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いつもなら政府を責めまくっている橋下が、珍しく評価している。何故なんだろう。
 
 
 
 東日本大震災で生じたがれきの広域処理を巡り、野田首相が災害廃棄物処理特別措置法に基づき、岩手、宮城、福島3県を除く都道府県に文書で協力を求める考えを表明したことについて、橋下徹・大阪市長は12日、「ものすごい決断。国がしっかりとルールを作れば(がれき問題は)動く。大いに期待している」と述べ、評価する考えを示した。
 
 市役所で報道陣に語った。すでにがれき受け入れに前向きな考えを示している橋下市長は、「市や大阪府にも抗議の声が来ているが、法律でルールを決めれば、それに従うのが民主主義だ」と語った。また松井一郎・大阪府知事も同日、報道陣に「一部の反対運動が変に不安をあおっている。国は健康被害を及ぼさないことを丁寧に説明してほしい」と述べた。
(読売新聞2012/03/12)
 
野田が昨日の会見で被災地3県を除く都道府県へ「がれき処理」要請を行っているが、これの何処がもの凄い決断なんだろう。
 
野田は災害廃棄物処理特別措置法に基づいてとあるが、この法の趣旨は「東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理が喫緊の課題になっていることに鑑み、国が被害を受けた市町村に代わって災害廃棄物を処理するための特例を定め、あわせて、国が講ずべきその他の措置について定める。」となっている。
 
野田は要請する前にどの様な特例を定めているんだろうか。どの様な措置を定めているんだろう。何も決めず、ただ要請しただけ。後から行うとしているらしいが、肝心な放射能に関する安全基準や処理方法など何も定めずに行う要請を、どうして評価しなければならないんだ。
 
橋下は2月24日のツイッターで、
 
「世界では自らの命を落としてでも難題に立ち向かわなければならない事態が多数ある。しかし、日本では、震災直後にあれだけ「頑張ろう日本」「頑張ろう東北」「絆」と叫ばれていたのに、がれき処理になったら一斉に拒絶。全ては憲法9条が原因だと思っています。」
 
と、憲法9条ががれき処理が進まない原因としているし、その2日前の市議会での質疑で「放射能汚染の危険性を理由に、被災地でがれきの除染処理ができる施設整備に向けた財政支援を提案」されたらしいが、反論し安全基準の確定を前提としてがれき処理の受け入れを改めて示したらしい。
 
がれき処理の安全基準は、別に国に定めてもらわなくても、地方自治体が自分達でどの数値を基準とすればいいのか調べ、定める事はできる筈。がれき処理の受け入れはやらなければならないと激しく主張するのなら、一々国が決定してくれるのを待つのでは無く、大阪市で独自の安全基準を確定する様に即座の行動を行わなければならない筈だ。
 
その安全基準は、当然の事だが市民の方々にしっかりと説明をし、納得して貰えるように説得していかなければならない。
だが、橋下は安全基準の確定をどこまで積極的にやろうとしているんだろうか。或いは、この様な事は国に定めてもらわなければならないんだと決め込んでいるんだろうか。地方では無く国が絶対にやらなくてはならないとしているのだろうか
 
国が定める基準が絶対に安全という事は無い筈だ。国が定めたからといって、全ての自治体の住民達がその基準に納得してくれるとは限らない。国の定める基準はひとつの基本として、それぞれの自治体が住民に納得しきってもらえる基準を独自に定めていけばいい。
 
これらに対し真剣に取り組んでいるのかなと大きな疑念を持たせてくれるのが、憲法9条が自治体が「がれき処理」の拒否の全ての原因だとしている事だ。何故、憲法9条が「がれき処理」を拒否する原因となっているのだろう。
 
憲法9条は「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」とされている。
 
この憲法9条のどの部分が、自治体の「がれき処理」拒否の原因となっているのだろうか。全く意味が分からない。
 
自治体が「がれき処理」拒否となる大きな要因となっているのは、放射能も関わるがれき処理を受け入れる事により、自分達の地域も放射能汚染とされるのではないか、その被害を自分達も受ける事となってしまうのではないか、その様な住民達の恐怖心ではないかと思われるが。
 
この様な住民達の恐怖心を宥め、受け入れを納得してもらうには、がれき処理をどの様に行い地域が放射能汚染から守られる為にどの様な信頼性ある対策を行うかをしっかりと計画しなければならない。そして、その事をしっかりと説明し、説得しなければならない。
 
何よりも国の持つ権限から多くの物を地方に渡し、地方で行う事は地方で決定できる様にしなければならないと、橋下は常に地方主権を主張していなかっただろうか。なのに、「がれき処理」に関しては地方で独自に決定するのでは無く、国に決めてもらえる事を良いとするのか。
 
非情に支離滅裂な発言を行っているのではないかと思えてしまうのだが。何よりも、橋下には「がれき処理」を受け入れる意思が本当にあるのだろうか。
 
東京以外にも「がれき処理」受け入れを表明している小さな自治体もあれば、それを行う為に積極的に説得する事を行おうとしている自治体もあるらしい。
橋下は、受け入れるとは発言しても、それに関する行動の報道は一切行われていない。積極的に活動しているとは思われない。
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