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今月4日に細野原発担当相が福井県知事へ訪れた時に、西川知事が政府に一つの行動を求めた。首相が再稼動の必要性を国民に訴えなければならないと。
 
その用件を呑んで、野田は今日の夕方の会見で大飯原発の再稼動が必要の理解を求め実行する事を表明したのではないだろうか。
 
 
 
 野田佳彦首相は8日夕、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働の必要性を国民に説明するため記者会見を行う。福井県の西川一誠知事が再稼働に同意する条件として、首相が原発の重要性を「国民に直接訴える」よう求めているため。会見を経て、西川知事の同意が得られれば、首相は関係3閣僚との会合を開き、再稼働を決定する方針だ。
 
 首相は会見で、原発の必要性と安全性を改めて強調する見通し。西川知事は4日、細野豪志原発事故担当相らと福井県庁で会談した際、「原発は重要で再稼働が必要だと首相が国民に直接訴えることが、国民の安心と支持につながる」と述べ、首相の発言に納得できれば、再稼働に同意するための手続きに入るとしていた。
 
 政府内では、首相がこれまでも原発の必要性について記者会見などで説明していることから、改めて会見を開くことに慎重な意見もあった。しかし、福井県の求めに応じなければ再稼働が遅れ、夏の電力需要期に間に合わない可能性があったことから受け入れた。【阿部亮介】
(毎日新聞2012/06/08)
 
福島第一原発で原発事故が発生した事から、原発に対する反対行動が活発に行われる様になっていたが、原発に変わる新たな発電源も無いままに全てを廃止しろと言うのは非常に幼稚な言い分にしか聞き取れない。
 
現在の日本の発電源は原発では無く火力が中心となっていたが、徐々に停止され廃止の状態とされていた。それを原発に変わる電力供給の為に再稼動をしている。原発に変わる新たなエネルギー源など即座に作れる訳など無い。
 
電力不足は今夏ばかりを主張しているが、今夏だけでは無く今年から来年に掛けての冬や来年の夏、更にその後の冬や夏など、毎年大きな電力不足が発生する可能性はある筈だ。それらをクリアする為にも、火力や水力などといった電力源ばかりに頼ろうとするのでは無く、現在全面停止されている原発の再稼動が必要とされるは当然の事ではないのか。
と同時に、新たなエネルギー源の作成にも挑んでいかなければならない。それが原発に変わる電力源となるまでに、一体どれだけの年数が掛かるのか分からないが。
 
また、細野が西川知事の下へ訪れた時に、西川知事は「原発は重要で再稼働が必要だ、と首相が国民に直接訴えることが国民の安心と支持につながる。そうした対応がなされれば、県民の理解を得るよう努力する」と発言したらしい。
 
原発の停止を指示したのは政府では無く、自治体の首長だったと思うのだが。そして再稼動するか否かも自分達が決断を行うと主張していなかったろうか。だが、西川知事はその判断と国民への説明をを政府が行うように求めた。正当な言い分にも聞こえないでもないが、結局は逃げ口上にしか思えない。
 
これまで自分達が訴えていた責任を政府に擦り付けようとしているだけなんじゃないだろうか。これまでの言い分なら、政府に再稼動必要の表明を求める事なく自らが福井県民の理解を得る為に努める事が正当な行動だと思えるのだが。
と同時に、西川知事も再稼動に反対姿勢を示していた筈だし、にも拘らず何故再稼動を認める事となったのか、その意思の変化を多くの者に説明する責務があるのではないのだろうか。
 
また、大阪市長の橋下は野田が会見する事に発言している。
 
 
 
 橋下徹大阪市長は8日、野田佳彦首相が同日夕に大飯原発の再稼働の必要性を会見で国民に直接訴えかけることについて「首相の説明を聞いて国民が納得するかどうかだ」とし、「あくまで暫定的な安全判断(に基づく再稼働)だと正直に説明しないと国民の信頼は得られない」と牽制(けんせい)した。
 
 松井一郎大阪府知事も同日、出張先の東京都内で「再稼働の同意権は地元にある。首相は福井県知事からリーダーシップを求められている」と指摘した。
 
 また、大飯再稼働をめぐり、大阪府市エネルギー戦略会議(座長=植田和弘京都大教授)が近く提言する声明文で、期間限定を求める再稼働時期について今夏の節電期間が終わる「9月まで」と明記されることが同日、明らかになった。声明は橋下市長や松井知事の意向を反映、委員の総意としてまとめる。
 
