陳謝した。ただ、労組への謝罪は「杉村議員は元職員からじっくり話を聞き、不自然なところがなかった。議会活動(の自由)は最大限保障しないと議会は機能しない」として拒否した。
 
 「誤解を与えたのは報道したメディアだ」と責任転嫁する一幕もあったが、報道陣が「組合が事実無根と主張していることも併せて報道している」と指摘すると、「両論で報道しているのであれば(メディアに)何も問題はない」と語った。
 
 維新市議団が30日、46万枚配布した新聞折り込みチラシで、労組がリスト作成に関与したと誤解させる文章を掲載したことについては、「議会活動ではないので、組合におわびしなければならない」と謝罪した。
 
 これに先立ち、維新市議団が記者会見。委員会での質疑が不適切だったことは認めたが、組合に対する謝罪はなかった。
 
 市労働組合連合会幹部は「組合の名誉が傷つけられたのは明らかで、謝罪が必要ない、という姿勢は許せない」と話している。
(読売新聞2012/03/31)
 
橋下は元職員から告発を受けた杉村市議は、元職員よりじっくり話を聞いているとしている。それは事実なのだろうか。本当にじっくりと告発内容を聞き、それでも信じ込んでしまったというのであれば、一人の者にそれも捏造した本人に完全に騙されたという事になってしまう。
 
告発を受けた元職員からは話を聞いたとしても、それを客観的にチェックする為の行動を一切行ってはいなかったという事になるんじゃないのか。告発を受ければ、その本人の言い分だけを鵜呑みにするのでは無く、あらゆる面からチェックを行い確信を得なければならない。
その様な事を杉村市議が行っていたと、橋下は一切語っていない。ただ、告発者から「じっくりと話を聞いた」とだけだ。この様な言い分では、何の言い訳にもならない。
 
また、橋下の発言と杉村市議の行動が非常に矛盾している事を示す記事が読売新聞から報じられている。
 
 
 
 大阪市交通局の元嘱託職員(解雇)が、昨秋の市長選を巡り、前市長の支援を求める労組名義の職員リストを捏造していた問題で、元職員からリストを提供された大阪維新の会市議団の杉村幸太郎議員が、2月の市議会でリストを基に労使癒着を追及する2日前、元職員から「偽物かもしれない」とのメールを受け取っていたことがわかった。
 
 しかし杉村議員は元職員を疑わず、組合側にも真偽を確認していなかったという。
 
 杉村議員によると、2月1日にリストを郵送で受け取り、不審な点などを指摘すると、元職員は同8日に「偽物をつかませてしまったかもしれず、申し訳ないことをした」とメールを送ってきたという。
 
 しかし、杉村議員は同10日の委員会でリストを取り上げ、「交通局と組合が組織ぐるみで市長選に関与していたことを裏付けるものだ」「信ぴょう性が非常に高い」と追及していた。
 
 杉村議員は30日、読売新聞の取材に「それまでに元職員から提供された資料はすべて本物だった。リストだけが偽物だとは思いもせず、信じた」と釈明した。
(読売新聞2012/03/31)
 
そして橋下の3月31日のツイッター「杉村議員は自分でチェックできる可能な限りのチェックをした上で、委員会で質疑した。そしてその質問を受ける形で、僕は交通局にリストの信ぴょう性について徹底調査するように指示を出した。まさに裏を取りに行ったのである。」と書いてある。
 
だから杉村市議は「元職員からじっくりと話を聞き、全く不自然は無かった」と主張しているのだろう。だが、捏造リストを提供した者から「偽者かもしれない」と公表する2日も前にメールで伝えられていたのに、メールから伝えられた事は無視し、何も追求は行っていない。
 
告発した相手側が「偽物をつかませてしまったかもしれず、申し訳ないことをした」と伝えているにも拘らず、本人に確認する様な事などせずに、全く無視をし確かな情報だとして公表している。
 
