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福島第1原発に関しては、いつの間にやらソビエト連邦の「チェルノブイリ原発」と同じ「レベル7」に上げるなんて情報が出ていたが、12日に保安員が発表していたらしいな。
福島原発事故「レベル7」に、チェルノブイリと同規模
経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原子力発電所の事故について、国際評価尺度(INES)の暫定評価で最も深刻な「レベル7」に引き上げると発表した。
「レベル7」はチェルノブイリ事故と同レベル。これまでは「レベル5」としていた。
原子力安全・保安院と原子力安全委員会は12日午前の会見で、ヨウ素131やセシウム137など放出された放射性物質の総量などを考慮した結果、レベル7に相当する値と判断したとしている。INESのレベル7の基準は数万テレベクレルで、これに対して37万─63万テラベクレルの放出量があると推測している。ただ、放射性物質の放出量はチェルノブイリ事故の1割程度とみられるという。
レベル7は1号機から3号機までの全体の評価。
原子力安全委員会は会見で、放射性物質は3月15日から16日にかけて数値が上がっており、15日午前6時過ぎの2号機の圧力抑制室損傷を受けて大量の放射性物質が出たとの見方を示した。放射性物質の放出は続いているが、現段階で放出量は相当小さくなっているという。
原子力安全・保安院は、今回の引き上げは11日に政府が発表した「計画的避難区域」などの設定と連動するものではなく、現段階で計画的避難区域を見直す必要はないとしている。
一方、東京電力の幹部は12日の会見で、福島第1原発の事故による放射性物質の漏れは止められておらず、最終的な放射性物質の放出量は、これまでで最悪の事故とされるチェルノブイリ原子力発電所事故を上回るかもしれないとの懸念を持っている、と述べた。
(ロイターニュース2011/04/14)
だけど、これも驚いたというよりも呆れまくった事に、すでに先月3月23日には分かっていたらしいじゃないか、
枝野幸男官房長官は13日の記者会見で、福島第1原発事故の評価が「レベル7」に引き上げられる可能性について、3月末までに経済産業省原子力安全・保安院から報告を受けていたと明らかにした。枝野氏は「報告は3カ所の放射性物質のデータに基づくもので、確信を持って正しいと言える状況ではなかった」と説明。3月の時点ではデータの再収集や再分析を指示し、4月12日の公表になったと説明した。
最終的な報告は11日夕に保安院と原子力安全委員会からあり、菅直人首相に報告した上で公表。最初の報告をすぐ公表しなかった理由を枝野氏は「後になって間違ってましたとなる可能性がある推測を政府の見解として申し上げるのは困難だ」と述べた。
(毎日新聞2011/04/13)
発表された当日には、すでに3月には知らされていたんだろうという事が明らかとなっていたらしいが、それを認める会見が更に1日置いて13日か。
福島第1原発への対応に関しては、日本の国民だけじゃあない。世界に人々が非常に高い関心を持っている筈だ。故に、これに関する情報は、我々だけに対してでは無い、世界に向けて何も隠す事無く的確に伝えなければならないんじゃないのか。
なのに、先月末にすでに得ていた情報開示を速やかにする事無く、今月中旬まで隠すかの様に扱っていた。これは一体、どういう意図があったんだ。
「レベル5」から「レベル7」へ格上げするという事は、政府の対応が全くなされていないという事の証でもあるんだろうし、どころか原発事故を終結へ向けて作業をさせていないと示している事にもなる。
菅内閣は、原発事故に関しては東電任せと思えてならないんだが、内閣そのものが何もしていなかったという事を我々というよりも、世界に向けて伝える事を異常に嫌がっていたのだろうか。
原発事故への無責任さが、強く表れているな、と思えてならない。そして、その事を隠そうとして明らかとする事を避けてきていたのだろうな。
こんな無責任な意識があるからこそ、13日には被災者の要望や声を無視したあの様な発言が、菅から出るんだろうな。