 関係者によると、声明では、大飯再稼働に関する政府の安全基準は暫定的で不十分だとして、今夏の電力需給の逼迫(ひっぱく)した時期のみの再稼働にとどめるべきだと指摘。また、今国会で成立する見通しの「原子力規制委員会」のあり方について、国際標準の安全基準を作る観点から、メンバーの過半数は海外の専門家を登用することなどを求める。
(産経新聞WEST2012/06/08) 
 
野田が会見で再稼動の理由として原発の安全が暫定的だと発言しなければならないとしている。だが、「暫定的な安全」という文言を作ったのは関西広域連合の首長達ではなかったのかな。
他の人々はどの様に意識しているのか分からないが、自分は細野が「暫定的」といった内容の発言を行っていたとは思えない。
 
野田が会見で「あくまで暫定的な安全判断(に基づく再稼働)だと正直に説明しないと国民の信頼は得られない」とは、国民への説明を訴えているのでは無く、自分達が主張している事を認める要求をしているだけなんじゃないのか。
 
何よりも、暫定的な安全基準の段階で原発の再稼動を訴えたのは橋下。曖昧な安全基準で今夏に限りとしているが、安全でないとする原発を停止から稼動へ切り替えを訴えていたのは橋下など自治体の首長達だった筈だ。
 
まして安全基準に完全なものなど作りえる事は不可能なのではないのだろうか。単純に原発の稼動だけに限るのなら可能なのかもしれない。原発事故というのは、原発のみのトラブルで発生するものでは無いだろう。
 
何らかの自然現象などにより原発にトラブルが発生し、更に自然現象との絡みにより大きな損害をもたらす、単に原発だけのトラブルだけでは無く、自然現象との絡みが大きな損害の要因となるのではないのか。では、原発に悪影響をもたらす可能性を持つ自然現象が将来どこまで大きく発生するかなど、どこまで正確に推測する事が出来るのだろう。また発生したとしても、原発にどの様に絡んでいくのか、どの様なトラブルを発生させる事となるのか。
全てを完全に推測しきる事が出来るのか。それら全てを確認し、一つの基準を作った時に完全な安全基準は作られたといえるのかもしれない。
だが、現段階で将来にどの程度の自然現象がどの様に発生し、どの様な影響をもたらす事となるのか把握しきれていない状況から、自治体の首長達が求めているだろう完全な安全基準を作成する事は不可能だろう。
 
関西広域連合が「原発再稼動に関する声明」の一部に「『原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準』は、原子力規制庁等の規制機関が発足していない中での暫定的な判断基準であることから、政府の安全判断についても暫定的なものである。」と書かれてある。
 
だが、原発規制庁が発足されたとしても、現段階で完全な安全基準というものを作る事は可能なのだろうか。
橋下は先月31日に「机上の論だけではいかないのが現実の政治だ」と発言をしている。これからどの程度の自然現象が発生し、それが原発、或いは火力などにどの様な影響を与えるのか、何も明らかとなっていない段階で完全な安全基準を作るという事は「机上の空論」となると思えてならないが。
 
「机上の空論」による完全な安全基準を作ったとしても、全く意味を持たないんじゃないだろうか。
 
西川知事は逃げ口上を語ったとしか思えないし、橋下は自分達の主張を認めろと要求しているとしか思えない。これまで脱原発を強く訴え政府を批判していた自治体の首長達は、ただ、政府に助けを求めているのではないか、その様に思えてならない。
 
野田は夕方の会見で下記の事を語っている。
 
 
 
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向け、野田佳彦首相は8日夕、記者会見を開き、「国民の生活を守るために、3、4号機を再稼働すべきだというのが私の判断だ。立地自治体のご理解をいただき、再稼働の手続きを進めたい」と述べ、福井県の同意が得られしだい、再稼働を決める考えを表明した。
 
 首相は再稼働の判断の根拠となる安全性について「1年以上の時間をかけて得られた知見を積み上げて確認した」と強調。そのうえで「3割の原子力発電をいま止めては、日本の社会は立ちゆかない。関西の15%という電力不足は昨年の東日本でも体験しなかった水準だ」として、再稼働への理解を求めた。
 
 また、立地自治体については「関西を支えてきたのは福井県、おおい町だ。立地自治体への敬意と感謝を新たにしないといけない」と述べた。
 
 会見は福井県の西川一誠知事の求めに応じたもの。会見を踏まえ、西川知事は再稼働に同意する以降で、政権は来週中にも大飯原発の再稼働を決める。
(朝日新聞2012/06/08)
 
もしかすると関西広域連合の首長達からは、野田の発言には何らかの反発があるかもしれない。だが、野田は再稼動に関し机上では無く現実を見た政策を実行しようとしているのではないだろうか。
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