杉村市議は自らやら無ければならない行動を、完全に無視し政治家として非常に無責任な行動を行っていた事は間違いないだろう。
委員会で質疑を行った後にも、果たして告発者から審議の確認など行っていたのだろうか。
 
高槻市議と思われる北岡たかひろ氏が3月29日にツイッターで次の様な事を書いている、「大阪維新の会の市議の名誉のために言いますが、飯田議員が綿密に調査した結果、当初から捏造の可能性が高いことは把握。マスコミにも伝えたが、その部分はカットされたと先月の勉強会のときに聞きました。今まさに飯田議員の言う通りだと驚く次第。勇み足は報道側。ね?」。
 
書かれている事を読めば、維新の会では情報を得ていた当初から、告発は捏造の可能性が高かったとされている。捏造されている可能性があると分かっていたのなら、改めて確認する事が当然の行為だろう、にも拘らず捏造が明らかとなるまで労組への告発を基とする責めを続行していた。
 
本当に捏造の可能性が高かったと把握していたのであれば、その時点で即座に告発情報を基とした責めは中断すべきと判断されなければならなかった筈だ。だが、その様な事は一切行わずに告発された情報を基として責める事を一切中断しようとはしていなかっただろう。
 
となれば、告発された情報が捏造の可能性が高いと把握していながら、それを隠蔽して都合のいい様に活用していた事となるのではないのか。
 
また、北岡氏は維新の会がマスコミに告発情報が捏造の可能性が高い事を伝えたが、その部分はカットされたとも書かれている。何とも合点がいかない。維新の会が激しく批判する職員リストが捏造だったという事はマスコミにとっては非常に大きな情報。
維新の会が捏造された告発により労組を責めまくっているという事実が伝えられた事となる。その様な大きな情報を、マスコミが何故カットしなければならない。その様な必要がどこにあるんだ。
 
大阪市交通局が明らかとした捏造の情報はマスコミは活発に流している筈だぞ。テレビメディアはどうなのかはハッキリしないが。新聞などはが流している事は間違いの無い事実だ。
 
更に、毎日新聞は下記の記事を書いている。
 
 
 
 大阪市交通局の非常勤嘱託職員(32)=27日付で解雇=が労働組合名義の職員リストを捏造(ねつぞう)した問題で、大阪維新の会の杉村幸太郎市議(33)=1期目=がリストの存在を労組に確認せず、公表に踏み切っていたことが分かった。一部の維新市議団幹部も事前に了承しており、「裏付けに追われていたら議員活動などできない」と開き直る。専門家からは「責任を取るべきだ」との批判が出ている。
 
 市議団は30日、記者会見を開き、交通局と労組が組織ぐるみで市長選に関与していたと断定的に指摘したことへの反省の意を示した。しかし、「真偽が確定しなければ質疑できないなら、市民の真実を知る権利の障害になりうる」と主張、謝罪の言葉はなかった。
 
 杉村市議は2月10日の市議会市政改革特別委員会で「交通局と組合が組織ぐるみで市長選に関与していたことを裏付けるものだ」と、リストの存在を指摘した。リストには前市長の推薦人紹介カードの配布・回収状況が記され、「市労連」(市労働組合連合会)の文字があった。ところが、労組には「調査に応じるわけがない」としてリストが本物かどうか確認を取らず、市議会では「信ぴょう性が非常に高い」「(リストを提供した元職員は)捏造しようがない立場だ」と強調した。
(毎日新聞2012/03/30)
 
またしんぶん赤旗には下記の様にも書かれている、
 
-引用-
 
 会見で「維新」側は、市民にたいし「おわび」を口にしましたが、「調査に落ち度はない」「見抜くのは至難の業」と責任を否定。労働組合に確認を求めなかった点については、「調査に応じるわけがない」とし、「疑惑文書の真偽が確定しなければ質疑できないなら議員の自由な言論を阻害し、市民の真実を知る権利の障害になる」と居直りました。
 
