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橋下の政治に対する姿勢は、いったい何なんだろうな。一寸前まで、批判をしまくり、何も出来ない政権と罵倒を繰り返していた野田政権をあっという間に一転して、ヨイショしまくっている。
 
罵倒していたと言うことは、野田と自分の政治への姿勢は全く異なったものだと主張していたんじゃないかと思うのだがな。野田はいい加減なでも、自分はしっかりした政治をやっていると。
 
 
 
 地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日、市役所で記者団に対し、野田首相について、「民主党の支持率は急回復すると思う。野田首相はすごい。集団的自衛権についてこれから議論し、TPP(環太平洋経済連携協定)に参加表明するとか、当初言っていたことを着実に進め、確実に『決める政治』をしている」と高く評価した。
 
 さらに、「野田首相の考えに近い民主、自民(の議員)が集まると、ものすごく力強い政権運営になる」とも述べた。
 
 橋下氏はこれまで、消費増税や原発再稼働などを巡って野田政権を批判していた。その姿勢を一転させたこの日の発言について、民主党との連携も視野に入れ始めたのではないかとの受け止めも出ている。
(読売新聞2012/07/10)
 
読売の記事を見ただけで、橋下は二枚舌だったんだなと思わされてしまうが、読売はこれからの政局を見据えての発言の転換としているのだろうか。
 
だが、どうして野田政権が政策面で何らかの成果を上げている事になるのだろうか。政権が発足してから、野田が活発に発言していたのは政治生命を賭けた「税と社会保障の一体改革」を成し遂げる事だとしていた。
政治生命も賭けると言っていたんだから、自ら思想していた一体改革を目指そうとするのが当然かと思うが、そのような意識は無かったんだろうな。結局は自民・公明の主張を大きく飲み込み3党合意に持ち付け、衆議院通過を行った。
 
だが、3党同意に関しては消費増税は強く示されているのではないかと思われるが、社会保障に関する改革に対してはどこまで自分の意思を圧す事が出来ていたんだろう。
そうでは無く、ただ衆議院成立と通貨を目的に野党に大きく譲歩していたに過ぎない。
 
決して自らの意思を貫き自ら正当と判断する政策を貫き通そうとしているとは思われない。ただ、見せ掛けの行動を行っているだけに過ぎない。
 
対して橋下は、周囲にどのような意見があろうと結局は自文が訴える事を正当であるとし、自ら示す市政を強引に貫こうとしている。
立場が異なる事に大きな要因があるのかもしれないが、野田と橋下の行っている政治というのは全く相反しているのではないのだろうか。
 
そして、非常にこっけいと思える発言もしている様だ。
 
-引用-
 
 
 
 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は10日、野田佳彦首相の最近の政権運営について「決定できる政治が行われている」と評価し、今後の政局について「野田首相を核に、考え方が同じ人が自民党、民主党を問わず集まると、ものすごい力強い政権になるのではないか」と述べ、政界再編に期待感を示した。一方、小沢一郎元民主党代表を中心とした新党については「いろんな考え方でそういう行動とられたんでしょう」と述べるにとどめた。
(産経新聞west2012/07/10)
 
-引用-
 
何を思い語ったのか全く不明だが、「野田佳彦首相の最近の政権運営について『決定できる政治が行われている』と評価」するとしている。
という事は、激しく罵倒し反論を繰り返していた消費増税、原発再稼動などを決定した事も評価する事になるのではないだろうか。
全く理解し難い矛盾した発言に思えてならない。
 
一寸前までには、野田のやる事に関し何からなにまで悪評しまくっていたのに。
 
さらに弱々しい野田政権に考え方が同じ者達が集まれば、「ものすごい力強い政権になるのではないか」ともしている様だが、読売の最初の部分に橋下自身が訴えている事を、野田も着実に進め「決める政治」を行っているなどとしている。だが、TPPに関しては確かに積極的な姿勢を見せていた時もあったかもしれない。
参加する為に着実な行動を行っていると認識している者は、果たしてどれだけいるのだろうか。逆にTPP参加に関しては曖昧な行動をしている事に、本当に参加する意識はあるのかと批判の声も出る様になっていたのではなかったろうか。
 
しかし橋下からすれば、野田を擁護する事に大きな魅力を感じているのかもしれない。野田は、政策を強調はするがそれを自ら推し進めるような事など出来ない非常に弱々しい政治家だし、「税と社会保障の一体改革」に関しても消費増税の一人歩きの感じとなっていて、野田の目的は民主政権となってから大きく悪化した財政状況を国民への負荷で何とかしたいと思っているんじゃないだろうか。
 
橋下も同じ様な意識は持っているんじゃないのか。地方税を消費税としなければならないと強く主張している。さらにTPP参加も強く主張しているようだし、衆院選の公約にも加えているらしい。
 
野田を手を組む事になれば、国政も自分の思い通りになるのかもしれない。国を中央と地方に二分割し、中央は国の責務を果たせばいいだけで、分権された地方は自らの独立した政策を実行していけばいい。
その為に地方税を消費税とし、交付金を廃止する事により中央と地方を完全に分離しなければならない。
 
このような事を実行するには、現在の情けない野田政権と手を組む事が最適な手段だろうと判断したんだろうか。結局は、橋下も民主と同じで自分を指示してくれた人々も含めて、全ての有権者を無視し、自分に都合のよい事だけに目を向けようとしている。
 
また、野田を擁護しまくっていた昨日の段階では小沢の新政党とは連携しないと発言していなかっただろうか。
なのに、今日になると自分達の維新の会はTPPに賛成している。小沢がTPPをどの様に判断するかが連携の大きな軸となると発言している。TPPへの参加か否かだけが連携の軸となる。
これもまた理解し難い発言だ。
 
橋下の政治家としての姿勢は大阪市での行政サービスの大幅削除によく表れている事は間違いは無いだろう。現在の橋下は本職の市政では無く、今年中にも衆院選があるだろうとされる国政に大きな意識を持っている事は間違いないだろう。民意重視では無く、完全な利己主義だろうから。
だから、現在の橋下は本職の市政では無く、今年中にも衆院選があるだろうとされる国政に大きな意識を持っている事は間違いないだろう。

だが、このような者が国政に進出して果たして何の意味があるのだろうか。自分の利益だけに目を向けた詰まらない意識で、日本の政治、社会体制をボロボロとしてくれるかもしれない。どの様な意識を持つ事は、個人の自由だが。政治家としての価値のない者に、国政に進出してもらいたいなどとは一切思えない。
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