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鳩山の大きな発言のブレは、まるで日米関係を、故意に悪化させようとしているのだろうか、とも思えてしまう。
普天間移設、首相「日米合意前提とせず」 外相となお隔たり
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091117AT3S1602B16112009.html
鳩山由紀夫首相は16日、沖縄の米軍普天間基地移設問題で、2006年に日米間で合意したキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行計画を前提にしないと重ねて表明した。一方、岡田克也外相は「政府として合意した以上、ある程度前提とせざるを得ない」との考えを示し、17日の日米閣僚級作業グループの会合を翌日に控えたこの日も、意見の隔たりは埋まらなかった。
外相発言について首相は16日夜、記者団に「外相の思いではないか」と述べるにとどめた。同時に「日米関係に懸念があるとは思っていない。私とオバマ米大統領の信頼関係はますます高まってきたな、という風に考えている」と強調した。
17日に開く閣僚級作業グループの初会合には日本側は外相、北沢俊美防衛相が参加し、米側からはルース駐日米大使、グレグソン国防次官補らが出席する。
(日本経済新聞2009/11/17)
日米首脳会談には、外相である岡田も同席していた筈であり、オバマ大統領と鳩山がどの様な会談を行い、両者というよりも、鳩山がオバマ大統領の考えに合意し会談後の会見となったのではないのだろうか。
鳩山は、場所は分からないが、記者団に面白い発言を行っている
-引用ー
政権交代というのはある意味でね、そりゃオバマ大統領も、おー、ヨーロッパの方でですね、政権が変わったんで前政権と考え方を180度転換させましたよね。そういうことは現実にあったわけです。
(朝日新聞2009/11/17)
-引用ー
果たしてどうなのだろうか。
オバマ大統領が来日する以前には、ゲーツ国防長官が来日しているし、岡田はクリントン国務長官とも会談をしている。
来日していたゲーツ国防長官は、普天間基地の国内移転を激しく求めていたのではないかと思われるし、岡田と会談をしていた折にもクリントン国務長官は普天間基地問題の早期解決を望んでいたのではなかったろうか。
また、11日にシンガポールで岡田とクリントン国務長官の会談が行われるが、普天間基地問題に関し、閣僚級作業グループにより速やかに結論を得る事で、一致がされている。
何よりもアメリカ政府は、普天間基地の辺野古への移転を強く求めていた筈だ。
そして、日米首脳会談に於いて、オバマ大統領は2006年5月に合意された「米軍基地再編」を基本とした政策を実行すると示したのだろうか。
ゲーツ国防長官、クリントン国務長官、そしてオバマ大統領とアメリカで普天間基地に関わる閣僚級の者達は、非常に意志は一貫しているのではないか。
その目的は、沖縄の人々の生活では無く、在日米軍の再編を重視した事なのかもしれないが、前政権、そしてオバマ政権でも受け継いでいる政策をしっかりと実行しようとしている。
鳩山政権はどうなのだろう。衆議院選挙では、普天間基地の県外・国外移転を強く訴えていたのではないのだろうか。
だが、政権交代がされれば、その問題に関わる閣僚からは其々に異なる発言が行われるようになり、全く政策にまとまりが見られない状態となっている。
極め付けが、日米首脳会談後に鳩山が行なった、たった1日で180度発言を転換してしまう、あの行為。
普天間問題にいい加減に対応している政権の証となっているのではないのかな。
何よりも、政策に対し真剣に対応している者に対し、いい加減な気持ちで接し、更におちょくったかの様に扱おうとしている。
非常に失礼な行為なのではないのかな。
オバマ大統領などが、鳩山の行為を「友愛」などと意識している事は、まず有り得ないだろう。
オバマ大統領なども、鳩山に対し、強い不快感を持つ様になっているのかもしれないが。