-引用-
 
告発を受けた杉村市議が「リストの存在を労組に確認せず、公表に踏み切っていたことが分かった。」とある。この部分は橋下の発言と一致しているだろうな。橋下も、杉村市議は本人からじっくりと聞いているとしているのだから。
だが、何の確認もせずに告発者からの証言だけを鵜呑みにし、行動に出ていた事も明らかだ。何ら確認を取る事なく、労組を違法行為を行ったとして訴える為に告発を公表している。捏造を活用し、犯罪者として訴えていたのだ。
その様な行為を適当な情報により行っていた。相手側に大きな損害を与えていた事は間違い無いだろうし、その適当な情報により市民を大きく勘違いさせようとしていた。この行動にも大きな責任が問われなければならない筈だ。
 
橋下は「杉村議員は元職員からじっくり話を聞き、不自然なところがなかった。議会活動(の自由)は最大限保障しないと議会は機能しない」として、労組への謝罪を拒否したらしい。
その議会の自由の最大限の保障を3月31日のツイッター「報道の自由によって権力チェックが可能になり、自己統治が可能となる。事実誤認や少々の落ち度があっても新聞なんてめったなことでは謝罪をしない。議員の議会活動も同じだ。議員は住民代表として役所をチェックする最も重要な機関。その議会活動は最大限保障されなければならない。と示している。
また、杉村市議の行動を了承していたらしい維新の会の一部の幹部は「裏付けに追われていたら議員活動などできない」と語っているらしい。橋下と一部幹部の発言にはかみ合わない部分があるのではないか。
 
橋下は市議の役所をチェックする議会活動は最大限保障しなければならないとしているが、一部の幹部は「裏付けに追われていたら議員活動など出来ない」としている。橋下は市議の活動の自由は最大限保障しなければならないとしているのに、幹部はこれを否定する様に市議に活動の自由は無いかのように発言をしている。
 
政策や公務に関する者に間違った行動があると感知した時には、その裏付けをしっかりと行い、間違いないという確信を得た上で明らかとする行動を行う。政治家としての当然の責務ではないのか。
 
橋下は単に杉村市議を擁護する為に活動の自由を保障しなければならないとし、幹部はその様な自由は無く裏付けを取る様な余裕、市議としての自由の時間が与えられていないとしている。
共通点は、両者とも杉村市議の行動と共に維新の会を擁護しようとしているに過ぎない。活動の自由を保障しなければならないとする橋下も、29日に「議員がやった確認以上に裏付けをとることは不可能」と発言しているらしいのだから。
 
また橋下は3月31日のツイッター「地方議員にそこまで求めるのは酷だ。裏付け調査をするのは役所側だ。議員は役所が調査をするきっかけを与えることが仕事である。だから杉村市議は交通局に調査するきっかけを与えた。そして交通局が調査をして、職員がねつ造したことが判明した。これも立派な議員活動の成果じゃないか。」などと、全く理解し難い事までも書いている。それだけ杉村市議、維新の会の擁護に必死のなのだろう。
 
また、30日に会見を行った大阪維新の会市議団で坂井団長は「真偽が確定しなければ質疑できないなら、市民の真実を知る権利の障害になりうる」と共に、「調査権がないので、結果責任は問われない」としたらしい。
 
議会などでの質問は、確定できなければ質問できないでは無く、確実な情報を基として真偽を追及する場ではないのか。曖昧な情報を基として問う場では無いだろう。その様な事をすれば、正に「市民の真実を知る権利の障害」となる。自分達にとって都合のいい様に質疑を行い、自分達の訴えを正当化しようとする詭弁を行っているに過ぎない。
 
その様ないい加減な行為を行っておきながら、本当に謝罪を行わなければならないだろう相手側である労組に対しては謝罪の意思をまったく示そうとはしない。自分達の行動を間違ってはいなかったと主張しようとしているだけだ。
 
支離滅裂となる会見を行ないながら、あくまでも自分達の行動を正当化しようとする。どこまでも呆れた集団だ。
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