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河村よりも、橋下達の方が政治家としてはまともな者だったのかもしれない。やはり、民主党にはたいした者はいないという事なのだろうか。
 
 
 
 名古屋市の河村たかし市長は4日の定例記者会見で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について「私は脱原発なのでやめてほしいと思う。(経済産業省は)ハザードマップを夏の終わりごろに出すと明言した。(その前の再稼働は)なめられとる。いくらなんでもふざけている」などと述べ、強く反発した。
 
 河村市長は経産省に対し、福井県で原発事故があった場合の名古屋市への影響を示す放射能ハザードマップの提出を求めている。また、大阪市の橋下徹市長が再稼働反対の姿勢を転換し、「負けたと思われても仕方ない」と述べたことについて「ある面、非常に素直で立派なもんだと思うが、徹底的に頑張ってほしかった」と語った。【高木香奈】
(毎日新聞2012/06/04)
 
橋下達など、関西の首長は大飯原発の再稼動に関しては常に安全基準を強く求めていた。単なる見せ掛けだったのかもしれないが、原発事故の発生後には求められても可笑しくは無い主張だったろう。
 
だが、完全な安全基準だけを求め、住民などに与える影響には関心が無かったのだろうか。今夏が近づき、電力不足の影響が大きく出る可能性が高まってきてから、主張は変わり「暫定な安全基準」なら限定的な再稼動を容認するとした。
ただ再稼動を反対するというだけでは、風潮に合わせているだけであり、自治体の首長でありながら、住民生活を重視しようとはしていなかった事となるのではないのか。だから、今夏が近づき電力不足の影響力が大きく感じられる様になり、且つそれに対する策など何も出来ない状態にあった。
電力不足から住民生活や企業などに大きな影響をもたらす事となった時には、首長に大きな責任が問われる事になるだろう。
 
今夏の電力不足による住民生活などへの影響に対する大きな責任が問われる可能性も高くなってきた時に、首長達は姿勢を変えた。責任を問われる事を嫌ったのだろうな。いわば責任逃れの為に、再稼動反対から容認へと姿勢を変えた。
 
暫定、そして限定的というのは非常に曖昧な表現なのではないかとも思えてしまうが。特に限定的という表現。確定的に限定するとしているのでは無く、限定的としている。果たして何を限定しなければならないとしているのだろうか、肝心な事を何もハッキリとは示そうとはしていない。
唯、一つの表現でまとめようとしている。
 
ただ橋下は、再稼動は今夏限りで秋には停止させると言い切っている様だが、戦略エネルギー会議の座長である飯田哲也が再稼動した物を止めるのは難しいなどと語ってはいなかったろうか。
この様は情報は橋下にもしっかりと伝わっていたのではないかと思われるが。にも拘らず、秋には止めなければならないとするのは、これまでの主張を示そうとする一つのパフォーマンスではないのか。
 
だが、再稼動反対を強く主張していた関西の首長達は、理由はどうであれ再稼動を容認する事とし、住民生活を重視する姿勢を見せる様にはなった。
 
対して名古屋市長の河村は、自分が夏の終り頃にハザードマップを出す。だから、それまでは再稼動は止めてくれと主張する。
その前に「私は脱原発なのでやめてほしいと思う」と発言している。夏頃にどの様な内容の物が出されるのか知らないが、結局は再稼動は行わないでくれとしている。
 
ハザードマップというのは災害予測図の様で、ある地域に災害をもたらす自然現象が発生する確率を示す物であり、自然現象による災害発生による被害の予想区域や程度を示し、避難住民が安全に避難できる場所を示す地図らしい。
 
南海地震の発生地域とされている地元などでは、すでにこの様な物などは作られていなかったろうか。これらは、昨年の東日本大震災による津波などの激しい影響力を重視して作成されていたのではなかったかと思われるが。
 
ハザードマップは大震災などのような自然現象が発生した時に、どの程度の災害が発生するのか、住民の避難場所はどこにすべきかを示すものであり、河村名古屋市長は本当に原発事故の影響までもしっかりと考え作成しようとしているのだろうか。
 
河村市長は福井原発の事故による名古屋市への放射能の影響を示すハザードマップを経産省に提出する予定らしいのだが、福井にある複数の原発にもしも事故があったとして名古屋市への放射能の影響力をどの様に推測するのだろうか。
まして、本当に原発事故の放射能の影響を考えるのであれば、福井にある原発だけでは無く、静岡にある浜岡、石川にもある志賀原発にもしも事故が発生した事を想定しどの様な放射能の影響があるのかも推測しなければならないのではないのだろうか。
 
何故、福井の原発だけを対象とし、放射能マザーマップを作ろうとしているのか。それだけでは単なる見せ掛けで、もしも事故が発生した時の放射能の影響を示す本当のマザーマップといった物にはならないだろう。
 
河村も単なる見せ掛けのパフォーマンスを行っているとしか思われない。
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