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13日午後、国連による安全保障理事会は、北朝鮮のミサイル発射を非難する議長声明を全会一致で採択した。
この事に対し、どの様に受け取ったのか知らないが、即座に北朝鮮は反発する発言を行っている。
北朝鮮、「6者から脱退」と表明 安保理議長声明に反発
http://www.asahi.com/international/update/0414/TKY200904140183.html
北朝鮮は14日、外務省声明を出して核問題をめぐる6者協議に「再び絶対に参加しない」と脱退を表明。さらに「自衛的核抑止力の強化」を進めると宣言し、核開発の再開を示唆した。
朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省は「国連安保理が我々の衛星打ち上げを論議したこと自体、許し難い犯罪行為だ」などと非難し、「自主的な宇宙利用の権利を行使していく」と明言した。
そのうえで6者協議について「協議の参加国自身が国連安保理の名で(05年9月の)共同声明の精神を否定した以上、さらに協議を妨害してきた日本が単独制裁まで科した以上、存在意義は喪失した」として、「協議のいかなる合意にも拘束されない」と強調した。また「主体的な原子力エネルギー工業構造を完備するため、軽水炉発電所建設を積極的に検討する」とした。
さらに、「自衛的核抑止力を強化していく」と宣言。「6者協議の合意に基づいて無能力化した核施設を原状復旧させ、正常稼働させる。使用済み燃料棒はきれいに再処理されるだろう」として、寧辺の核施設の無能力化措置を中断して核兵器に転用可能なプルトニウムの取り出すことを示唆した。
ミサイルの発射について北朝鮮は人工衛星の打ち上げであり、宇宙の平和利用にあたると主張。国連安保理が何らかの措置をとった場合、報復すると警告していた。今回のミサイル発射の背景には、オバマ米政権との交渉を優位に進める狙いがあったのは確実で、反発を強める北朝鮮に対し、今後、米側がいつ、どんな形で交渉を始めるかが最大の焦点となる。
(朝日新聞2009/04/14)
だが、北朝鮮のこういった行動は、もしかしたら殆どの国々の者は予想していたのかもしれない。
更に、北朝鮮は発言した事をアピールするかの様に、当日には寧辺の核施設の停止・無能力化作業を監視している米政府当局者と国際原子力機関の要員に、あらゆる協力を直ちに断ち切る事を通告し、国外退去する事も通告されていたらしい。
主に6カ国協議の相手国を意識しての発言だったのかもしれないが、しかし相手国は北朝鮮がその様な行動する意思を持って発言している、などとは一切意識はしていないのではないのだろうか。
北朝鮮のテポドン2号の狙いは、米国との有利な交渉を得る為とされている。国連安全保障理事会の議長声明によって、米国に対し不利な状況へと追いやられてしまった。その状況を逆転しようと、詰らない発想をしたのではないか。
日本も含め、6カ国協議参加国は北朝鮮に対し復帰する事を勧めているようだが、米国は米朝協議を行う事も促しているようだ。
もしも、米朝協議が先に行われるようになり、更に北朝鮮にとって都合のいい交渉が行われるような事があったりすれば、正に北朝鮮の思う壺。
特に米国など、これまで北朝鮮にいい様に利用されてきているのではないか、とも思われるが、オバマ政権ではその様な事の無い様に願いたい。
そして、北朝鮮を交渉の場にしっかりと引っ張り出し、中国、ロシアも加え完全な非核化へ、そして拉致問題などを追及していってもらいたい。