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小沢は執拗に消費税増税は反対と主張する。その大きな要因が「国民への大きな負担」となるから。
現在の経済状況でいきなり増税を行う事となれば、小沢の言う通りなのかもしれない。だが、小沢には先を見越した思考があるのだろうか。
民主党の小沢一郎元代表は12日、熊本市で開かれた党所属議員のパーティーであいさつし、消費増税法案について「国民の生活が第一という考え方からすると、何の用意もなしに直ちに国民に大きな負担を強いるのはどうか。選挙で言ったことと違うのではないか」と強く批判した。
小沢元代表が公の場で発言するのは、政治資金規正法違反事件で9日に控訴されてから初めて。10日付で党員資格停止処分が解除され、野田佳彦首相は党所属議員として政府・与党の決定に従うよう求めているが、元代表は法案に反対する姿勢を変えないことを明確にした形だ。民主党の輿石東幹事長が首相と元代表の会談実現に意欲を示していることには触れなかった。
一方、野田首相は12日、首相公邸前で記者団に「同じ党員同士だから、大きな考えでそんな隔たりはない」と強調。元代表との会談については「適時適切なタイミングで」と述べるにとどめた。【光田宗義、阿部亮介】
(毎日新聞2012/05/13)
現在のデフレ経済の状況下で突然に増税など行ってしまえば、落ち込んでいるだろう現在の国民の消費量はアップするのではなく確実にダウンをし、消費増税は逆効果となり、日本の経済状況をより悪化させる事となるのかもしれない。
そして、少子高齢化が拡大している日本では高齢化社会が進行されている。そんな日本の将来では老後年金を負担する国民が少数化する事が大きく懸念される様になっている。
その事から、消費税を現在の数値では無く、高くする事により老後年金を将来負担する国民だけでは無く、高齢者も含めた国民全体で社会福祉の財源を得る様にしなければならないとされているのではないのだろうか。
故に、政権交代以前より消費増税は強く主張されるようになっていた筈だ。当時の野党だった民主党は、政権の主張に強く反発し、その様な必要など無い。官僚を悪者として扱い、消費税増税などでは無く、官僚の無駄遣いなどを解消していけばいいと主張していたのではなかったろうか。
経済再建を図った政策へ活発に財源を投入していた事を批判し、経済再建の目的とした政策も強く否定していた。
だが、思想と現実は異なっていた様だな。思想を主張していた民主政権に、思想を実現化する事など一切出来てなどいない。その為か、政権交代から日本の財政は一気に大きな借金を持つ非常に苦しい状況とされてしまったのではないか。
そういった事もあってか、野田内閣となってから野党の頃には強く批判していた消費増税を強く主張する様になってきた。
野田は福祉と社会保障の一体改革を絡めて増税の主張を行っているのではないかと思えるが、実際は自分達により大きく悪化した財政状況の負担を国民に被せようとしているだけでは無いのか。
本当に意味ある増税を行おうと言うのであれば、現在の経済状況を如何に改善するかが最前提ではないのだろうか。経済状況が改善される事がなければ、現状維持、或いは下降する事となってしまうかもしれないが、経済状況が上昇する可能性は殆ど無いだろう。
経済状況が改善され、国民の消費量が上昇されないまま消費増税を行えば、国民の消費への意識は現状よりもより慎重となり、消費量は減少する。それにより、税収はが減少されてしまう可能性は高いのではないだろうか。
政権交代前の麻生政権では、経済状況の改善を確実に行った上で消費増税を行うと主張していたのではないかと思えるが、その為に活発な経済政策を行っていた筈だ。だが、マスコミや野党などは麻生政権の経済政策の徹底的な批判を繰り返し、あっという間に経済状況の改善を見越した上で行っていただろう政策を破綻させてしまったが。
政権交代以前と同じ様に消費増税だけを主張する民主政権は、消費増税を置こう最前提とならなければならない重要な経済政策をどの様に示しているのだろうか。何も示しているとは思えないが。
何ら経済政策など示す事も無いという事は、それに関する意識が非常に薄いのではないか。状況改善の意図など一切見せずに、単に消費増税だけを行おうとしているのであれば、社会保障の改革どころか、それを悪化させる事となってしまうのではないかと思えるのだが。
故に、こんな現在の状況だけに視点を置いて「国民への負担は大きくなる」としているのであれば、小沢の主張は正しいのかもしれない。
だが、将来を見越して政策を思考するなら、消費増税を行う事が無ければ逆に国民への負担を大きくしてしまう事は間違いない筈だ。小沢にもその様な事など理解できているのではないのか。それとも、目先の事しか見る事が出来ない幼稚な政治家なのか。
だが、野田内閣と言い、小沢といい消費増税に視点を置いているのは現在の状況だけで、決して先を見越しているなどとは思えない。野田は消費増税により財政状況の改善を単に狙っているだけだろうし、小沢はそんな野田を非難する為に、国民を利用しようとしている。
これらの意識の中に将来の国民生活を見越した思考など、一切無いのだろうな。
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